アラスカ旅行記その3
2006年1月4日
(下から続いてます)
しばらく星を見てから北の空に目を移すと、地平線に近い
あたりにぼうっと明るい帯のような光が出ている。
色は白っぽく、横に細長く伸びている。
じっと見ていてもあまり変化はないが、いつの間にか
位置や形が少しずつ変わり、明るさも変化している。
瞬間的に動いているような感じ。
しばらく見ていると明るくなってカーテン状になった。
瞬間的に風に吹かれてはためくような動きをして、
色も少しピンクがかって見えた。
細かく素早い襞のはためきには観客から「おおー」
というどよめきと拍手が起こった。
花火大会みたい。
12時すぎのこの一瞬がオーロラ鑑賞のハイライトだった。
オーロラの帯をバックに記念撮影をしてもらった。
15秒露光して、最後にフラッシュをたいて顔を映す。
できた写真を見たら、白くぼやっとしていたオーロラが
明るい黄色に映っていてびっくりした。
人間の目ではとらえられない光でも、カメラは
しっかり映してくれるらしい。
私も自分のカメラを雪の上に立てて少し撮ったが、
またさっきみたいに明るくなるかもしれない、と
期待してそんなに撮らなかった。
シャッターを開けっ放しにしている時間をどれくらいに
すればいいのかさっぱりわからない。
明るいオーロラなら15〜30秒でOKだろうけど、この
オーロラは暗いから長めに押したりしてみる。
その後オーロラは薄くなり、動きもあまりなくなる。
たまに端が伸びたり、ほんのり明るくなったり、
帯の下にもう一本うっすら出てきたりするくらい。
ロッジに入って少し寝て復活を待つ。
2時になるとほとんどのツアー客が帰ってしまう。
我々は観測時間が長いツアーなので、4時までいられる。
人が減って静かになり、フラッシュもなくいい感じ。
3時半ごろ、今日はもう消えてしまったということで
バスでホテルに帰る。車内で熟睡し、ホテルで
そのままぐっすり。
●アラスカ旅行記2日目(12/30)
目が覚めたらなんと15時。
寝たのが朝の4時半くらいだったとはいえ、こんなに
長い時間まったく目覚めず寝ていたのは信じられない。
ショックを受けつつ、とにかく日が沈んで暗くなって
しまうので急いで支度して、昨日ガイドブックで
調べておいたグロッサリーへ買い物に行く。
1stアベニューの向こうの川を渡ってその先。
昨日より寒く、マイナス15度くらい。頬がこわばり、
鼻の中がくっつく。
グロッサリーは酒屋にコンビニを足してサンドイッチや
コーヒーを出すカウンターがついている感じの店だった。
その場で作ってくれるサンドイッチはやっていなかったので、
出来合いのマフィン2つとツナサラダ、「maruchan」の
カップヌードル(チキン味)2つ、ハードボイルドエッグ
2つ、M&Mひと袋、手作りの砂糖がけドーナツと
ホワイトチョコのクッキーを買う。
あと、1リットルの水が99セントとお買い得だった。
全部で16ドルくらい。
マフィンには、石ころのように巨大なチョコチップが
ごろごろ入っていておいしかった。
ツナサラダも、シーチキンなんてやわなものではなく
もっとガッチリした「まぐろ」って感じのツナだった。
ドーナツやクッキーもおいしかった。さすがアメリカ。
カップヌードルは具がミックスベジタブルだったが、
味は日清カップヌードルのしお味と特に変わらない。
その後、ホテルの売店で5枚1ドルの絵はがきを買い、
何枚か書いて出す。
テレビでは「ワールド・スモウ・チャンピオンシップ」
なるイベントが開催されていた。
会場はマディソン・スクエア・ガーデン。
ブルガリアやハンガリーやポーランド人のアマチュア
力士たちが登場して、ビニールの土俵の上で対決している。
プロレスのような呼び出しがあり、白シャツに蝶ネクタイを
つけた審判が行司役になって「ハッケヨイ」と言う。
まわしの正面に紋章みたいなマークがついていた。
優勝したのは日本人だったが、坊主頭であまり日本人
らしくない凶悪な顔をした選手だった。
また昼寝ののち、夜は2回目のオーロラ鑑賞に出かける。
集合場所のホワイトボードに、アラスカ大学による
「今日のオーロラ予想」が掲示してあり、今夜は
「アクティブ」と書いてあった。ちなみに昨日は「ふつう」。
係の人によると、オーロラベルトがちょうど真上に来ていて
かなり活発なオーロラが期待できるとのこと。ただし
オーロラはベルトのどこに出るかわからないので、
ここではなくヨーロッパのほうに出てしまうかもしれない。
今日はそんなにツアー客が多くなく、バンで山を登って
いくと、もう昨日とほぼ同じ位置にうすい筋が出ている。
今日は気温が昨日より低い上にかなり風があり、寒い。
筋の本数が増えたり少しずつ変化はしているのだが
全体に光がとても弱く、薄い。
ただ空全体がぼうっと明るく、オーロラが空じゅうに
拡散した状態らしい。
しだいに右のほうから黒い雲が伸びてきて、ちょうど
オーロラの筋があるあたりだけをきれいに隠してしまった。
雲にぎりぎり隠れていない、左端(はるか北端のバローの
上空のあたり)で少し動いているのが見えたが、遠すぎる。
右のほうでちょっと明るさが増したときにシャッターを
切ったが、焦っていて最初蓋をしたまま撮っていた。
雲に隠れ、光も拡散したまま強まらず、今日はもう駄目かと
思ったが、最後に雲の中から上に向かって縦長に光が
薄く伸びた。雲の後光のような感じ。雲がなければ光の
下端がカーテンのようになっていたのかもしれない。
縦長の光はわずかの時間のうちに上と横のほうまで広がり、
一瞬ながら雄大さを実感させてくれた。
その後は雲にほぼ隠れてしまい、4時に撤収。
ずっと空を見上げていたので流れ星はたくさん見た。
帰りにバンがガソリンスタンドに直結したコンビニに
寄り道してくれて、ターキーのサンドイッチ
(パックの中で水が出てびしょびしょになっていた)、
クラッカー・切ったチーズ・ハムがセットになった
「ランチパック」、謎の丸いチョコ菓子と水を買う。
気持ち悪い色の巨大な錠剤(小指の先くらいの大きさ)が
詰め合わせになった栄養剤セットが並べて売ってある。
栄養ドリンクの感覚なんだろうか。
でかくて喉にひっかかりそう……。
あと計り売りのビーフジャーキーがあった。
ホテルでターキーのサンドを食べて朝6時に寝る。
こっちの朝6時はちょうど日本で年が変わる時間。
紅白がたけなわのころ、私は道端にムースの姿を探し
ながら山を降りているところだった。
毎年テレビ東京ででコンサートを見ながら年越しするのが
恒例だったので、今年の第九がうまく12時ちょうどに
終わったのかどうかが気になる。
(続きます)
しばらく星を見てから北の空に目を移すと、地平線に近い
あたりにぼうっと明るい帯のような光が出ている。
色は白っぽく、横に細長く伸びている。
じっと見ていてもあまり変化はないが、いつの間にか
位置や形が少しずつ変わり、明るさも変化している。
瞬間的に動いているような感じ。
しばらく見ていると明るくなってカーテン状になった。
瞬間的に風に吹かれてはためくような動きをして、
色も少しピンクがかって見えた。
細かく素早い襞のはためきには観客から「おおー」
というどよめきと拍手が起こった。
花火大会みたい。
12時すぎのこの一瞬がオーロラ鑑賞のハイライトだった。
オーロラの帯をバックに記念撮影をしてもらった。
15秒露光して、最後にフラッシュをたいて顔を映す。
できた写真を見たら、白くぼやっとしていたオーロラが
明るい黄色に映っていてびっくりした。
人間の目ではとらえられない光でも、カメラは
しっかり映してくれるらしい。
私も自分のカメラを雪の上に立てて少し撮ったが、
またさっきみたいに明るくなるかもしれない、と
期待してそんなに撮らなかった。
シャッターを開けっ放しにしている時間をどれくらいに
すればいいのかさっぱりわからない。
明るいオーロラなら15〜30秒でOKだろうけど、この
オーロラは暗いから長めに押したりしてみる。
その後オーロラは薄くなり、動きもあまりなくなる。
たまに端が伸びたり、ほんのり明るくなったり、
帯の下にもう一本うっすら出てきたりするくらい。
ロッジに入って少し寝て復活を待つ。
2時になるとほとんどのツアー客が帰ってしまう。
我々は観測時間が長いツアーなので、4時までいられる。
人が減って静かになり、フラッシュもなくいい感じ。
3時半ごろ、今日はもう消えてしまったということで
バスでホテルに帰る。車内で熟睡し、ホテルで
そのままぐっすり。
●アラスカ旅行記2日目(12/30)
目が覚めたらなんと15時。
寝たのが朝の4時半くらいだったとはいえ、こんなに
長い時間まったく目覚めず寝ていたのは信じられない。
ショックを受けつつ、とにかく日が沈んで暗くなって
しまうので急いで支度して、昨日ガイドブックで
調べておいたグロッサリーへ買い物に行く。
1stアベニューの向こうの川を渡ってその先。
昨日より寒く、マイナス15度くらい。頬がこわばり、
鼻の中がくっつく。
グロッサリーは酒屋にコンビニを足してサンドイッチや
コーヒーを出すカウンターがついている感じの店だった。
その場で作ってくれるサンドイッチはやっていなかったので、
出来合いのマフィン2つとツナサラダ、「maruchan」の
カップヌードル(チキン味)2つ、ハードボイルドエッグ
2つ、M&Mひと袋、手作りの砂糖がけドーナツと
ホワイトチョコのクッキーを買う。
あと、1リットルの水が99セントとお買い得だった。
全部で16ドルくらい。
マフィンには、石ころのように巨大なチョコチップが
ごろごろ入っていておいしかった。
ツナサラダも、シーチキンなんてやわなものではなく
もっとガッチリした「まぐろ」って感じのツナだった。
ドーナツやクッキーもおいしかった。さすがアメリカ。
カップヌードルは具がミックスベジタブルだったが、
味は日清カップヌードルのしお味と特に変わらない。
その後、ホテルの売店で5枚1ドルの絵はがきを買い、
何枚か書いて出す。
テレビでは「ワールド・スモウ・チャンピオンシップ」
なるイベントが開催されていた。
会場はマディソン・スクエア・ガーデン。
ブルガリアやハンガリーやポーランド人のアマチュア
力士たちが登場して、ビニールの土俵の上で対決している。
プロレスのような呼び出しがあり、白シャツに蝶ネクタイを
つけた審判が行司役になって「ハッケヨイ」と言う。
まわしの正面に紋章みたいなマークがついていた。
優勝したのは日本人だったが、坊主頭であまり日本人
らしくない凶悪な顔をした選手だった。
また昼寝ののち、夜は2回目のオーロラ鑑賞に出かける。
集合場所のホワイトボードに、アラスカ大学による
「今日のオーロラ予想」が掲示してあり、今夜は
「アクティブ」と書いてあった。ちなみに昨日は「ふつう」。
係の人によると、オーロラベルトがちょうど真上に来ていて
かなり活発なオーロラが期待できるとのこと。ただし
オーロラはベルトのどこに出るかわからないので、
ここではなくヨーロッパのほうに出てしまうかもしれない。
今日はそんなにツアー客が多くなく、バンで山を登って
いくと、もう昨日とほぼ同じ位置にうすい筋が出ている。
今日は気温が昨日より低い上にかなり風があり、寒い。
筋の本数が増えたり少しずつ変化はしているのだが
全体に光がとても弱く、薄い。
ただ空全体がぼうっと明るく、オーロラが空じゅうに
拡散した状態らしい。
しだいに右のほうから黒い雲が伸びてきて、ちょうど
オーロラの筋があるあたりだけをきれいに隠してしまった。
雲にぎりぎり隠れていない、左端(はるか北端のバローの
上空のあたり)で少し動いているのが見えたが、遠すぎる。
右のほうでちょっと明るさが増したときにシャッターを
切ったが、焦っていて最初蓋をしたまま撮っていた。
雲に隠れ、光も拡散したまま強まらず、今日はもう駄目かと
思ったが、最後に雲の中から上に向かって縦長に光が
薄く伸びた。雲の後光のような感じ。雲がなければ光の
下端がカーテンのようになっていたのかもしれない。
縦長の光はわずかの時間のうちに上と横のほうまで広がり、
一瞬ながら雄大さを実感させてくれた。
その後は雲にほぼ隠れてしまい、4時に撤収。
ずっと空を見上げていたので流れ星はたくさん見た。
帰りにバンがガソリンスタンドに直結したコンビニに
寄り道してくれて、ターキーのサンドイッチ
(パックの中で水が出てびしょびしょになっていた)、
クラッカー・切ったチーズ・ハムがセットになった
「ランチパック」、謎の丸いチョコ菓子と水を買う。
気持ち悪い色の巨大な錠剤(小指の先くらいの大きさ)が
詰め合わせになった栄養剤セットが並べて売ってある。
栄養ドリンクの感覚なんだろうか。
でかくて喉にひっかかりそう……。
あと計り売りのビーフジャーキーがあった。
ホテルでターキーのサンドを食べて朝6時に寝る。
こっちの朝6時はちょうど日本で年が変わる時間。
紅白がたけなわのころ、私は道端にムースの姿を探し
ながら山を降りているところだった。
毎年テレビ東京ででコンサートを見ながら年越しするのが
恒例だったので、今年の第九がうまく12時ちょうどに
終わったのかどうかが気になる。
(続きます)
アラスカ旅行記その2
2006年1月4日
(下から続いてます)
ホテルの部屋は広く、クイーンサイズのベッド。
飲み放題のコーヒーメーカーとチャンネルがいろいろ
入るテレビがある。
部屋にポーターがスーツケースを届けに来るのを
待つが、なかなか来ないので自分で取りに行き、
少し昼寝してから17時ごろ外へ散歩に出る。
雪はさらさらであまり積もってなくて、0度以上に
なることがないので凍っていない。車道には砂利も
撒いてあり、冬の札幌のように滑ることはない。
夕食を食べられるところを探そうと、碁盤の目状に
なっているダウンタウンを歩く。
ホテルがあるのは10thアベニューあたりで、ガイド
ブックによると2ndアベニューあたりが繁華街らしい。
しかし外を歩いている人は全然いない。
横断歩道で胸もとを大きく開けた服の女性(相当
肌が寒さに強いのだろう)にすれ違ったりしたくらい。
街にははっきりいってなんにもない。
見通しが良くだだっ広い土地にぽつぽつと建物があり、
小さなレストランまで全部ガイドブックに書いてある
くらい、店が少ない。
レストランや土産屋を外から覗いても人がいない。
寒くて口元がこわばり、ろれつが回らなくなってくる。
シティホールの入り口で、アメリカ国旗とアラスカ州旗
(北斗七星が描いてある)が凍り付いて固まっていた。
銀行の電光掲示板に11Fと書いてあったので、摂氏だと
マイナス11度くらいか。
人気のない道をとぼとぼ歩いてホテルに帰り、ホテルに
ついているアメリカ料理のレストランで18時ごろ夕食。
量が多いということは聞いていたので、サーモンの
フィットチーネとサラダを1つずつ頼んでシェアする。
チキンのサラダはドレッシングがちょっと中華風。
フィットチーネはチーズこってりで、サーモンの味が
チーズにかき消されていた。
あとしょっぱい野菜スープと山盛りのパンがついてきた。
シェアしても多すぎでかなり残してしまった。
チップ込みで26ドルくらい。
自販機で500mlペットボトルの水を1ドルで買う。
コカコーラのSALIDAという名前のミネラルウォーター。
1ドル札が自販機になかなか入らなくて苦労した。
部屋に戻ってその水でお湯を沸かし、ティーバッグで
お茶を飲む。コップに水を入れ、そこにセラミックの
棒を突っ込んで電源を入れると1分くらいでお湯が沸く
という持ち運び湯沸かし器を持ってきたら大変役立った。
21:30までまた少し寝て、防寒着を着こんでロビー集合。
ごわごわしてたいへん動きづらい。服の色が青いので
ちょっとドラえもんみたいでもある。
ここで着る服を紹介。
上半身に以下の順番で着る。
・ヒートテックの長袖下着
・はらまき
・綿の長袖タートルネック
・フリース素材のタートルネック
・タートルネックのセーター
下半身に以下の順番で着る。
・ストッキング
・ウールの靴下
・ウールのタイツ
・ズボン
・貸与防寒着の下半身、オーバーオールみたいな
形で胸くらいまである
・貸与防寒靴に靴用カイロを入れて履く
仕上げ
・毛糸の帽子を耳までかぶる
・フリースのネックウォーマーを目の下から
首元までおおうようにかぶる
・貸与防寒着の上半身をかぶって首元を締める
・フードをかぶる
・スキー用の二重になった手袋をはめる
出発前に集まってガイドさんに星野道夫の話を聞く。
33年前からアラスカに住んでハンターの仕事をしている
というそのガイドさんの人生経験が面白くない
わけがなく、話もうまかった。
星野氏がテレビの仕事でカムチャッカに行き、熊に
襲われて亡くなったとき、そのガイドさんはノエビアの
社長一行と釣りを終えてアンカレジの熊五郎という
日本料理屋でラーメンを食べていたらしい。
その場にいた人は星野氏が寝袋のまま熊に引きずられて
森へ入っていくのを見たがたまたま銃を持っておらず、
川向かいにいるレンジャーに出動を要請したら彼らが
怖がってしまって「お前たちがこっちに来い」と
言われてしまったとか、そんな話は初耳だった。
オーロラツアー客でまとまってバスに乗り、
ガイドさんの話を聞きつつ山上のスキー場に向かう。
大通りの角に氷の天使像があって、去年はもっと大きい
像だったんだけど気温が上がって溶けてしまい、それでも
やたらグラマーに作ってあったので胸だけが溶けずに
残ったとかそんな話をしていた。
途中に氷の塔があった。給水塔から出る水が自然に
凍ったもので、アイスクライマーが登りに来るらしい。
山を登るにつれて空に星が見えてくる。
22時半ごろ到着。
スキー場にはロッジが2つあり、上のほうのロッジには
スタッフがいてコーヒー、紅茶、ココアが飲み放題。
電灯は赤く、暗がりに慣れた目にやさしい。
待ち時間に本を読もうと思って持ってきたが、
とても本が読める明るさではなかった。
下のほうのロッジはもともとレンタルスキーの貸し出し所
らしく、中が暗くて大きなガラス窓があるので
室内で座ったままオーロラが見られる。
着くなりガイドさんが「あっちにオーロラの卵が
見えますね」と言うが、どれがそうなんだかわからない。
とりあえずロッジに入ってカメラに三脚とレリーズを
とりつけ、冷えないように服の中にしまって準備する。
外はあまり寒くない。
冷えた空気は盆地のフェアバンクス市内に下りて、
山の上のほうが暖かいということらしい。
マイナス5度くらいしかなく、風もないので最初は
セーターを着ずに腰に巻いていたら、落としてしまい
ロッジに届けられていた。
オーロラツアーの客は我々のほかにも赤い服の団体と
台湾の団体がいて、総勢6、70人はいたと思う。
みんなして外で記念写真のフラッシュたきまくり。
フラッシュをたくとオーロラ撮影のために長時間露光
してる人に迷惑がかかるから、本当にやめてほしい。
森に囲まれ、ぽつぽつ遠くに明かりが見えるだけの
スキー場の駐車場で立ったり座ったりしてオーロラを待つ。
プラネタリウムのように満天の星が出ており、
星座をひとしきり眺め感動。
天の川もおぼろにわかるし、すばるも見える。
ロッジの人がレーザーポインターを使って「これが火星」
などと指し示してくれ、リアルプラネタリウムだった。
北極星がかなり高い位置にある。
このまま北極点まで行けば北極星が真上に来るわけだ。
(続きます)
ホテルの部屋は広く、クイーンサイズのベッド。
飲み放題のコーヒーメーカーとチャンネルがいろいろ
入るテレビがある。
部屋にポーターがスーツケースを届けに来るのを
待つが、なかなか来ないので自分で取りに行き、
少し昼寝してから17時ごろ外へ散歩に出る。
雪はさらさらであまり積もってなくて、0度以上に
なることがないので凍っていない。車道には砂利も
撒いてあり、冬の札幌のように滑ることはない。
夕食を食べられるところを探そうと、碁盤の目状に
なっているダウンタウンを歩く。
ホテルがあるのは10thアベニューあたりで、ガイド
ブックによると2ndアベニューあたりが繁華街らしい。
しかし外を歩いている人は全然いない。
横断歩道で胸もとを大きく開けた服の女性(相当
肌が寒さに強いのだろう)にすれ違ったりしたくらい。
街にははっきりいってなんにもない。
見通しが良くだだっ広い土地にぽつぽつと建物があり、
小さなレストランまで全部ガイドブックに書いてある
くらい、店が少ない。
レストランや土産屋を外から覗いても人がいない。
寒くて口元がこわばり、ろれつが回らなくなってくる。
シティホールの入り口で、アメリカ国旗とアラスカ州旗
(北斗七星が描いてある)が凍り付いて固まっていた。
銀行の電光掲示板に11Fと書いてあったので、摂氏だと
マイナス11度くらいか。
人気のない道をとぼとぼ歩いてホテルに帰り、ホテルに
ついているアメリカ料理のレストランで18時ごろ夕食。
量が多いということは聞いていたので、サーモンの
フィットチーネとサラダを1つずつ頼んでシェアする。
チキンのサラダはドレッシングがちょっと中華風。
フィットチーネはチーズこってりで、サーモンの味が
チーズにかき消されていた。
あとしょっぱい野菜スープと山盛りのパンがついてきた。
シェアしても多すぎでかなり残してしまった。
チップ込みで26ドルくらい。
自販機で500mlペットボトルの水を1ドルで買う。
コカコーラのSALIDAという名前のミネラルウォーター。
1ドル札が自販機になかなか入らなくて苦労した。
部屋に戻ってその水でお湯を沸かし、ティーバッグで
お茶を飲む。コップに水を入れ、そこにセラミックの
棒を突っ込んで電源を入れると1分くらいでお湯が沸く
という持ち運び湯沸かし器を持ってきたら大変役立った。
21:30までまた少し寝て、防寒着を着こんでロビー集合。
ごわごわしてたいへん動きづらい。服の色が青いので
ちょっとドラえもんみたいでもある。
ここで着る服を紹介。
上半身に以下の順番で着る。
・ヒートテックの長袖下着
・はらまき
・綿の長袖タートルネック
・フリース素材のタートルネック
・タートルネックのセーター
下半身に以下の順番で着る。
・ストッキング
・ウールの靴下
・ウールのタイツ
・ズボン
・貸与防寒着の下半身、オーバーオールみたいな
形で胸くらいまである
・貸与防寒靴に靴用カイロを入れて履く
仕上げ
・毛糸の帽子を耳までかぶる
・フリースのネックウォーマーを目の下から
首元までおおうようにかぶる
・貸与防寒着の上半身をかぶって首元を締める
・フードをかぶる
・スキー用の二重になった手袋をはめる
出発前に集まってガイドさんに星野道夫の話を聞く。
33年前からアラスカに住んでハンターの仕事をしている
というそのガイドさんの人生経験が面白くない
わけがなく、話もうまかった。
星野氏がテレビの仕事でカムチャッカに行き、熊に
襲われて亡くなったとき、そのガイドさんはノエビアの
社長一行と釣りを終えてアンカレジの熊五郎という
日本料理屋でラーメンを食べていたらしい。
その場にいた人は星野氏が寝袋のまま熊に引きずられて
森へ入っていくのを見たがたまたま銃を持っておらず、
川向かいにいるレンジャーに出動を要請したら彼らが
怖がってしまって「お前たちがこっちに来い」と
言われてしまったとか、そんな話は初耳だった。
オーロラツアー客でまとまってバスに乗り、
ガイドさんの話を聞きつつ山上のスキー場に向かう。
大通りの角に氷の天使像があって、去年はもっと大きい
像だったんだけど気温が上がって溶けてしまい、それでも
やたらグラマーに作ってあったので胸だけが溶けずに
残ったとかそんな話をしていた。
途中に氷の塔があった。給水塔から出る水が自然に
凍ったもので、アイスクライマーが登りに来るらしい。
山を登るにつれて空に星が見えてくる。
22時半ごろ到着。
スキー場にはロッジが2つあり、上のほうのロッジには
スタッフがいてコーヒー、紅茶、ココアが飲み放題。
電灯は赤く、暗がりに慣れた目にやさしい。
待ち時間に本を読もうと思って持ってきたが、
とても本が読める明るさではなかった。
下のほうのロッジはもともとレンタルスキーの貸し出し所
らしく、中が暗くて大きなガラス窓があるので
室内で座ったままオーロラが見られる。
着くなりガイドさんが「あっちにオーロラの卵が
見えますね」と言うが、どれがそうなんだかわからない。
とりあえずロッジに入ってカメラに三脚とレリーズを
とりつけ、冷えないように服の中にしまって準備する。
外はあまり寒くない。
冷えた空気は盆地のフェアバンクス市内に下りて、
山の上のほうが暖かいということらしい。
マイナス5度くらいしかなく、風もないので最初は
セーターを着ずに腰に巻いていたら、落としてしまい
ロッジに届けられていた。
オーロラツアーの客は我々のほかにも赤い服の団体と
台湾の団体がいて、総勢6、70人はいたと思う。
みんなして外で記念写真のフラッシュたきまくり。
フラッシュをたくとオーロラ撮影のために長時間露光
してる人に迷惑がかかるから、本当にやめてほしい。
森に囲まれ、ぽつぽつ遠くに明かりが見えるだけの
スキー場の駐車場で立ったり座ったりしてオーロラを待つ。
プラネタリウムのように満天の星が出ており、
星座をひとしきり眺め感動。
天の川もおぼろにわかるし、すばるも見える。
ロッジの人がレーザーポインターを使って「これが火星」
などと指し示してくれ、リアルプラネタリウムだった。
北極星がかなり高い位置にある。
このまま北極点まで行けば北極星が真上に来るわけだ。
(続きます)
アラスカ旅行記その1
2006年1月4日
年末年始の休みを使い、母親と2人アラスカへ
オーロラを見に行ってきました。
12/29〜1/3の6日間です。
結論から言えば、オーロラは一応見られたんですが、
「オーロラ……なのか?」というような非常に暗い
ものしか見られず、また楽しみにしていたアンカレジの
博物館も臨時休業と、何しに行ってきたんだか
微妙によくわからないような感じの旅行では
ありましたが、いい経験になりました。
以下は詳細の日記です。
●アラスカ旅行1日目(12/29)
朝9:25に家を出、日暮里から京成線で成田へ。
出国ラッシュのはずだが、空港はすいていた。
送っておいたスーツケースを受け取る(往復3000円)。
チェックインカウンターで荷物を開けチェックを受ける。
文庫本をいちいちめくられたり、デジカメの電源を
入れるように要求されたりする。
フィルムは透明ビニール袋に入れ手持ちで検査を通過。
思ったよりずっとスムーズに進んだので、朝コンビニで
買っておいたおにぎりを食べて待つ。
成田発シアトル行きのノースウエスト航空で、
座席は2-4-2のうち真ん中の2席。窮屈だった。
左にはDSで脳力トレーニングをやっている日本人男性。
15時ごろ離陸して、日本時間で23時ごろ(現地時間で
29日の朝6時ごろ)にシアトルに到着。
その間、たぶん4時間くらいは座席備え付けの画面で
「BEJEWELED」というゲームをやっていた。
宝石を二つひっくり返して三つ並べて消して落として
連鎖で消せば高得点という非常に単純なゲーム。
http://www.popcap.com/launchpage.php?theGame=bejeweled.php&src=gamestack
これに異常にハマってしまって、やめられなかった。
上海もあったけど、マウスじゃないとやりづらい。
こういう個人用画面つきの飛行機に乗るのは初めてで、
映画もいろいろ選んで見ることができてうれしかった。
ブラザーズ・グリムなど新しめのものもあった。
英語版の「ファインディング・ニモ」を見た。
お子様向けとバカにしていたらかなりおもしろかった。
ぷかっと浮いたニモを見つけた父親の表情が泣けた。
隣の人が日本語吹替版で見ていたが、やり方がわからず
必死に台詞をニュアンスでつかみながら見た。
音楽もいろいろあり、ディープ・パープルから
ダブルネックバイオリンの前バロック調の曲から
ジャニーズからスターウォーズのサントラまで、
アルバムが丸ごと入っているのが多く揃っていた。
ただ、機内のヘッドホンだとよく聞こえない。
ノイズキャンセルヘッドホンを自前で持ち込まないと。
最初に飲み物とプレッツェルが出てから、
日本時間で17時すぎごろにディナーが出た。
ビーフカレーorチキンヌードルの選択は迷わずチキン。
アメリカ牛は恐ろしそう……
そのほかサラダと冷たい鳥のから揚げにパンとケーキ。
夜中にズッシリべとべとした黒いケーキが出たが食べず、
最後に朝食としてクロワッサンのサンドイッチに果物、
ブルガリアのブルーベリーヨーグルトが出た。
シアトルに着き、アンカレジ行きの飛行機に乗り換え。
入国カウンターで左右人差し指の指紋と写真を撮られる。
再び荷物チェックがあり、手持ちのフィルムを「ハンド
チェック、プリーズ」と言って渡したら「ASA400なら
大丈夫だ」とか言われてX線にかけられそうになり、
思わず「ええっ」と声をあげたら、嫌そうな顔をして
手検査に回してくれた。
フィルムのケースを1つずつ開けて見るので時間がかかる。
日本人グループでまとまって移動し、シャトルバスに
乗ってアラスカン・エアウェイズのターミナルへ。
道中、バーガーキングやシアトルズベストコーヒー、
ピザハットなど見慣れた店がたくさんあった。
シアトルを朝8時ごろ出てアンカレジに11時ごろ着くと
いうことだが、私の腕時計で11時になっても着かない。
12時になって着いたので、途中に時差が1時間あった
ということがわかる。
アンカレジは日本より計18時間遅れていることになる。
アラスカン・エアウェイズは小さい3-3の飛行機で、
尾翼にエスキモーらしき人の顔が大きく描いてある。
誰か偉人なんだろうけれども、誰だろう。
ビジネスクラスとエコノミーの間の仕切りに落ち着いた
色のパッチワークの布がかけてあるのがそれらしかった。
スチュワーデスとスチュワードが1人ずついて、
ノースウエストと違って愛想が良く、親切。
朝ごはんとして朝マックみたいなサンドが出る。
ハムエッグマフィンみたいな感じで温かい。
席は窓際だったが、外の景色はずっと雲ばかり。
通路側にいた大男の白人は荷物の上げ下げとかを
手伝ってくれた。
アンカレジ空港に降り立つ寸前、凍った河から凍って
いない海へとつながる境目の模様と、はるかな雪の
山脈が眼下に見えた。
アンカレジ空港で乗り継ぎが2時間あったので、
本屋を見る。映画のフェアでナルニア関連の本が
たくさん並んでいた。映画の画面を絵に起こした
絵本や塗り絵。あと7冊を年代順に並べなおして
まとめて1冊に収録したペーパーバックもあった。
土産屋ではクマ帽子や「Bear’s Bress」なるすごい
イラストのミント缶、アザラシの牙の精巧な彫り物、
エスキモーのブランケットトス針刺しなどが目立った。
あとは待合室で横になって寝ていた。
アンカレジからフェアバンクスまでの飛行機も
さっきと同じ3-3のアラスカン・エアウェイズで、
これは1時間しかかからない。
飲み物とハニーローストピーナツだけが出た。
窓の外はどこまでもどこまでも人跡未踏の荒野に
蛇行する凍った河に真っ白な峰々と、荒涼たる
すばらしい景色だったのだが、このときだけたまたま
鼻の調子が悪く耳の息抜きがうまくいかなくて、左鼓膜の
すさまじい激痛に耐えており景色どころではなかった。
フェアバンクス空港の周りには、トウヒとネコヤナギと
思われる二種類の木しか見つけられなかった。
到着したのは現地時間で14時半ごろだったが、
外はすっかり夕焼け空だった。
北の果てなので、白夜でこそないが、日の出が10時半ごろ。
日の入りが15時半ごろで、その間はずっと夕焼けの
ような明るさの空だった。
フェアバンクスの空港には巨大なクマやムースの剥製と
トロフィーがたくさん展示してあった。
空港で出迎えのバンに乗り換え、巨大スーパーや
ホームセンター、ファミレスの並ぶ郊外型商店街
(空港通り)を過ぎて、ダウンタウンのホテルへ。
ウェストマーク・ホテルといってわりと高級らしい。
ガイドさんの諸注意ののち、夜のオーロラ鑑賞用に
防寒着と靴を借りる。ずっしり重い。
(続きます)
オーロラを見に行ってきました。
12/29〜1/3の6日間です。
結論から言えば、オーロラは一応見られたんですが、
「オーロラ……なのか?」というような非常に暗い
ものしか見られず、また楽しみにしていたアンカレジの
博物館も臨時休業と、何しに行ってきたんだか
微妙によくわからないような感じの旅行では
ありましたが、いい経験になりました。
以下は詳細の日記です。
●アラスカ旅行1日目(12/29)
朝9:25に家を出、日暮里から京成線で成田へ。
出国ラッシュのはずだが、空港はすいていた。
送っておいたスーツケースを受け取る(往復3000円)。
チェックインカウンターで荷物を開けチェックを受ける。
文庫本をいちいちめくられたり、デジカメの電源を
入れるように要求されたりする。
フィルムは透明ビニール袋に入れ手持ちで検査を通過。
思ったよりずっとスムーズに進んだので、朝コンビニで
買っておいたおにぎりを食べて待つ。
成田発シアトル行きのノースウエスト航空で、
座席は2-4-2のうち真ん中の2席。窮屈だった。
左にはDSで脳力トレーニングをやっている日本人男性。
15時ごろ離陸して、日本時間で23時ごろ(現地時間で
29日の朝6時ごろ)にシアトルに到着。
その間、たぶん4時間くらいは座席備え付けの画面で
「BEJEWELED」というゲームをやっていた。
宝石を二つひっくり返して三つ並べて消して落として
連鎖で消せば高得点という非常に単純なゲーム。
http://www.popcap.com/launchpage.php?theGame=bejeweled.php&src=gamestack
これに異常にハマってしまって、やめられなかった。
上海もあったけど、マウスじゃないとやりづらい。
こういう個人用画面つきの飛行機に乗るのは初めてで、
映画もいろいろ選んで見ることができてうれしかった。
ブラザーズ・グリムなど新しめのものもあった。
英語版の「ファインディング・ニモ」を見た。
お子様向けとバカにしていたらかなりおもしろかった。
ぷかっと浮いたニモを見つけた父親の表情が泣けた。
隣の人が日本語吹替版で見ていたが、やり方がわからず
必死に台詞をニュアンスでつかみながら見た。
音楽もいろいろあり、ディープ・パープルから
ダブルネックバイオリンの前バロック調の曲から
ジャニーズからスターウォーズのサントラまで、
アルバムが丸ごと入っているのが多く揃っていた。
ただ、機内のヘッドホンだとよく聞こえない。
ノイズキャンセルヘッドホンを自前で持ち込まないと。
最初に飲み物とプレッツェルが出てから、
日本時間で17時すぎごろにディナーが出た。
ビーフカレーorチキンヌードルの選択は迷わずチキン。
アメリカ牛は恐ろしそう……
そのほかサラダと冷たい鳥のから揚げにパンとケーキ。
夜中にズッシリべとべとした黒いケーキが出たが食べず、
最後に朝食としてクロワッサンのサンドイッチに果物、
ブルガリアのブルーベリーヨーグルトが出た。
シアトルに着き、アンカレジ行きの飛行機に乗り換え。
入国カウンターで左右人差し指の指紋と写真を撮られる。
再び荷物チェックがあり、手持ちのフィルムを「ハンド
チェック、プリーズ」と言って渡したら「ASA400なら
大丈夫だ」とか言われてX線にかけられそうになり、
思わず「ええっ」と声をあげたら、嫌そうな顔をして
手検査に回してくれた。
フィルムのケースを1つずつ開けて見るので時間がかかる。
日本人グループでまとまって移動し、シャトルバスに
乗ってアラスカン・エアウェイズのターミナルへ。
道中、バーガーキングやシアトルズベストコーヒー、
ピザハットなど見慣れた店がたくさんあった。
シアトルを朝8時ごろ出てアンカレジに11時ごろ着くと
いうことだが、私の腕時計で11時になっても着かない。
12時になって着いたので、途中に時差が1時間あった
ということがわかる。
アンカレジは日本より計18時間遅れていることになる。
アラスカン・エアウェイズは小さい3-3の飛行機で、
尾翼にエスキモーらしき人の顔が大きく描いてある。
誰か偉人なんだろうけれども、誰だろう。
ビジネスクラスとエコノミーの間の仕切りに落ち着いた
色のパッチワークの布がかけてあるのがそれらしかった。
スチュワーデスとスチュワードが1人ずついて、
ノースウエストと違って愛想が良く、親切。
朝ごはんとして朝マックみたいなサンドが出る。
ハムエッグマフィンみたいな感じで温かい。
席は窓際だったが、外の景色はずっと雲ばかり。
通路側にいた大男の白人は荷物の上げ下げとかを
手伝ってくれた。
アンカレジ空港に降り立つ寸前、凍った河から凍って
いない海へとつながる境目の模様と、はるかな雪の
山脈が眼下に見えた。
アンカレジ空港で乗り継ぎが2時間あったので、
本屋を見る。映画のフェアでナルニア関連の本が
たくさん並んでいた。映画の画面を絵に起こした
絵本や塗り絵。あと7冊を年代順に並べなおして
まとめて1冊に収録したペーパーバックもあった。
土産屋ではクマ帽子や「Bear’s Bress」なるすごい
イラストのミント缶、アザラシの牙の精巧な彫り物、
エスキモーのブランケットトス針刺しなどが目立った。
あとは待合室で横になって寝ていた。
アンカレジからフェアバンクスまでの飛行機も
さっきと同じ3-3のアラスカン・エアウェイズで、
これは1時間しかかからない。
飲み物とハニーローストピーナツだけが出た。
窓の外はどこまでもどこまでも人跡未踏の荒野に
蛇行する凍った河に真っ白な峰々と、荒涼たる
すばらしい景色だったのだが、このときだけたまたま
鼻の調子が悪く耳の息抜きがうまくいかなくて、左鼓膜の
すさまじい激痛に耐えており景色どころではなかった。
フェアバンクス空港の周りには、トウヒとネコヤナギと
思われる二種類の木しか見つけられなかった。
到着したのは現地時間で14時半ごろだったが、
外はすっかり夕焼け空だった。
北の果てなので、白夜でこそないが、日の出が10時半ごろ。
日の入りが15時半ごろで、その間はずっと夕焼けの
ような明るさの空だった。
フェアバンクスの空港には巨大なクマやムースの剥製と
トロフィーがたくさん展示してあった。
空港で出迎えのバンに乗り換え、巨大スーパーや
ホームセンター、ファミレスの並ぶ郊外型商店街
(空港通り)を過ぎて、ダウンタウンのホテルへ。
ウェストマーク・ホテルといってわりと高級らしい。
ガイドさんの諸注意ののち、夜のオーロラ鑑賞用に
防寒着と靴を借りる。ずっしり重い。
(続きます)
10月5日の日記
2005年10月5日生まれて初めて競馬に行った。
大井競馬場のトゥインクルレース。
前々から行きたいと言っていたので誘ってもらった。
15時集合、遊園地みたいな入り口を入ってまずは
パドックを見学する。2レース目の馬が回っていて、
大きさも顔かたちも色合いもたてがみの長さもさまざま
なので見ていて飽きない。足細いなあ。たてがみが
切りそろえてあるのは可愛い。
1レース目の馬が走っているところをコースの脇で見る。
平日の昼だし雨も降っていたので客席は空きぎみで、
馬の走ってくる足音も意外と静かだったし怒号と共に
馬券が宙を舞ったりもしないので、やや拍子抜けした。
どうしてもテレビで見るG1とかのイメージが強いから。
それからダイヤモンドターンへ。
ガラス張りの壁面からコースを見下ろせるバイキングの
レストランで、5,000円。テーブルでマークシートを
書いて、すぐそこで馬券が買えるのが便利なのと、
全席禁煙というのが素晴らしい。
最初はけっこう空いてたけど、すぐにサラリーマンや
おばさまグループでいっぱいになった。
料理はお腹にたまるものがいっぱいあって、焼きそばが
おいしかった。ケーキはおばさまが行列してた。
そのほかにメインディッシュとしてステーキとかが
来るんだけど、お腹一杯でとても食べられなかった。
席に着いたら2レース目が始まるところだったので、
まず馬券の買い方を聞いて単勝で一番オッズの高い
(絶対勝たない)馬を100円だけ買ってみた。
競馬新聞によるとここしばらくずっとビリを取っている
ような馬だったみたいで、案の定ビリだった。
3レース目は、人気の高い馬とビリ候補の馬をそれぞれ
単勝100円ずつと、枠連を普通に当てにいく。
ビリ候補はやっぱり何馬身も離されてビリだった。
なお、一緒に行った人が、枠連単を買ったつもりで
うっかり馬連単を買ってしまい、しかもそれが荒れた
レースで的中して、100円が13,000円になるという
すごい天然ラッキーぶりを発揮していた。スゲー!
4レース目は、「サイキョウノオウジ」という名前の
馬が出走していた。最強で、なおかつ王子!
こりゃー買うでしょってことで、単勝や枠連や
かたい馬連単を織り交ぜて500円ほど買った。
結果、王子は終盤にすばらしい追い上げを見せ、
惜しくも2着。ゴールラインがあと20m後ろだったら
1着でおいしかったのになー。
馬連単は逆にして買ってたら890円だった。
5レース目は、人気の「ゲットオン」という馬と、
名前と外見に惹かれたが人気はビリのスペシャルライス
という馬をそれぞれ単勝で買い、かたい馬複を1組だけ
買ったら、たまたまそれが当たって400円が1700円に
なった。ラッキー。
6レース目は、やっぱり名前買いで「ゴホウビ」と
「ファーストチャンプ」単勝。あと試しにワイドも
かなりかたいのを買ってみたけど、はずれ。
7レース目は、9番の馬が単勝1.1倍というレース。
9番を1着にして「1着ながし」を3組、あとは名前で
「ライフトロン」(ライフを1億くらいにするトロン
デッキがあったら強そう)と「リンドショウグン」。
後者は葦毛。葦毛の馬は良いよね。
結果、確かに9番は1着だったんだけど、2位に完全
ノーマークの馬が来てしまってダメだった。
8レース目は、4、5、6番の馬がそれぞれ単勝3倍ずつ
くらいだったので、チキンにその3つを三連複で。
あとワイドと1着ながしも織り交ぜてみた。
しかし結果は全然違う馬が逃げ切り、4、5、6番は
いいとこなし。しょんぼり。
9レース目は、まず名前買いが「ポロロッカ」、
それから恒例のビリ狙いを複勝で。あと「ルパン」
という人気の馬を1着に馬連単。でもはずれ。
いよいよメインの10レース目。優勝すると4千万。
武豊が来ていた。
単勝ではその武豊の馬と、名前が素晴らしい「ディバイン
シルバー」をピック。「ディバインシルバー」だよ?
どんな敵のダメージ軽減でも抜けそうな、良い名前だ。
あとオッズが低かった2番の「ニホンピロサート」、
競馬新聞で一押しだった5番の「エンゲルグレーセ」、
名前が良く人気もあった16番「アグネスジェダイ」などを
織り交ぜていろいろ買った。ここぞと三連単も買った。
これだけいろいろ買ったらどれか一つくらい当たるだろ、
と思ったけど、結局武豊もディバインシルバーも全然
来なかった。残念。
複勝に入れたビリ候補はやっぱりビリだった。
気の抜けた11レース目はワイドや枠連で当てに行き、
薦められた「テラノコマンダー」を買ったりして
少しでも回収しようとしたけど、ダメだった。
この回でも複勝でビリを当てた。ビリ当てがあったら
すごく儲かるのに(笑)
オッズの見方やら組み合わせ方やらが最初はさっぱり
わからなかったが、いろいろ教えてもらいながら
次第にかなり真剣に当てに行くようになっていた。
データを読み込むようになったら相当面白いだろうな。
レースのたびに盛り上がるのと終わってまったりする
メリハリがついてるのがいい。
ゴールへの直線にさしかかると周りの客がみんなして
「来た来た来たー!」「行けー!」「そのままー!」
などと叫ぶのが、見ていて面白い。本性が出てる感じ。
あとこのレストランもすごくいいんだけど、バイキング
だとあんまり食べない人はもったいないのと、せっかく
だから走ってるところをそばで見てみたいので、次の
機会は外の客席にも行ってみたい。気候にもよるけど。
大井競馬場のトゥインクルレース。
前々から行きたいと言っていたので誘ってもらった。
15時集合、遊園地みたいな入り口を入ってまずは
パドックを見学する。2レース目の馬が回っていて、
大きさも顔かたちも色合いもたてがみの長さもさまざま
なので見ていて飽きない。足細いなあ。たてがみが
切りそろえてあるのは可愛い。
1レース目の馬が走っているところをコースの脇で見る。
平日の昼だし雨も降っていたので客席は空きぎみで、
馬の走ってくる足音も意外と静かだったし怒号と共に
馬券が宙を舞ったりもしないので、やや拍子抜けした。
どうしてもテレビで見るG1とかのイメージが強いから。
それからダイヤモンドターンへ。
ガラス張りの壁面からコースを見下ろせるバイキングの
レストランで、5,000円。テーブルでマークシートを
書いて、すぐそこで馬券が買えるのが便利なのと、
全席禁煙というのが素晴らしい。
最初はけっこう空いてたけど、すぐにサラリーマンや
おばさまグループでいっぱいになった。
料理はお腹にたまるものがいっぱいあって、焼きそばが
おいしかった。ケーキはおばさまが行列してた。
そのほかにメインディッシュとしてステーキとかが
来るんだけど、お腹一杯でとても食べられなかった。
席に着いたら2レース目が始まるところだったので、
まず馬券の買い方を聞いて単勝で一番オッズの高い
(絶対勝たない)馬を100円だけ買ってみた。
競馬新聞によるとここしばらくずっとビリを取っている
ような馬だったみたいで、案の定ビリだった。
3レース目は、人気の高い馬とビリ候補の馬をそれぞれ
単勝100円ずつと、枠連を普通に当てにいく。
ビリ候補はやっぱり何馬身も離されてビリだった。
なお、一緒に行った人が、枠連単を買ったつもりで
うっかり馬連単を買ってしまい、しかもそれが荒れた
レースで的中して、100円が13,000円になるという
すごい天然ラッキーぶりを発揮していた。スゲー!
4レース目は、「サイキョウノオウジ」という名前の
馬が出走していた。最強で、なおかつ王子!
こりゃー買うでしょってことで、単勝や枠連や
かたい馬連単を織り交ぜて500円ほど買った。
結果、王子は終盤にすばらしい追い上げを見せ、
惜しくも2着。ゴールラインがあと20m後ろだったら
1着でおいしかったのになー。
馬連単は逆にして買ってたら890円だった。
5レース目は、人気の「ゲットオン」という馬と、
名前と外見に惹かれたが人気はビリのスペシャルライス
という馬をそれぞれ単勝で買い、かたい馬複を1組だけ
買ったら、たまたまそれが当たって400円が1700円に
なった。ラッキー。
6レース目は、やっぱり名前買いで「ゴホウビ」と
「ファーストチャンプ」単勝。あと試しにワイドも
かなりかたいのを買ってみたけど、はずれ。
7レース目は、9番の馬が単勝1.1倍というレース。
9番を1着にして「1着ながし」を3組、あとは名前で
「ライフトロン」(ライフを1億くらいにするトロン
デッキがあったら強そう)と「リンドショウグン」。
後者は葦毛。葦毛の馬は良いよね。
結果、確かに9番は1着だったんだけど、2位に完全
ノーマークの馬が来てしまってダメだった。
8レース目は、4、5、6番の馬がそれぞれ単勝3倍ずつ
くらいだったので、チキンにその3つを三連複で。
あとワイドと1着ながしも織り交ぜてみた。
しかし結果は全然違う馬が逃げ切り、4、5、6番は
いいとこなし。しょんぼり。
9レース目は、まず名前買いが「ポロロッカ」、
それから恒例のビリ狙いを複勝で。あと「ルパン」
という人気の馬を1着に馬連単。でもはずれ。
いよいよメインの10レース目。優勝すると4千万。
武豊が来ていた。
単勝ではその武豊の馬と、名前が素晴らしい「ディバイン
シルバー」をピック。「ディバインシルバー」だよ?
どんな敵のダメージ軽減でも抜けそうな、良い名前だ。
あとオッズが低かった2番の「ニホンピロサート」、
競馬新聞で一押しだった5番の「エンゲルグレーセ」、
名前が良く人気もあった16番「アグネスジェダイ」などを
織り交ぜていろいろ買った。ここぞと三連単も買った。
これだけいろいろ買ったらどれか一つくらい当たるだろ、
と思ったけど、結局武豊もディバインシルバーも全然
来なかった。残念。
複勝に入れたビリ候補はやっぱりビリだった。
気の抜けた11レース目はワイドや枠連で当てに行き、
薦められた「テラノコマンダー」を買ったりして
少しでも回収しようとしたけど、ダメだった。
この回でも複勝でビリを当てた。ビリ当てがあったら
すごく儲かるのに(笑)
オッズの見方やら組み合わせ方やらが最初はさっぱり
わからなかったが、いろいろ教えてもらいながら
次第にかなり真剣に当てに行くようになっていた。
データを読み込むようになったら相当面白いだろうな。
レースのたびに盛り上がるのと終わってまったりする
メリハリがついてるのがいい。
ゴールへの直線にさしかかると周りの客がみんなして
「来た来た来たー!」「行けー!」「そのままー!」
などと叫ぶのが、見ていて面白い。本性が出てる感じ。
あとこのレストランもすごくいいんだけど、バイキング
だとあんまり食べない人はもったいないのと、せっかく
だから走ってるところをそばで見てみたいので、次の
機会は外の客席にも行ってみたい。気候にもよるけど。
6月21日の日記
2005年6月21日「ウォーフォージドは子供を産めません。それは損失なのでしょうか?
わたしにはわかりません。わかりようがないのです。子供を産む
のはどんな気持ちのものでしょう? そういえば、生まれてくる
のはどんな気持ちのものなのでしょうか? わたしたちは生まれも
しない。成長もしない。病気や老衰で死ぬ代わり、このロング
ソードのように体をすり減らしていくだけです。それがわたしたち
なのです。あなたではありません。わたしのことです。本当には
生きていない、アダマンティン製の反射機械なんです」
(「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」より一部改変)
わたしにはわかりません。わかりようがないのです。子供を産む
のはどんな気持ちのものでしょう? そういえば、生まれてくる
のはどんな気持ちのものなのでしょうか? わたしたちは生まれも
しない。成長もしない。病気や老衰で死ぬ代わり、このロング
ソードのように体をすり減らしていくだけです。それがわたしたち
なのです。あなたではありません。わたしのことです。本当には
生きていない、アダマンティン製の反射機械なんです」
(「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」より一部改変)
ビホルダー! ビホルダー!
2005年2月10日AD&D時代のビホルダー本「I, Tylant」はビホルダーの
断面図が載っていたり専用のクラスがあったり彼らの
暮らしぶりや考え方がわかる面白い本ですが、中でも
わかりやすかった部分をごく一部だけ抜粋してみます。
でも、ものすごい適当訳なので間違ってます(断言)。
……英語ほんとに読めなくなってるなぁ。
●ビホルダーの食べ物
もしビホルダーを晩餐に招くなら、これらのことを覚えておくといい。
もっとも好きな食べ物
・小さな、生きた哺乳類とげっ歯類
・エキゾチックな茸類
・ローストビーフ、子羊、豚
・色とりどりな葉っぱ系の野菜や花びら
・レバーか脳みそのパテ
もっとも好きな飲み物
・ワイン(ビホルダーは普通の人間の4倍飲む。しかも酔ったフリをしてもばれる)←このへん英語よくわからない
・食用色素で色をつけた水
・血(特に小さな、生きた哺乳類とげっ歯類のもの)
もっとも嫌いな食べ物
・かたゆで卵
・ぶどう、シトラスフルーツ、メロン
・目玉
・Mountain Oysters(山の蠣?)
・バターで揚げたものすべて
・貝殻に入ったままの貝
ビホルダーは視覚的に刺激的な食事を好むので、食べ物をカラフルにアレンジするのは常に良い考えである。
●典型的なビホルダーの一日
以下の情報はシジルの記録のRonassicから直接得られたものである。偉大な学者がビホルダーの間に変装して紛れ込み、その人間性によって正体がばれてしまうまで暮らしたという伝説がある。
5:30am 起きて、侵入者の形跡がないか住処をよく調べる。
6:30am 下僕の寝床を飛んで見回り、起きて仕事に行かない者に大声で死を約束する。
7:00am 図書室か研究室に行って進行中の調査を続ける。
12:00pm 下僕を抜き打ちで見回り、ちゃんと仕事をしているか確認する。怠け者は脅かしたり殺したりする。
12:30pm 下僕が用意したか、「肉ロッカー」から持ってきた食事を楽しむ。おまけとして、怠けていたり生意気だったりした下僕も食べる。
1:00pm マスター・プランにのっとって働く。住処中を何時間も飛び回って細かい点をぶつぶつ言ったり(?)敵の反応を計算したりする。
6:00pm 退出の用意をする。斥候や任務を帯びた下僕をいつまでも尋問して、彼らの脆弱な心が命令に従っていることを確認する(?このへん相当怪しい)。
7:00pm 住処を出る。一帯や活動している人型生物らを偵察し、興味を持った特定の場所を記憶する。
12:00am 襲撃を率いて(?)店や寺院や遺跡を見る?
1:00am 住処に戻る。見つけたものをまとめて地図に書き込んだり仲間とやりとりしたりする(?)
2:30am 就寝。
断面図が載っていたり専用のクラスがあったり彼らの
暮らしぶりや考え方がわかる面白い本ですが、中でも
わかりやすかった部分をごく一部だけ抜粋してみます。
でも、ものすごい適当訳なので間違ってます(断言)。
……英語ほんとに読めなくなってるなぁ。
●ビホルダーの食べ物
もしビホルダーを晩餐に招くなら、これらのことを覚えておくといい。
もっとも好きな食べ物
・小さな、生きた哺乳類とげっ歯類
・エキゾチックな茸類
・ローストビーフ、子羊、豚
・色とりどりな葉っぱ系の野菜や花びら
・レバーか脳みそのパテ
もっとも好きな飲み物
・ワイン(ビホルダーは普通の人間の4倍飲む。しかも酔ったフリをしてもばれる)←このへん英語よくわからない
・食用色素で色をつけた水
・血(特に小さな、生きた哺乳類とげっ歯類のもの)
もっとも嫌いな食べ物
・かたゆで卵
・ぶどう、シトラスフルーツ、メロン
・目玉
・Mountain Oysters(山の蠣?)
・バターで揚げたものすべて
・貝殻に入ったままの貝
ビホルダーは視覚的に刺激的な食事を好むので、食べ物をカラフルにアレンジするのは常に良い考えである。
●典型的なビホルダーの一日
以下の情報はシジルの記録のRonassicから直接得られたものである。偉大な学者がビホルダーの間に変装して紛れ込み、その人間性によって正体がばれてしまうまで暮らしたという伝説がある。
5:30am 起きて、侵入者の形跡がないか住処をよく調べる。
6:30am 下僕の寝床を飛んで見回り、起きて仕事に行かない者に大声で死を約束する。
7:00am 図書室か研究室に行って進行中の調査を続ける。
12:00pm 下僕を抜き打ちで見回り、ちゃんと仕事をしているか確認する。怠け者は脅かしたり殺したりする。
12:30pm 下僕が用意したか、「肉ロッカー」から持ってきた食事を楽しむ。おまけとして、怠けていたり生意気だったりした下僕も食べる。
1:00pm マスター・プランにのっとって働く。住処中を何時間も飛び回って細かい点をぶつぶつ言ったり(?)敵の反応を計算したりする。
6:00pm 退出の用意をする。斥候や任務を帯びた下僕をいつまでも尋問して、彼らの脆弱な心が命令に従っていることを確認する(?このへん相当怪しい)。
7:00pm 住処を出る。一帯や活動している人型生物らを偵察し、興味を持った特定の場所を記憶する。
12:00am 襲撃を率いて(?)店や寺院や遺跡を見る?
1:00am 住処に戻る。見つけたものをまとめて地図に書き込んだり仲間とやりとりしたりする(?)
2:30am 就寝。
プロツアー名古屋日記・続き
2005年2月1日●1月30日(日)
決勝ロチェはやや荒れ気味だったけど、解説を聞きながら
見ていたらとてもよくわかって、おもしろかった。
みんなも書いてるけど、解説おもしろすぎ。
「こんなに気合の入った小室を見るのは、コンサート
以来じゃないですか?」とか、PT神戸の再現だからまた
コーヒーこぼさなきゃとか、「ナカシューが牛角で10万、
小倉が渋谷の焼肉で10万、じゃあ小室はキャバクラで
50万だ」とか、2ターン目に《長老》を出したとたん
「ハイ勝ちましたー!」とか。
世界選手権のときにも少し話をした、マレーシアの
テリー・ソウとまたちょっと話す機会があったんだけど、
彼って愛想よくて全然物怖じしなくて、やるときは
キッパリやるといういい奴なんだよね。私は彼のプレイ
スタイルがかなり好き。躊躇なくカットもするけど、
「とるものないからカットでもしとくか」ってんじゃ
なくて、「これは止めなきゃやばいだろ」ってちゃんと
わかってるカット、という感じ。相当うまいと思う。
中継テレビで流れていたビデオがすごくよかったので
(英語版でダウンロードできる「Living the Pro
Tour Lifestyle」)お勧め。微妙に困り顔の大礒君と
オリヴィエが二人で金のシャチホコに乗ってるシーンが
特に最高。
決勝のすばらしさは吉川さんのカバレッジが全部伝えて
いると思うので読むべし。最後の「見ていた全ての人が、
この伝承の語り部。」には感動した。うまいなあ〜。
吉川さんは英語もできるので通訳とか全部やれるし、
すごいです。
個人的には、最後にクチをドローしてぱっと顔を輝かせて
プレイしたあと、《木霊の力》を使ってアンタップして、
すぐさま攻撃した瞬間にそのままの勢いで小室さんが
右手を差し出したんだけど、アントンが硬直してたので
「あれ? いいんだよね? これで勝ちだよね?」
というような、一瞬不安そうな表情をしてジャッジの
ほうを見たのが印象的だった。アントンはフルタップ
だったし何かができるわけもないんだけど、私も一瞬
不安になってしまった。
決勝が終わると緊張が切れて一気に疲れと寝不足が出て、
すっかりグロッキーになってそのへんで寝ていた。
でもミラージュ・ブロックとテンペスト・ブロックの
ドラフトをやっていたのは面白そうだった。
クリーチャーが全部ゴブリンになっちゃうソーサリーを
撃って、ぺしぺしヒドラで撃ち落として大逆転勝ち
目前のところに、《火炎破》トップデッキされて
負けるとか、テンペストらしいなあという感じで。
私も出ようと思ったんだけどさすがに疲れすぎて無理。
人見知りで、よほどの用事がないと人に声をかけることが
できないたちなのをいつも後悔しているんだけど、
3日目はいろんな人と話せてとても楽しかった。
サイドイベントのジャッジの人たちにもお世話になった。
最後のヴィンテージまで見届けて帰り(3日間の
ヴィンテージ・トーナメントはすべて同じ人が同じ
デッキで優勝してるというのは相当すごいと思う)、
晩ご飯はまたコンビニでお粥とヨーグルト(320円)。
この日はまったく何の物音もせず、ぐっすり眠る。
●1月31日(月)
朝は再び和定食、お土産を会社と家とD&Dのプレイ
グループとに買い(2800円)、会社で食べる昼用に
コーチンとりめし弁当(900円)を買って新幹線に。
寝ている間に息が止まりそうなぐらい深く眠る。
自分の中でマジックゲージがかなり上がったんだけど
次の大会は四国だから、まだだいぶ先。今週末の
レガシートーナメントの当日受付をねらうか?
でもわざわざレガシーに申し込むようなお客さんたち
だから、そう簡単にドタキャンは出ないだろうなあ。
合計支出:約8300円+あおなみ線2800円
決勝ロチェはやや荒れ気味だったけど、解説を聞きながら
見ていたらとてもよくわかって、おもしろかった。
みんなも書いてるけど、解説おもしろすぎ。
「こんなに気合の入った小室を見るのは、コンサート
以来じゃないですか?」とか、PT神戸の再現だからまた
コーヒーこぼさなきゃとか、「ナカシューが牛角で10万、
小倉が渋谷の焼肉で10万、じゃあ小室はキャバクラで
50万だ」とか、2ターン目に《長老》を出したとたん
「ハイ勝ちましたー!」とか。
世界選手権のときにも少し話をした、マレーシアの
テリー・ソウとまたちょっと話す機会があったんだけど、
彼って愛想よくて全然物怖じしなくて、やるときは
キッパリやるといういい奴なんだよね。私は彼のプレイ
スタイルがかなり好き。躊躇なくカットもするけど、
「とるものないからカットでもしとくか」ってんじゃ
なくて、「これは止めなきゃやばいだろ」ってちゃんと
わかってるカット、という感じ。相当うまいと思う。
中継テレビで流れていたビデオがすごくよかったので
(英語版でダウンロードできる「Living the Pro
Tour Lifestyle」)お勧め。微妙に困り顔の大礒君と
オリヴィエが二人で金のシャチホコに乗ってるシーンが
特に最高。
決勝のすばらしさは吉川さんのカバレッジが全部伝えて
いると思うので読むべし。最後の「見ていた全ての人が、
この伝承の語り部。」には感動した。うまいなあ〜。
吉川さんは英語もできるので通訳とか全部やれるし、
すごいです。
個人的には、最後にクチをドローしてぱっと顔を輝かせて
プレイしたあと、《木霊の力》を使ってアンタップして、
すぐさま攻撃した瞬間にそのままの勢いで小室さんが
右手を差し出したんだけど、アントンが硬直してたので
「あれ? いいんだよね? これで勝ちだよね?」
というような、一瞬不安そうな表情をしてジャッジの
ほうを見たのが印象的だった。アントンはフルタップ
だったし何かができるわけもないんだけど、私も一瞬
不安になってしまった。
決勝が終わると緊張が切れて一気に疲れと寝不足が出て、
すっかりグロッキーになってそのへんで寝ていた。
でもミラージュ・ブロックとテンペスト・ブロックの
ドラフトをやっていたのは面白そうだった。
クリーチャーが全部ゴブリンになっちゃうソーサリーを
撃って、ぺしぺしヒドラで撃ち落として大逆転勝ち
目前のところに、《火炎破》トップデッキされて
負けるとか、テンペストらしいなあという感じで。
私も出ようと思ったんだけどさすがに疲れすぎて無理。
人見知りで、よほどの用事がないと人に声をかけることが
できないたちなのをいつも後悔しているんだけど、
3日目はいろんな人と話せてとても楽しかった。
サイドイベントのジャッジの人たちにもお世話になった。
最後のヴィンテージまで見届けて帰り(3日間の
ヴィンテージ・トーナメントはすべて同じ人が同じ
デッキで優勝してるというのは相当すごいと思う)、
晩ご飯はまたコンビニでお粥とヨーグルト(320円)。
この日はまったく何の物音もせず、ぐっすり眠る。
●1月31日(月)
朝は再び和定食、お土産を会社と家とD&Dのプレイ
グループとに買い(2800円)、会社で食べる昼用に
コーチンとりめし弁当(900円)を買って新幹線に。
寝ている間に息が止まりそうなぐらい深く眠る。
自分の中でマジックゲージがかなり上がったんだけど
次の大会は四国だから、まだだいぶ先。今週末の
レガシートーナメントの当日受付をねらうか?
でもわざわざレガシーに申し込むようなお客さんたち
だから、そう簡単にドタキャンは出ないだろうなあ。
合計支出:約8300円+あおなみ線2800円
プロツアー名古屋日記
2005年2月1日なんとなく支出もつけてみることにします。
●1月27日(木)
けっこう早めの夕方に会社を出て、東京から新幹線に。
駅でペットボトルのお茶と抹茶ムースポッキー(300円)を
買い、新幹線内で校正を読んだりしているうちに100分で
名古屋駅に到着。ホテルに行く道すがらおいしそうな
あんぱん屋を見つけ、梅あんぱん(110円)を買う。
晩ご飯は駅の隣の食堂街?のようなところでひつまぶし。
上2000円、並1500円とあったので、並にする。うなぎが
あんまりギッシリ載っててもしょうがないしね。
おいしかったので満足してホテルへ。たいへん広く
豪華で、ひとしきりパンフレットなど読みあさる。
引き出しからギデオン聖書が出てきたので、黙示録も
ひとしきり読む。こんなにカッコよかったっけね。
「女には、大きな鷲の翼が二つ与えられた。
荒れ野にある、自分の場所に飛んでいくためである。」
ABCやCNNが入るので、副音声の英語にして流していると
世界選手権で泊まったホテルを思い出していい感じ。
お風呂も足を伸ばせる広さで、ラジオが聞ける。
ダブルベッドでふかふかの枕に埋もれて就寝。
●1月28日(金)
朝食はバイキングと和定食を選べるので、バイキングに。
いろんなシリアルがあったり、シェフがその場で焼いた
パンケーキにメープルシロップや蜂蜜や生クリームや
シナモンやバターを好きなようにかけられるのが嬉しい。
あおなみ線の本数が少なくて焦るものの、特に迷うことも
なく会場に到着、さっそく1stロチェが始まる。
ドラフトテーブルの上に金のシャチホコを乗せている
人がいた。本戦参加者の中に女性が二人いた。
オレンジの髪でパンク?な格好をした人がいた。
フィーチャーマッチのレイアウトが変わって、外側の
高いところからも見やすくなったり、決着がつくと
会場全体に結果がアナウンスされたりするようになった。
いつものランディ・ビューラーがときどきプレイヤーに
二つ名っぽいのをつけて紹介するんだけど、浅原さんを
呼ぶときに確か「デッキビルディングのセンセイ」と
言っていたのがカッコいいなと思った。
あとプレイヤーの名前を印刷して張り出すのをやめて、
自分の名前をボードに手書きで書くようになった。
オリヴィエが「ホクトノケンジツムラ」と書いてた。
ガブリエル・ナシフとクレッグ・クレンプルの対戦が
「イエローハット」対「グリーンキャップ」だったり。
オリヴィエは相変わらずはしゃいでいて、大礒君と
フィーチャーされたときに先攻を決めるため、チョコ
ボールをプレイマットに転がして口で拾う、という
勝負をやっていた。「俺なんでこんなことやってんの!?」
みたいな顔しながらも、必死になってチョコボールを
追いかけている大礒君……。オリヴィエは最初はゆっくり
転がしてるのに、突然すごい勢いでびしっとチョコを
はじき飛ばして、「じゃー俺先攻ね!」って、アンタ
それただのズルっこじゃんか!
しかしまあ、3回ドラフトして7ラウンドは長い……。
夜は結局どこもあいてそうなお店がなくて、駅の近くの
コンビニに行って焼きそばとヨーグルト、あと会場では
昼ご飯が牛めししかないということがわかったので、
明日の昼用にパンとおにぎりとお菓子を買う(750円)。
●1月29日(土)
朝は和定食のほうにしてみる。いろんなおかずがあって
おいしかった。
あおなみ線に人がずいぶん乗っているなあ、と思ったら
なんと会場のそばで近畿大学の受験が行なわれていた
らしく、駅を降りたところで結果連絡用紙を配っている
係の人がいた。海外プレイヤーが、「No,no」と言ってる
その人から強引に用紙をもらっていた。
英語はやっぱりサボっていたら全然喋れなくなってた。
ヒアリングもできないし、ただ「お久しぶりです」って
言いたいだけなのに何も言葉が出てこなかったり。
サイドイベントを見学したり(ヴィンテージは面白い、
Illusionary Maskとファイレクシアン・ドレッド
ノートのコンボとか)、ダラダラと結局閉場までいて、
そこからみんなで名古屋駅に戻り、居酒屋に晩ご飯を
食べに行った(ひとり1600円)。
Mさんに「いい靴ですね」と褒められて(ただの安物
スニーカーですが)、前から気になっていた「Mさんの
服はいつもどこで買ってるんですか」というのを訊ねて
みたら「普通に渋谷のマルイとか」らしい。
あと、一ヶ月くらい前に少し髪の色を明るくしたんだけど、
実は親以外に初めて「髪染めましたよね?」って言われた。
言われたのはジャッジのKさん。細かいところまでよく
気がつくのは素晴らしいジャッジとしての素質なんじゃ
ないかと思ったりした。
一番乗りたいモビルスーツは何か(ガンダム以外で)とか
いう話をしながら気がついたら1時くらいになっていた。
ちなみに私は一番はやっぱりキュベレイなんだけど、
その次はアッシマーとか……バウンドドッグとか……。
1時になると駅構内を通り抜けることができず、しかたなく
ぐるっと遠回りしてホテルまで帰った。
そしてなんだかんだで2時ごろ寝たんだけど、なんか壁が
すごくきしんでうるさい。
窓じゃなくて、ベッドの背板の、隣の部屋との境にある
壁が周期的に「ききききっ(しーん)……ききききっ」
という感じでずっときしんでいる。
そんなにやかましいというほどでもないけど、だんだん
気味悪くなってきて、心の中で必死に「もしかしたら
隣の人のいびきが破壊的にうるさくて、壁を震わせる
ほどの音量なのかも!」とか「どこかで工事している
のが響いているのかも!」とか「外気との気温変化の
関係で壁にゆがみが生じたりしてるのかも!」とか
一生懸命考えて寝ようとするんだけど、心臓バクバク
して全然眠れない。
あのときほど深夜2時に人に電話したかったときはないね。
しかたなくフロントに「壁がきしんでうるさいんですが、
部屋を変えていただくことはできますか?」と聞く。
そしたらOKとのことだったので、寝巻きの上にコート
とか着込んで、荷物を全部スーツケースに詰めて、
さらに高層の、二倍くらい広い部屋に移動した。
やっと3時に寝たんだけど、朝の6時に今度は急に
お腹が痛くなって目を覚ましたら、また壁がきしんでる!
さっきほどうるさくはなかったけど、それでもうすっかり
嫌な気分になって寝不足のまま起き出し、朝ご飯も
ヨーグルトと果物くらいしか喉を通らず、会場へ。
続きます
●1月27日(木)
けっこう早めの夕方に会社を出て、東京から新幹線に。
駅でペットボトルのお茶と抹茶ムースポッキー(300円)を
買い、新幹線内で校正を読んだりしているうちに100分で
名古屋駅に到着。ホテルに行く道すがらおいしそうな
あんぱん屋を見つけ、梅あんぱん(110円)を買う。
晩ご飯は駅の隣の食堂街?のようなところでひつまぶし。
上2000円、並1500円とあったので、並にする。うなぎが
あんまりギッシリ載っててもしょうがないしね。
おいしかったので満足してホテルへ。たいへん広く
豪華で、ひとしきりパンフレットなど読みあさる。
引き出しからギデオン聖書が出てきたので、黙示録も
ひとしきり読む。こんなにカッコよかったっけね。
「女には、大きな鷲の翼が二つ与えられた。
荒れ野にある、自分の場所に飛んでいくためである。」
ABCやCNNが入るので、副音声の英語にして流していると
世界選手権で泊まったホテルを思い出していい感じ。
お風呂も足を伸ばせる広さで、ラジオが聞ける。
ダブルベッドでふかふかの枕に埋もれて就寝。
●1月28日(金)
朝食はバイキングと和定食を選べるので、バイキングに。
いろんなシリアルがあったり、シェフがその場で焼いた
パンケーキにメープルシロップや蜂蜜や生クリームや
シナモンやバターを好きなようにかけられるのが嬉しい。
あおなみ線の本数が少なくて焦るものの、特に迷うことも
なく会場に到着、さっそく1stロチェが始まる。
ドラフトテーブルの上に金のシャチホコを乗せている
人がいた。本戦参加者の中に女性が二人いた。
オレンジの髪でパンク?な格好をした人がいた。
フィーチャーマッチのレイアウトが変わって、外側の
高いところからも見やすくなったり、決着がつくと
会場全体に結果がアナウンスされたりするようになった。
いつものランディ・ビューラーがときどきプレイヤーに
二つ名っぽいのをつけて紹介するんだけど、浅原さんを
呼ぶときに確か「デッキビルディングのセンセイ」と
言っていたのがカッコいいなと思った。
あとプレイヤーの名前を印刷して張り出すのをやめて、
自分の名前をボードに手書きで書くようになった。
オリヴィエが「ホクトノケンジツムラ」と書いてた。
ガブリエル・ナシフとクレッグ・クレンプルの対戦が
「イエローハット」対「グリーンキャップ」だったり。
オリヴィエは相変わらずはしゃいでいて、大礒君と
フィーチャーされたときに先攻を決めるため、チョコ
ボールをプレイマットに転がして口で拾う、という
勝負をやっていた。「俺なんでこんなことやってんの!?」
みたいな顔しながらも、必死になってチョコボールを
追いかけている大礒君……。オリヴィエは最初はゆっくり
転がしてるのに、突然すごい勢いでびしっとチョコを
はじき飛ばして、「じゃー俺先攻ね!」って、アンタ
それただのズルっこじゃんか!
しかしまあ、3回ドラフトして7ラウンドは長い……。
夜は結局どこもあいてそうなお店がなくて、駅の近くの
コンビニに行って焼きそばとヨーグルト、あと会場では
昼ご飯が牛めししかないということがわかったので、
明日の昼用にパンとおにぎりとお菓子を買う(750円)。
●1月29日(土)
朝は和定食のほうにしてみる。いろんなおかずがあって
おいしかった。
あおなみ線に人がずいぶん乗っているなあ、と思ったら
なんと会場のそばで近畿大学の受験が行なわれていた
らしく、駅を降りたところで結果連絡用紙を配っている
係の人がいた。海外プレイヤーが、「No,no」と言ってる
その人から強引に用紙をもらっていた。
英語はやっぱりサボっていたら全然喋れなくなってた。
ヒアリングもできないし、ただ「お久しぶりです」って
言いたいだけなのに何も言葉が出てこなかったり。
サイドイベントを見学したり(ヴィンテージは面白い、
Illusionary Maskとファイレクシアン・ドレッド
ノートのコンボとか)、ダラダラと結局閉場までいて、
そこからみんなで名古屋駅に戻り、居酒屋に晩ご飯を
食べに行った(ひとり1600円)。
Mさんに「いい靴ですね」と褒められて(ただの安物
スニーカーですが)、前から気になっていた「Mさんの
服はいつもどこで買ってるんですか」というのを訊ねて
みたら「普通に渋谷のマルイとか」らしい。
あと、一ヶ月くらい前に少し髪の色を明るくしたんだけど、
実は親以外に初めて「髪染めましたよね?」って言われた。
言われたのはジャッジのKさん。細かいところまでよく
気がつくのは素晴らしいジャッジとしての素質なんじゃ
ないかと思ったりした。
一番乗りたいモビルスーツは何か(ガンダム以外で)とか
いう話をしながら気がついたら1時くらいになっていた。
ちなみに私は一番はやっぱりキュベレイなんだけど、
その次はアッシマーとか……バウンドドッグとか……。
1時になると駅構内を通り抜けることができず、しかたなく
ぐるっと遠回りしてホテルまで帰った。
そしてなんだかんだで2時ごろ寝たんだけど、なんか壁が
すごくきしんでうるさい。
窓じゃなくて、ベッドの背板の、隣の部屋との境にある
壁が周期的に「ききききっ(しーん)……ききききっ」
という感じでずっときしんでいる。
そんなにやかましいというほどでもないけど、だんだん
気味悪くなってきて、心の中で必死に「もしかしたら
隣の人のいびきが破壊的にうるさくて、壁を震わせる
ほどの音量なのかも!」とか「どこかで工事している
のが響いているのかも!」とか「外気との気温変化の
関係で壁にゆがみが生じたりしてるのかも!」とか
一生懸命考えて寝ようとするんだけど、心臓バクバク
して全然眠れない。
あのときほど深夜2時に人に電話したかったときはないね。
しかたなくフロントに「壁がきしんでうるさいんですが、
部屋を変えていただくことはできますか?」と聞く。
そしたらOKとのことだったので、寝巻きの上にコート
とか着込んで、荷物を全部スーツケースに詰めて、
さらに高層の、二倍くらい広い部屋に移動した。
やっと3時に寝たんだけど、朝の6時に今度は急に
お腹が痛くなって目を覚ましたら、また壁がきしんでる!
さっきほどうるさくはなかったけど、それでもうすっかり
嫌な気分になって寝不足のまま起き出し、朝ご飯も
ヨーグルトと果物くらいしか喉を通らず、会場へ。
続きます
ネットラジオが楽しみです
2004年9月16日世界選手権の話の続き。
今回驚いたのは、ローリーさんに「実はそんなに若いとは思って
なくて、こないだ年を聞いてびっくりした」と言われたことです。
私、美容院とかで少し前に
「高校生ですか?」
「は? いえ」
「じゃあもう大学生?」
というやりとりをしたことがあるなど、いつも若く見られた
ことしかなく、年上に見られたのは生まれて初めてです。
慶太さんには「いつもシックな服装だからじゃないですか?」
と言われましたが、そうなのかな……
単にカジュアル苦手なんですよね。
あと、印象的だった台詞。
4日目終了後の話です。
津村「今日は(悔しくて)眠れないよ」
中修「いや、明日の朝だな。朝目が覚めて、何もなくて、
ああ、昨日は負けたんだって空虚な気分になる」
サンフランシスコの写真をやっと紙焼きにしたんですが、正直
デジカメをなめてました。どんなに頑張っても銀塩のシャープさ
には勝てない!と思い込んでいたのですが、風景や人物を撮る
分にはまったく遜色ないばかりか、色や明るさをいじれる分
デジカメのほうが便利です。また常についてまわる「フィルム
代がもったいない」という後ろめたさが一切ないので、
いくらでも無駄な写真を撮ることができます。
デジカメ教に入信しちゃいそうですよ。
まあとはいっても便利さは結局芸術性の裏返しで、フィルム代が
高くつくからこそシャッターを押すときの気持ちが引き締まり、
向上心が生まれるのではないかとも思います。
シャッターを切るときの「カシャッ」という確かな手ごたえは
どうにもならないですしね。あのデジカメの、偽の電子音で
「カシャッ」とやられるのはけっこう癪です。
今回驚いたのは、ローリーさんに「実はそんなに若いとは思って
なくて、こないだ年を聞いてびっくりした」と言われたことです。
私、美容院とかで少し前に
「高校生ですか?」
「は? いえ」
「じゃあもう大学生?」
というやりとりをしたことがあるなど、いつも若く見られた
ことしかなく、年上に見られたのは生まれて初めてです。
慶太さんには「いつもシックな服装だからじゃないですか?」
と言われましたが、そうなのかな……
単にカジュアル苦手なんですよね。
あと、印象的だった台詞。
4日目終了後の話です。
津村「今日は(悔しくて)眠れないよ」
中修「いや、明日の朝だな。朝目が覚めて、何もなくて、
ああ、昨日は負けたんだって空虚な気分になる」
サンフランシスコの写真をやっと紙焼きにしたんですが、正直
デジカメをなめてました。どんなに頑張っても銀塩のシャープさ
には勝てない!と思い込んでいたのですが、風景や人物を撮る
分にはまったく遜色ないばかりか、色や明るさをいじれる分
デジカメのほうが便利です。また常についてまわる「フィルム
代がもったいない」という後ろめたさが一切ないので、
いくらでも無駄な写真を撮ることができます。
デジカメ教に入信しちゃいそうですよ。
まあとはいっても便利さは結局芸術性の裏返しで、フィルム代が
高くつくからこそシャッターを押すときの気持ちが引き締まり、
向上心が生まれるのではないかとも思います。
シャッターを切るときの「カシャッ」という確かな手ごたえは
どうにもならないですしね。あのデジカメの、偽の電子音で
「カシャッ」とやられるのはけっこう癪です。
帰宅
2004年9月7日帰ってきましたよ、
湿気と漢字と歴史と……ええと、無印良品の日本に。
ともかくこの湿気はかなりありえません。ここはプールか!
新宿の雑踏と会社の雰囲気が、引き潮のように半日前の
サンフランシスコの風景を急速に洗い流していきますが、
会場へ行く途中の急な下り階段を「今日はどんなドラマが
生まれるかしら」とわくわくしながら降りていくときの
気分は一生忘れないでしょう。
なんかこっぱずかしい文になっちゃったけどまあそれくらい
今回の経験は感動したってことです。
英語は、普通の人は英語教師みたいに辛抱強く私が喋るのを
待ってはくれないので、結局単語を連呼するだけになって
しまいほとんどまともに話しませんでしたが、学校に通って
いなかったらまず間違いなく相手の言ってることも全然
聞き取れなかったはずなので、それに関しては30万近く投資
した価値はあったと思います。ただ、ヒアリングだけなら
こんなに金をかけなくても練習できるんで今後も続けます。
来年の世界選手権は横浜なので、そのときには外国人の
プレイヤーに日本はいい国だと思って帰ってもらいたいと
思いました。通訳がわりに使ってもらえるよう頑張ります。
下の日記を書いたあと急いで絵葉書を何通か書いて荷造りし、
空港まではタクシーに乗り、空港でチーズベーグルを食べて
機内で2回食事とおやつが出ました。席は後ろから二番目で
隣が空いてたので足が伸ばせて良かったです。
飛行機の発券を待ってるときにたまたまナシフが一人で
ふらっとやってきて、話を聞いてみたら3週間前に来て
ぶらぶら観光旅行していたらしいです。金持ちの学生って
ある意味最強ですよ。あとアミール・テネンバウムは「道を
踏み外してしまった」らしい。顔だけなら世界のマジック
プレイヤーの中でも1、2を争う美形だったのに……。
あと今まで書き忘れてたサンフランシスコ風物詩いくつか。
・ギラデリで「10ポンド板チョコ」を売っていた。4.5kg!
・街頭でエアブラシで即席の絵を描いて売るのが流行らしい。
・夜のフィッシャーマンズワーフで、綱渡りをしながら
松明でジャグラーをする芸人が人だかりを集めていた。
・セブンイレブンの自動じゃないドアを開けて金をせびる
物乞いなど、ホームレスがあちこちにたくさんいた。
・土日は気温が高かったので、芝生や浜辺に寝そべって
赤く痛そうな日焼けをせっせとこしらえている白人が
そこらじゅうにいた。
・スーパーで「負けた人がハーゲンダッツをおごる」という
じゃんけんやったら私が負けたんだけど、そこに並んでる
アイスはみんなサイズが子供用バケツくらいあって断念。
その他何もかもが巨大で、あれだけ食えばあんな体格にも
なるわと納得。それでせっせとジョギングとかするのなら
もとから食生活を変えればいいんじゃないかと思う。
湿気と漢字と歴史と……ええと、無印良品の日本に。
ともかくこの湿気はかなりありえません。ここはプールか!
新宿の雑踏と会社の雰囲気が、引き潮のように半日前の
サンフランシスコの風景を急速に洗い流していきますが、
会場へ行く途中の急な下り階段を「今日はどんなドラマが
生まれるかしら」とわくわくしながら降りていくときの
気分は一生忘れないでしょう。
なんかこっぱずかしい文になっちゃったけどまあそれくらい
今回の経験は感動したってことです。
英語は、普通の人は英語教師みたいに辛抱強く私が喋るのを
待ってはくれないので、結局単語を連呼するだけになって
しまいほとんどまともに話しませんでしたが、学校に通って
いなかったらまず間違いなく相手の言ってることも全然
聞き取れなかったはずなので、それに関しては30万近く投資
した価値はあったと思います。ただ、ヒアリングだけなら
こんなに金をかけなくても練習できるんで今後も続けます。
来年の世界選手権は横浜なので、そのときには外国人の
プレイヤーに日本はいい国だと思って帰ってもらいたいと
思いました。通訳がわりに使ってもらえるよう頑張ります。
下の日記を書いたあと急いで絵葉書を何通か書いて荷造りし、
空港まではタクシーに乗り、空港でチーズベーグルを食べて
機内で2回食事とおやつが出ました。席は後ろから二番目で
隣が空いてたので足が伸ばせて良かったです。
飛行機の発券を待ってるときにたまたまナシフが一人で
ふらっとやってきて、話を聞いてみたら3週間前に来て
ぶらぶら観光旅行していたらしいです。金持ちの学生って
ある意味最強ですよ。あとアミール・テネンバウムは「道を
踏み外してしまった」らしい。顔だけなら世界のマジック
プレイヤーの中でも1、2を争う美形だったのに……。
あと今まで書き忘れてたサンフランシスコ風物詩いくつか。
・ギラデリで「10ポンド板チョコ」を売っていた。4.5kg!
・街頭でエアブラシで即席の絵を描いて売るのが流行らしい。
・夜のフィッシャーマンズワーフで、綱渡りをしながら
松明でジャグラーをする芸人が人だかりを集めていた。
・セブンイレブンの自動じゃないドアを開けて金をせびる
物乞いなど、ホームレスがあちこちにたくさんいた。
・土日は気温が高かったので、芝生や浜辺に寝そべって
赤く痛そうな日焼けをせっせとこしらえている白人が
そこらじゅうにいた。
・スーパーで「負けた人がハーゲンダッツをおごる」という
じゃんけんやったら私が負けたんだけど、そこに並んでる
アイスはみんなサイズが子供用バケツくらいあって断念。
その他何もかもが巨大で、あれだけ食えばあんな体格にも
なるわと納得。それでせっせとジョギングとかするのなら
もとから食生活を変えればいいんじゃないかと思う。
世界選手権5日目
2004年9月6日楽しかった世界選手権もとうとう終わりとなりました。
来年はこれが日本で見られるかと思うとほんとに感動的です。
小倉さんは相性の悪いデッキ相手によくあれだけやれたと思います。
準決勝が終わったらあとのチーム戦決勝と個人戦決勝はわりと
どうでもいい感じになっちゃったのでお土産を買いに行きました。
ギラデリでチョコレートのアイスを食べました。お店に入ると
入り口で試食のチョコをくれるんですが、そのひとかけらが
でかい上にすごく甘いので、それでもう十分なくらいです。
強い日差しの中を歩き回ったのでへろへろになりました。
おかげで決勝中に寝落ちしてしまい、はっと気がついたら周りは
拍手の渦になってました。
今日は朝はまたヨーグルトで昼はいわゆる「ウィザーズめし」、
夜は「アメリカン・グラフィティ」の舞台になったというメリケンな
レストランに行ってたいへんおいしいターキーを食べました。
いつもの決勝ラウンドのライブ中継、けっこう聞き取れるように
なってきたんだけど準決勝の1戦目が秒で終わったときに「おいおい
今のブルース・リー・ゲームでは何があったの?」という言い方を
したのが面白いなと思いました。キブラーは《ゴブリンの放火砲》の
ときに「バーベキュー、バーベキュー♪」と歌っていてなにやら
楽しそうでした。
今日は会えませんでしたが、オリヴィエ・ルーエルのおかげで
すっかり親仏派になった気がします。ナシフが20歳だなんて全然
知らなかったけど、POYとれてよかったですよ。
ルーキーは15歳のほうに流れていっちゃいましたがまあ話題としては
ありなんじゃないかと。偽札をいっぱい入れた水槽に優勝した少年を
沈めて写真をとったりしていて、バカっぽくてよかったです。
やっぱり海外では自分の考えの狭さがよくわかるし、カルチャー
ショックもあるし、いろいろ疲れたけど来てよかったです。
水谷さんと話せたのもよかった。彼はすごい人ですね。
あーだけどもうどっと疲れが出てきました。
もう何もできない。
まだやらなきゃならない仕事があるのに……。
来年はこれが日本で見られるかと思うとほんとに感動的です。
小倉さんは相性の悪いデッキ相手によくあれだけやれたと思います。
準決勝が終わったらあとのチーム戦決勝と個人戦決勝はわりと
どうでもいい感じになっちゃったのでお土産を買いに行きました。
ギラデリでチョコレートのアイスを食べました。お店に入ると
入り口で試食のチョコをくれるんですが、そのひとかけらが
でかい上にすごく甘いので、それでもう十分なくらいです。
強い日差しの中を歩き回ったのでへろへろになりました。
おかげで決勝中に寝落ちしてしまい、はっと気がついたら周りは
拍手の渦になってました。
今日は朝はまたヨーグルトで昼はいわゆる「ウィザーズめし」、
夜は「アメリカン・グラフィティ」の舞台になったというメリケンな
レストランに行ってたいへんおいしいターキーを食べました。
いつもの決勝ラウンドのライブ中継、けっこう聞き取れるように
なってきたんだけど準決勝の1戦目が秒で終わったときに「おいおい
今のブルース・リー・ゲームでは何があったの?」という言い方を
したのが面白いなと思いました。キブラーは《ゴブリンの放火砲》の
ときに「バーベキュー、バーベキュー♪」と歌っていてなにやら
楽しそうでした。
今日は会えませんでしたが、オリヴィエ・ルーエルのおかげで
すっかり親仏派になった気がします。ナシフが20歳だなんて全然
知らなかったけど、POYとれてよかったですよ。
ルーキーは15歳のほうに流れていっちゃいましたがまあ話題としては
ありなんじゃないかと。偽札をいっぱい入れた水槽に優勝した少年を
沈めて写真をとったりしていて、バカっぽくてよかったです。
やっぱり海外では自分の考えの狭さがよくわかるし、カルチャー
ショックもあるし、いろいろ疲れたけど来てよかったです。
水谷さんと話せたのもよかった。彼はすごい人ですね。
あーだけどもうどっと疲れが出てきました。
もう何もできない。
まだやらなきゃならない仕事があるのに……。
世界選手権4日目
2004年9月5日さすがに疲れてきたので今日は簡単に。
朝はヨーグルト、昼はコーヒーとクッキーですませて、夜は
ひょんなことから中修さんと津村君と一緒にクラムチャウダーを
食べる機会がありました。
津村君があんなどじっ子萌えキャラだったとは知りませんでした。
日本チームのドラフトは1回ごとにどんどんチームワークがよく
なっていって、たいへん面白く見られました。
3ラウンド目オランダ戦での中修さんの勝ち方が一番笑えました。
4ラウンド目の結果次第では日本とフランスがそろって決勝に
進めるというメイクドラマな夢があったんだけど、SBJにも
書いてある通り最後がどうにもスッキリしない感じで負けて、
コリン様を恨まずにはいられません。くやしー!
それでも日本チームとしては過去最高の順位なんですが。
ただ思ったのは、やっぱり日本のプレイヤーは宣言をハッキリ
言わない傾向があるということで、今どのステップまで進んだのか
とか、「今考えてるからちょっと待って」とか、面倒でもいちいち
言ったほうが絶対にいいですね。特に海外だと明らかに日本と
ニュアンスの捕らえ方が違うと思います。
ジャッジも日本人じゃないわけだし。
Pesetは立ち居振る舞いがとにかくかっこいー。
水夫服を着せたら似合いそう。彼がルーキーを取るためには
カナダのパケットが初戦で負け、あとオランダの15歳も準優勝
以下であればいいとか。こうなったらパケットの対戦相手を
全力で応援しますよ。
朝はヨーグルト、昼はコーヒーとクッキーですませて、夜は
ひょんなことから中修さんと津村君と一緒にクラムチャウダーを
食べる機会がありました。
津村君があんなどじっ子萌えキャラだったとは知りませんでした。
日本チームのドラフトは1回ごとにどんどんチームワークがよく
なっていって、たいへん面白く見られました。
3ラウンド目オランダ戦での中修さんの勝ち方が一番笑えました。
4ラウンド目の結果次第では日本とフランスがそろって決勝に
進めるというメイクドラマな夢があったんだけど、SBJにも
書いてある通り最後がどうにもスッキリしない感じで負けて、
コリン様を恨まずにはいられません。くやしー!
それでも日本チームとしては過去最高の順位なんですが。
ただ思ったのは、やっぱり日本のプレイヤーは宣言をハッキリ
言わない傾向があるということで、今どのステップまで進んだのか
とか、「今考えてるからちょっと待って」とか、面倒でもいちいち
言ったほうが絶対にいいですね。特に海外だと明らかに日本と
ニュアンスの捕らえ方が違うと思います。
ジャッジも日本人じゃないわけだし。
Pesetは立ち居振る舞いがとにかくかっこいー。
水夫服を着せたら似合いそう。彼がルーキーを取るためには
カナダのパケットが初戦で負け、あとオランダの15歳も準優勝
以下であればいいとか。こうなったらパケットの対戦相手を
全力で応援しますよ。
世界選手権3日目
2004年9月4日やりましたよ。
っていっても私は何もやってないですが。
でもベスト8が決まった瞬間はホントうれしかったです。
ただ、2chで鋭い指摘をしている人がいましたが、実際に最終戦の
相手はIDをかなり悩んでました。彼自身は愛想の良い好青年風
でしたが、国別対抗戦というのは自分の気持ちだけではどうにも
ならないこともあるんですね。
ローリーさんはライブラリがあと1枚あればベスト8だったとか。
具体的には、相手のライフが残り3のときに《弧炎撒き》で
めくるためのライブラリが19枚しかなかったそうです。
それがマジックというものなのか……。
小ネタ集
・朝は食いっぱぐれて会場で「ブレックファースト・ブリット」を
買いました。いわゆる「ラップ」で、クレープ皮に大量の卵と
ロースト・マッシュルームとベーコンとソーセージがぎっしり
詰まっているという代物で、とてもメリケンな食べ物でした。
・昼はカフェラテとチョコチップクッキーが美味しくて満足。
・夜はフィッシャーマンズ・ワーフを歩いて(途中で小倉さん
たちにたまたま会った)ボンゴレ・スパゲティにシュリンプを
トッピング。サンフランシスコらしい晩ご飯でした。
・例の花柄シャツの王子様の名前をつきとめました。
ラトビアから来たGreiers, Marisというプレイヤーです。
マリス様ですよ、マリス様。
(後注:エストニアの2人と混成チームを組んでチーム戦にも出場
していました)
・浅原さんが小倉さんのオレンジ色の首飾り(というか輪っか
みたいな奴なんですが)とお揃いの紺色の首飾りをつけていたので
聞いてみたら、池田さんからの借り物だとか。しばらく後には
首にも腕にもじゃらじゃら輪っかをはめており、目がなくなった
人たちから「オレの分も頑張ってくれ」「じゃあオレも」という
感じでどんどん渡されたらしいです。
・そんなわけでみんなの期待を背負って全勝綱渡りをしていた
浅原さんですが、16ラウンド目の親和対決で破れてしまったのは
たいへん残念でした。昨日、お互い浅原さんファンを自認する
慶太さんと少し話したのですが、慶太さんは浅原さんがGP仙台で
有名になる前、PT東京の頃から練習場所を貸したりしていたのだ
そうで、「初めて会って人柄に触れたときから一目惚れのような
ものです」といういい話を聞いてしまいました。ともあれ昔から
知っている人にとってみれば、今の強さというのはより感慨深い
ものなのでしょう。
・ライブビデオにも紹介されていますが、去年の世界選手権で
優勝したダニエル・ジンクが、双子(といってもたぶん二卵性)の
兄セバスチャン・ジンクと一時同点で並び、フィーチャーマッチに
なりました。デッキも同じで顔もそっくり(背格好や髪型も
似ていて動き方も似ている)なミラーミラーマッチ。
二人ともめちゃ可愛いですが、セバスチャンのほうがちょっと
しっかり者らしい感じで声も低く、ダニエルのほうがちょっと
こまっしゃくれた感じで可愛らしいです。あと巻き毛がクルクル
しているほうがダニエルです。
・大久保さんが作業中のカウンターにノートを置き「Please write
anything」と書いておいたら、本当に「ANYTHING」と書いた人が
いたそうです。
・英語圏の人にとって「りょ」はとても難しい発音らしく、
「ライオ・オグラ」とアナウンスされていました。ライブビデオ
収録のときも、ジャスティン・ゲイリーが名前を言うところで
詰まってしまって3takeまでいきました。
・イベント終了後に「マローのクイズショー」があり、3人で
チームを組みテレビ番組に似せたチーム対抗で競う形式でしたが、
問題がすごく難しいのです。
「A〜Zの頭文字で始まるレジェンド・クリーチャーを各文字につき
1つずつ3分以内に書け(ただし3つは答えが「NONE」になる)」
「今まで10回の世界選手権で決勝に残った国を3分で全部書け
(ダブリもあり)」
「好きなアルファベットを1つ選び、《霧衣の究極体》が持つ
クリーチャータイプの中からそのアルファベットで始まるものを
できるだけ多く書け」
「今から“Time”で始まるカード名を10個言うから、そのカードが
会場内にあるアレックス・シュヴァルツマンのシングルカード
ショップで何ドルで売られているか予想せよ(正確な金額に近い
チームにポイントが入る)」などなど。
っていっても私は何もやってないですが。
でもベスト8が決まった瞬間はホントうれしかったです。
ただ、2chで鋭い指摘をしている人がいましたが、実際に最終戦の
相手はIDをかなり悩んでました。彼自身は愛想の良い好青年風
でしたが、国別対抗戦というのは自分の気持ちだけではどうにも
ならないこともあるんですね。
ローリーさんはライブラリがあと1枚あればベスト8だったとか。
具体的には、相手のライフが残り3のときに《弧炎撒き》で
めくるためのライブラリが19枚しかなかったそうです。
それがマジックというものなのか……。
小ネタ集
・朝は食いっぱぐれて会場で「ブレックファースト・ブリット」を
買いました。いわゆる「ラップ」で、クレープ皮に大量の卵と
ロースト・マッシュルームとベーコンとソーセージがぎっしり
詰まっているという代物で、とてもメリケンな食べ物でした。
・昼はカフェラテとチョコチップクッキーが美味しくて満足。
・夜はフィッシャーマンズ・ワーフを歩いて(途中で小倉さん
たちにたまたま会った)ボンゴレ・スパゲティにシュリンプを
トッピング。サンフランシスコらしい晩ご飯でした。
・例の花柄シャツの王子様の名前をつきとめました。
ラトビアから来たGreiers, Marisというプレイヤーです。
マリス様ですよ、マリス様。
(後注:エストニアの2人と混成チームを組んでチーム戦にも出場
していました)
・浅原さんが小倉さんのオレンジ色の首飾り(というか輪っか
みたいな奴なんですが)とお揃いの紺色の首飾りをつけていたので
聞いてみたら、池田さんからの借り物だとか。しばらく後には
首にも腕にもじゃらじゃら輪っかをはめており、目がなくなった
人たちから「オレの分も頑張ってくれ」「じゃあオレも」という
感じでどんどん渡されたらしいです。
・そんなわけでみんなの期待を背負って全勝綱渡りをしていた
浅原さんですが、16ラウンド目の親和対決で破れてしまったのは
たいへん残念でした。昨日、お互い浅原さんファンを自認する
慶太さんと少し話したのですが、慶太さんは浅原さんがGP仙台で
有名になる前、PT東京の頃から練習場所を貸したりしていたのだ
そうで、「初めて会って人柄に触れたときから一目惚れのような
ものです」といういい話を聞いてしまいました。ともあれ昔から
知っている人にとってみれば、今の強さというのはより感慨深い
ものなのでしょう。
・ライブビデオにも紹介されていますが、去年の世界選手権で
優勝したダニエル・ジンクが、双子(といってもたぶん二卵性)の
兄セバスチャン・ジンクと一時同点で並び、フィーチャーマッチに
なりました。デッキも同じで顔もそっくり(背格好や髪型も
似ていて動き方も似ている)なミラーミラーマッチ。
二人ともめちゃ可愛いですが、セバスチャンのほうがちょっと
しっかり者らしい感じで声も低く、ダニエルのほうがちょっと
こまっしゃくれた感じで可愛らしいです。あと巻き毛がクルクル
しているほうがダニエルです。
・大久保さんが作業中のカウンターにノートを置き「Please write
anything」と書いておいたら、本当に「ANYTHING」と書いた人が
いたそうです。
・英語圏の人にとって「りょ」はとても難しい発音らしく、
「ライオ・オグラ」とアナウンスされていました。ライブビデオ
収録のときも、ジャスティン・ゲイリーが名前を言うところで
詰まってしまって3takeまでいきました。
・イベント終了後に「マローのクイズショー」があり、3人で
チームを組みテレビ番組に似せたチーム対抗で競う形式でしたが、
問題がすごく難しいのです。
「A〜Zの頭文字で始まるレジェンド・クリーチャーを各文字につき
1つずつ3分以内に書け(ただし3つは答えが「NONE」になる)」
「今まで10回の世界選手権で決勝に残った国を3分で全部書け
(ダブリもあり)」
「好きなアルファベットを1つ選び、《霧衣の究極体》が持つ
クリーチャータイプの中からそのアルファベットで始まるものを
できるだけ多く書け」
「今から“Time”で始まるカード名を10個言うから、そのカードが
会場内にあるアレックス・シュヴァルツマンのシングルカード
ショップで何ドルで売られているか予想せよ(正確な金額に近い
チームにポイントが入る)」などなど。
世界選手権2日目
2004年9月3日今朝もやっぱり3時と5時に目が覚めてしまいましたが昨日よりは
時差ボケもやや解消されてきたようです。
朝食はシナモン・レーズン・フレンチトーストにしました。
ベリーのバターとメープルシロップがついていてしっかりずっしり
たいへん美味しかったんですが、4切れのうち2切れ食べたらもう
どんなに頑張っても入りませんでした。「美味しかったけどもう
満腹です」って英語でどう言えばいいんだろうと考えているうちに
皿を下げられてしまいました。
昼は会場のカフェ?(サンドイッチ初め温かいメニューや飲み物など
かなりいろんなメニューがあっていい感じ)で「ナチョス」なる
食べ物にチャレンジ。コーンチップスにどろりとオレンジ色の温かい
チーズソースとレッドペッパーをかけたスナックでした。
夜は昨日と同じところでカリフォルニアのオーソドックスな
クラムチャウダーと昨日のカラマリとカニを食べました。
今日はドラフト。SBJのお手伝いでピックをメモっていたんですが
カード名が全然わからなくてやばかったです。能力しかわからない。
今日のMVPプレイヤー、強豪をがんがん倒して5-1の小倉さんって
海外イベント初めて(後注:昔のAPACには一度出たらしい)だと
いうのに、落ち着きぶりが見事です。
あと鍛冶さんもたいへん強くて、Pesetが脱落すると可能性がなくは
ないっぽいのですが、実は伏兵のカナダのAeoって人が今2位にいて
追い抜かれそうな勢いなんですよね。どうなるやら。
明日のブロック構築がどうにも鬼門っぽい気はしますが、とにかく
ベスト8に少なくとも1人は入ってほしいです! 頑張って!!
日本人プレイヤーたちは今日はけっこう早く会場を引き上げたよう
なので、今ごろ最後の調整をしているのでしょうか。
昨日の花柄シャツの人は今日は茶色のペイズリーでした。
たぶん北欧系じゃないかと思うんだけど……
明日こそ名前をチェックするぞ。
時差ボケもやや解消されてきたようです。
朝食はシナモン・レーズン・フレンチトーストにしました。
ベリーのバターとメープルシロップがついていてしっかりずっしり
たいへん美味しかったんですが、4切れのうち2切れ食べたらもう
どんなに頑張っても入りませんでした。「美味しかったけどもう
満腹です」って英語でどう言えばいいんだろうと考えているうちに
皿を下げられてしまいました。
昼は会場のカフェ?(サンドイッチ初め温かいメニューや飲み物など
かなりいろんなメニューがあっていい感じ)で「ナチョス」なる
食べ物にチャレンジ。コーンチップスにどろりとオレンジ色の温かい
チーズソースとレッドペッパーをかけたスナックでした。
夜は昨日と同じところでカリフォルニアのオーソドックスな
クラムチャウダーと昨日のカラマリとカニを食べました。
今日はドラフト。SBJのお手伝いでピックをメモっていたんですが
カード名が全然わからなくてやばかったです。能力しかわからない。
今日のMVPプレイヤー、強豪をがんがん倒して5-1の小倉さんって
海外イベント初めて(後注:昔のAPACには一度出たらしい)だと
いうのに、落ち着きぶりが見事です。
あと鍛冶さんもたいへん強くて、Pesetが脱落すると可能性がなくは
ないっぽいのですが、実は伏兵のカナダのAeoって人が今2位にいて
追い抜かれそうな勢いなんですよね。どうなるやら。
明日のブロック構築がどうにも鬼門っぽい気はしますが、とにかく
ベスト8に少なくとも1人は入ってほしいです! 頑張って!!
日本人プレイヤーたちは今日はけっこう早く会場を引き上げたよう
なので、今ごろ最後の調整をしているのでしょうか。
昨日の花柄シャツの人は今日は茶色のペイズリーでした。
たぶん北欧系じゃないかと思うんだけど……
明日こそ名前をチェックするぞ。
世界選手権1日目
2004年9月2日今日はスタンダード6回戦の1日目。
今朝は4時に目が覚めてしまってなかなか寝つけず参りました。
でも両手両足を伸ばしても端にたどりつかない巨大なベッドは
すばらしいです。
朝ごはんはホテルについているレストランで「ヨーグルトとベリーの
グラノーラ(シリアルの一種)」6ドル75セントを頼んだところ、
20cmくらいのグラスにぎっしりクリームと各種ベリーが詰まった
パフェのようなしろものが出てきて、びびりました。
皿にがばっとあけて食べるものらしいです。
最初に56か国のフラッグセレモニーがあって、昼はウィザーズ社の
外部宣伝用イベントみたいなものをのぞき、夜はホテルのレストランで
パンに入ったクラムチャウダー(ただし正統派じゃなくて野菜
たっぷりのトマトソース系チキンシチューみたいな感じ)と
「カラマリのフライ」を食べました。「Calamari」って私の辞書
には載ってなかったんだけど……イカの種類?
会場全体のメタをなんとなく見た限りでは、
親和>トロン>青白>エターナルスライド>ゴブリン>その他
という感じがしました。これは! というようなデッキは特に
見なかったなあ……。
昨日も書いたドラゴン彫刻ですが、今日は一日中木型にアルミホイルで
肉付けをしていました。この上から粘土をかぶせるようです。
しかも出来上がったら乗れるらしいです! 400ポンド(180kg)まで
大丈夫と言っていたので、太った人でも大丈夫。
あとD&Dの表紙アートを作っている人は、「モドロン」の目玉機械
クリーチャーみたいなのと、マイアを作ってました。
でもって日本から参加の大久保さんはスタッフにもプレイヤーにも
すごい注目を浴びていて、日本の職人芸ここにありって感じでした。
「Magic art goes 3-D」っていうライブビデオをぜひ見て下さい。
ゲームのことはSBJ見ればいいので、私はゲームと関係ないことだけ
書きますが、現在ルーキーレースのトップに立っているフランスの
伊達男Pesetは、黄色に黒字で「POLICE LINE DO NOT CROSS」って
書いてあるベルトを締めてました。で、ジーンズに真っ黄色の
スニーカー。さっすがー。
あとはですねー、青い花柄のシャツに四角い眼鏡をかけて、金髪
巻き毛をふわふわなびかせたプレイヤーはヤバイくらい素敵です
(国も名前もわかんないんだけど……)。
会場から一歩外に出るともう海で、アルカトラズ島を背景に
白いヨットが走っていてすばらしい眺めです。
今朝は4時に目が覚めてしまってなかなか寝つけず参りました。
でも両手両足を伸ばしても端にたどりつかない巨大なベッドは
すばらしいです。
朝ごはんはホテルについているレストランで「ヨーグルトとベリーの
グラノーラ(シリアルの一種)」6ドル75セントを頼んだところ、
20cmくらいのグラスにぎっしりクリームと各種ベリーが詰まった
パフェのようなしろものが出てきて、びびりました。
皿にがばっとあけて食べるものらしいです。
最初に56か国のフラッグセレモニーがあって、昼はウィザーズ社の
外部宣伝用イベントみたいなものをのぞき、夜はホテルのレストランで
パンに入ったクラムチャウダー(ただし正統派じゃなくて野菜
たっぷりのトマトソース系チキンシチューみたいな感じ)と
「カラマリのフライ」を食べました。「Calamari」って私の辞書
には載ってなかったんだけど……イカの種類?
会場全体のメタをなんとなく見た限りでは、
親和>トロン>青白>エターナルスライド>ゴブリン>その他
という感じがしました。これは! というようなデッキは特に
見なかったなあ……。
昨日も書いたドラゴン彫刻ですが、今日は一日中木型にアルミホイルで
肉付けをしていました。この上から粘土をかぶせるようです。
しかも出来上がったら乗れるらしいです! 400ポンド(180kg)まで
大丈夫と言っていたので、太った人でも大丈夫。
あとD&Dの表紙アートを作っている人は、「モドロン」の目玉機械
クリーチャーみたいなのと、マイアを作ってました。
でもって日本から参加の大久保さんはスタッフにもプレイヤーにも
すごい注目を浴びていて、日本の職人芸ここにありって感じでした。
「Magic art goes 3-D」っていうライブビデオをぜひ見て下さい。
ゲームのことはSBJ見ればいいので、私はゲームと関係ないことだけ
書きますが、現在ルーキーレースのトップに立っているフランスの
伊達男Pesetは、黄色に黒字で「POLICE LINE DO NOT CROSS」って
書いてあるベルトを締めてました。で、ジーンズに真っ黄色の
スニーカー。さっすがー。
あとはですねー、青い花柄のシャツに四角い眼鏡をかけて、金髪
巻き毛をふわふわなびかせたプレイヤーはヤバイくらい素敵です
(国も名前もわかんないんだけど……)。
会場から一歩外に出るともう海で、アルカトラズ島を背景に
白いヨットが走っていてすばらしい眺めです。
サンフランシスコからお届けします
2004年9月1日てなわけでホテルから更新ですよ。
こっちはまだ31日の16時ですが、日本は1日の朝8時かな?
とりあえずホテルはとてもすばらしいです。めちゃ広。
サンフランシスコは右を向いても左を向いてもアメリカです
(当たり前だ)。っていうか街がUSJみたいだよ!
N’EXに乗って成田に行って、不案内な空港のカウンターで
並んでチケットをもらって、荷物検査でベルトの金具が
引っかかって、出国検査でまた並んで、マイルのカードを
作ろうとしたけどどこで作るのかわからずじまいで、
とりあえず15000円を132ドルに両替して、飛行機を待って
いたら尋さんたちに偶然会って、機内では目の前が壁の
真ん中というひどい席で、左隣のおばさんがしょっちゅう
飲み食いしていて、右隣の若い女性は英語とブラジル語が
喋れる日本人でさらに右向こうのすごく発音が聞き取り
やすいアメリカ人といろいろ喋っていて、機内食のチキン
中華麺がおいしくて、夜は全然眠れなくてシュレック2を
英語版で見ていて、到着してドア・トゥ・ドア・バンを
探して相乗りして坂道観光しながらホテルに到着、まだ
チェックインの時間まで間があったので日本語の市内観光
ツアーに参加しようと電話をかけるが(電話のかけ方が
わからずに一苦労した)今日はやってなくて、しかたなく
ホテル周辺の土産物屋を一回りしてきたところ。
キャナリーの中にある「ラーク・イン・ザ・モーニング」と
いう名前の民族楽器屋がすばらしいです。見たこともない
不思議な打楽器や素晴らしい装飾の弦楽器がぎっしりで、
最高の空間でした。あと見ているだけで気持ち悪くなる
チョコレートの塊を売っている店とか、海洋史のみごとな
展示館&写真館がホテルの隣にあって感動したりとか。
いろいろ変な物売ってました。
全身チョコでできたブードゥー人形、チョコレートパスタ、
「ファイバ&オートザジン」とか「ウルトラマレコスモス」
とかいうパチモンのフィギュア、英語版「無限の住人」単行本、
英語版のゲーム攻略本いろいろ(日本と違ってサイズが大きく、
AB版の雑誌くらいある。ただし内容はかなり雑)、カニグッズ
(サンフランシスコ名物らしい)いろいろ、あと「低糖緑茶」
という、日本風の瓶に入った飲み物も見かけました。
これからレセプションに顔出そうと思ってるんだけど
常軌を逸した眠さなのでどうなるかわかりません。
かといって今寝てしまうとまた夜大変だし、困った……。
---------------------------------------------------
結局ひとしきり寝て19時すぎにレセプション会場に行きました。
海からの風がかなり冷たくて過酷な環境でのビュッフェで、
エクレアとソーセージが山のようにありました。
サンフランシスコは湿気が全然ないので、日差しがあると
けっこう暑くなりますがそうでなければ一気に冷えます。
日本の夏の延長で半袖の人たちは寒そうでした。
会場は公園の中にある倉庫を使っていて、さすがに飾りつけが
豪華です。見どころは会場中央にあるお金のタワー。
今までウィザーズが支払ってきた21万ドルを偽の1000ドル札で
表現しているそうです。あとサイン会のコーナーでは彫刻家の
人が5日かけて実際にドラゴンの彫刻を作るそうで、大量の
粘土と土台の木型が置いてありました。
それから今回は国別チームの成績が1ラウンドごとに巨大な
掲示板に張り出されるので、「やっぱフランス強いなー」とか
いやがおうにも目に入ってくる仕組みです。
夜景の綺麗な浜辺を歩いてホテルに戻り、軽く夜食に近くの
IN-N-OUTというハンバーガーショップでテイクアウト。
モスバーガーに似ているという評判で、確かにおいしい。
厨房を見ていると作り方はかなり大雑把っぽかったけど。
テイクアウトって「To go, please」って言えば通じると
読んだんだけど、発音が悪かったのか通じなかった……。
では風呂入って寝ます。
こっちのテレビは選挙の話ばかりです。
こっちはまだ31日の16時ですが、日本は1日の朝8時かな?
とりあえずホテルはとてもすばらしいです。めちゃ広。
サンフランシスコは右を向いても左を向いてもアメリカです
(当たり前だ)。っていうか街がUSJみたいだよ!
N’EXに乗って成田に行って、不案内な空港のカウンターで
並んでチケットをもらって、荷物検査でベルトの金具が
引っかかって、出国検査でまた並んで、マイルのカードを
作ろうとしたけどどこで作るのかわからずじまいで、
とりあえず15000円を132ドルに両替して、飛行機を待って
いたら尋さんたちに偶然会って、機内では目の前が壁の
真ん中というひどい席で、左隣のおばさんがしょっちゅう
飲み食いしていて、右隣の若い女性は英語とブラジル語が
喋れる日本人でさらに右向こうのすごく発音が聞き取り
やすいアメリカ人といろいろ喋っていて、機内食のチキン
中華麺がおいしくて、夜は全然眠れなくてシュレック2を
英語版で見ていて、到着してドア・トゥ・ドア・バンを
探して相乗りして坂道観光しながらホテルに到着、まだ
チェックインの時間まで間があったので日本語の市内観光
ツアーに参加しようと電話をかけるが(電話のかけ方が
わからずに一苦労した)今日はやってなくて、しかたなく
ホテル周辺の土産物屋を一回りしてきたところ。
キャナリーの中にある「ラーク・イン・ザ・モーニング」と
いう名前の民族楽器屋がすばらしいです。見たこともない
不思議な打楽器や素晴らしい装飾の弦楽器がぎっしりで、
最高の空間でした。あと見ているだけで気持ち悪くなる
チョコレートの塊を売っている店とか、海洋史のみごとな
展示館&写真館がホテルの隣にあって感動したりとか。
いろいろ変な物売ってました。
全身チョコでできたブードゥー人形、チョコレートパスタ、
「ファイバ&オートザジン」とか「ウルトラマレコスモス」
とかいうパチモンのフィギュア、英語版「無限の住人」単行本、
英語版のゲーム攻略本いろいろ(日本と違ってサイズが大きく、
AB版の雑誌くらいある。ただし内容はかなり雑)、カニグッズ
(サンフランシスコ名物らしい)いろいろ、あと「低糖緑茶」
という、日本風の瓶に入った飲み物も見かけました。
これからレセプションに顔出そうと思ってるんだけど
常軌を逸した眠さなのでどうなるかわかりません。
かといって今寝てしまうとまた夜大変だし、困った……。
---------------------------------------------------
結局ひとしきり寝て19時すぎにレセプション会場に行きました。
海からの風がかなり冷たくて過酷な環境でのビュッフェで、
エクレアとソーセージが山のようにありました。
サンフランシスコは湿気が全然ないので、日差しがあると
けっこう暑くなりますがそうでなければ一気に冷えます。
日本の夏の延長で半袖の人たちは寒そうでした。
会場は公園の中にある倉庫を使っていて、さすがに飾りつけが
豪華です。見どころは会場中央にあるお金のタワー。
今までウィザーズが支払ってきた21万ドルを偽の1000ドル札で
表現しているそうです。あとサイン会のコーナーでは彫刻家の
人が5日かけて実際にドラゴンの彫刻を作るそうで、大量の
粘土と土台の木型が置いてありました。
それから今回は国別チームの成績が1ラウンドごとに巨大な
掲示板に張り出されるので、「やっぱフランス強いなー」とか
いやがおうにも目に入ってくる仕組みです。
夜景の綺麗な浜辺を歩いてホテルに戻り、軽く夜食に近くの
IN-N-OUTというハンバーガーショップでテイクアウト。
モスバーガーに似ているという評判で、確かにおいしい。
厨房を見ていると作り方はかなり大雑把っぽかったけど。
テイクアウトって「To go, please」って言えば通じると
読んだんだけど、発音が悪かったのか通じなかった……。
では風呂入って寝ます。
こっちのテレビは選挙の話ばかりです。
プロット2
2004年7月1日下から続いてます
ここまで来る間には、もちろんジャッジのマークが
ついているだろう。相手にしてみれば「まるで手札を
のぞかれているようだ」と思うんだから、かなり
注意するだろうし、噂が噂を呼んで「いつかボロを
出すに違いない」とジャッジが連絡を取り合って
各地のイベントでマークをつけるかもしれない。
でもまあ、物理的にはどんな証拠もないわけで。
主人公の性格的には、最初のうちはただ勝てるのが
嬉しかったけれども、だんだん後ろめたい気分になり、
その感覚に麻痺してしまうとマジックはあまり面白く
なくなってくるだろう。それでも、マジックが強いと
いうのが今の存在意義になっていて、そのおかげで
彼女もいるんだし、とりまき連中とかもできたから
そう簡単にやめるわけにはいかない。マジックより
ほかにすることもない。
でも、世界選手権で主人公は痛い目に合う。
相手の手札が見えることに頼ってプレイングが
疎かになってることを先輩に指摘されるとか、
あるいはゲームを楽しめないために先輩に嫌な思いを
させてしまうとか。まあ何か「お前にはプライドは
ないのか」みたいな。ここもうちょっと考えないと。
そんなこんなで世界選手権からすごすごと帰国した
主人公は、ついにいろいろと耐えられなくなる。
しばらく考えてから彼はとりあえずハンズに行き、
しばらく考えてからミラー状のシール(平らなものに
貼ると鏡代わりに使えるようなもの)を買う。
それから、次のグランプリに出場する。注意深く
選んだ長袖のシャツを着て、当然レーティングで
byeがあるから、その間にトイレに行って袖口に
ミラーシールを小さく切って貼り付ける。
このへんはなるべく淡々と、細かい表面的な心情を
ダラダラ長く書くのがよさげ。トイレの前の喫煙所
から知り合いがいなくなるまで待つことにするとか、
シールがうまく貼れなくてイライラするとか。
で、いよいよ席に着き、ものすごく緊張してシャッフル。
相手が知らない人だったので、主人公はほっとする。
1戦目は事故で(20枚引いて15枚土地くらいの勢いで)
負け、2戦目は普通に回って勝ち。3戦目の前に相手が
「ちょっといいですか?」と言ってジャッジを呼ぶ。
ついにきた! という恐怖と裏表の喜悦みたいなものが
あって、うつむいてシャッフルしながら手が震える。
相手が席を外してジャッジと喋っているのを、ちらっと
顔を上げて見ると、相手は自分の服の左袖を右手で
つかむようにして話しているので、これで確信する。
しばらくしてジャッジが着て、袖口のシールを見せる。
このへんは実際のジャッジがどういう対応するか
知らないけど、たぶん偉い人のところに連れて行かれて
いろいろ訊かれるんだろう。主人公は「今までもずっと
やってました。小さい鏡を使って、8枚切りするときに
すべてのカードの裏を見て順番を完全に記憶するから
相手が今手札に何を持っているかがわかるんです」
という説明をする。途方もない説明だが一応それを
信じるしかない。「その記憶力をもっと別の方向に
生かせなかったの?」とジャッジにため息をつかれ、
DQを出されて(あとで3年くらいの資格停止も出る)
会場を立ち去る。というところで終わり。
彼女はどうしようかな……ここで彼女が理解者に
なると一気に「いい話」になっちゃうからな……。
でも、会場を出たあとでDQのことを知った彼女と顔を
合わせる瞬間というのはあまりに辛いだろう……
でもそういう辛さを書くことこそ小説という気もする。
しかしいくらなんでもそこまで自分を追い込むかな?
だったらグランプリの前に一方的に別れるのでは?
というか彼女の存在自体をやめて先輩と自分の関係
だけに焦点をしぼったほうがいいかも?
ともあれ何が書きたかったかというと、マジックに
限らず人が罪を引き受ける瞬間の心境みたいなものに
興味があるのですよ。京極堂は「犯罪に動機など
意味がない、犯罪はただ可能だったから起きるのだ」
と言っていて、それはそれでもっともだと思うけど
なんかこう、その瞬間「これでラクになれる!」
みたいな複雑な気持ちってあると思うんですよね。
あと念のため書いときますが、このプロットは完全に
フィクションですので。
最近狂ったようにここに長文書いてるな……
どうしちゃったんですかね。
ここまで来る間には、もちろんジャッジのマークが
ついているだろう。相手にしてみれば「まるで手札を
のぞかれているようだ」と思うんだから、かなり
注意するだろうし、噂が噂を呼んで「いつかボロを
出すに違いない」とジャッジが連絡を取り合って
各地のイベントでマークをつけるかもしれない。
でもまあ、物理的にはどんな証拠もないわけで。
主人公の性格的には、最初のうちはただ勝てるのが
嬉しかったけれども、だんだん後ろめたい気分になり、
その感覚に麻痺してしまうとマジックはあまり面白く
なくなってくるだろう。それでも、マジックが強いと
いうのが今の存在意義になっていて、そのおかげで
彼女もいるんだし、とりまき連中とかもできたから
そう簡単にやめるわけにはいかない。マジックより
ほかにすることもない。
でも、世界選手権で主人公は痛い目に合う。
相手の手札が見えることに頼ってプレイングが
疎かになってることを先輩に指摘されるとか、
あるいはゲームを楽しめないために先輩に嫌な思いを
させてしまうとか。まあ何か「お前にはプライドは
ないのか」みたいな。ここもうちょっと考えないと。
そんなこんなで世界選手権からすごすごと帰国した
主人公は、ついにいろいろと耐えられなくなる。
しばらく考えてから彼はとりあえずハンズに行き、
しばらく考えてからミラー状のシール(平らなものに
貼ると鏡代わりに使えるようなもの)を買う。
それから、次のグランプリに出場する。注意深く
選んだ長袖のシャツを着て、当然レーティングで
byeがあるから、その間にトイレに行って袖口に
ミラーシールを小さく切って貼り付ける。
このへんはなるべく淡々と、細かい表面的な心情を
ダラダラ長く書くのがよさげ。トイレの前の喫煙所
から知り合いがいなくなるまで待つことにするとか、
シールがうまく貼れなくてイライラするとか。
で、いよいよ席に着き、ものすごく緊張してシャッフル。
相手が知らない人だったので、主人公はほっとする。
1戦目は事故で(20枚引いて15枚土地くらいの勢いで)
負け、2戦目は普通に回って勝ち。3戦目の前に相手が
「ちょっといいですか?」と言ってジャッジを呼ぶ。
ついにきた! という恐怖と裏表の喜悦みたいなものが
あって、うつむいてシャッフルしながら手が震える。
相手が席を外してジャッジと喋っているのを、ちらっと
顔を上げて見ると、相手は自分の服の左袖を右手で
つかむようにして話しているので、これで確信する。
しばらくしてジャッジが着て、袖口のシールを見せる。
このへんは実際のジャッジがどういう対応するか
知らないけど、たぶん偉い人のところに連れて行かれて
いろいろ訊かれるんだろう。主人公は「今までもずっと
やってました。小さい鏡を使って、8枚切りするときに
すべてのカードの裏を見て順番を完全に記憶するから
相手が今手札に何を持っているかがわかるんです」
という説明をする。途方もない説明だが一応それを
信じるしかない。「その記憶力をもっと別の方向に
生かせなかったの?」とジャッジにため息をつかれ、
DQを出されて(あとで3年くらいの資格停止も出る)
会場を立ち去る。というところで終わり。
彼女はどうしようかな……ここで彼女が理解者に
なると一気に「いい話」になっちゃうからな……。
でも、会場を出たあとでDQのことを知った彼女と顔を
合わせる瞬間というのはあまりに辛いだろう……
でもそういう辛さを書くことこそ小説という気もする。
しかしいくらなんでもそこまで自分を追い込むかな?
だったらグランプリの前に一方的に別れるのでは?
というか彼女の存在自体をやめて先輩と自分の関係
だけに焦点をしぼったほうがいいかも?
ともあれ何が書きたかったかというと、マジックに
限らず人が罪を引き受ける瞬間の心境みたいなものに
興味があるのですよ。京極堂は「犯罪に動機など
意味がない、犯罪はただ可能だったから起きるのだ」
と言っていて、それはそれでもっともだと思うけど
なんかこう、その瞬間「これでラクになれる!」
みたいな複雑な気持ちってあると思うんですよね。
あと念のため書いときますが、このプロットは完全に
フィクションですので。
最近狂ったようにここに長文書いてるな……
どうしちゃったんですかね。
プロットその1
2004年7月1日しばらく前に書いたマジックネタの小説プロットの話。
どこかで書いたかもしれないけど、私は大学のとき
「小説を書く学部」に在籍していて、卒論も100枚の
中篇小説だった。5人くらいのゼミで三田誠広という
小説家に添削してもらったりするんだけど、この人が
書いた「天気の好い日は小説を書こう」に始まる
何冊かの小説創作ノウハウ本はけっこう面白いのに、
授業はあまり面白くなかった。
でもってゼミでいろんな人の作品を見るうちに
小説というのも結局はスポーツや絵画などと同じ
才能の問題で、私にはどうしようもないなという
ことがわかったのですっぱりあきらめた。
でもって何が言いたいかというと、そんなわけで
ここでの経験が染み付いているために、私が書ける
小説というのは文藝新人賞とかJ文学とかあっち方面、
つまりは「蹴りたい背中」とかああいう感じのもので
なおかつ素人文章の出来の悪いものだということ。
それは自分でもよくわかっているので、恥を知り
小説を表に出すことはもうないと思われる。
ということでプロットだけ。
主人公はそこそこ上を目指すつもりのあるマジック
プレイヤー。男。大学生くらいかな。イベント前は
それなりに真面目に練習するんだが、あまり勝てない。
あるときPTQ予選を抜けたプレイヤーの名前と写真を
見てちょっと驚く。中学時代の先輩だった。
中学では田舎に住んでいて、その学校がかなりの
ブラバン進学校だった。田舎にはブラスバンドが
ものすごく熱心な学校というのがいくつかあって、
毎日朝練と昼練と放課後夕方までみっちり練習が
組んであって、基礎練とパート練と金管・木管練と
トゥッティと段階を踏んでさまざまな厳しいしごきや
乗り番争いなど、はっきり言ってスポ根の世界なのだ。
そういう学校で彼はそれなりにやっていたんだが、
その先輩はとてつもなくうまいトランペッターだった。
いるといないとでは音楽が大違いの花形プレイヤーで、
容姿とかすごく普通だったんだけどその音色だけで
後輩たちの憧れの的になっていた。あ、先輩も男ね。
で、その先輩は初めてのプロツアーで目覚ましく
勝ってベスト16くらいになり、それからどんどん
頭角を現して一気に強豪の仲間入り。というのも
レベルの高いプレイグループに入って練習を積んだ
ためらしい。
主人公はイベントで先輩と顔を合わせる。向こうも
こっちの顔くらいは覚えているけど、相手はとうに
プロプレイヤーたちとつるむ別世界の人間で、ただ
憧れのまなざしで見つめるしかない。
ちなみにトランペットはあっさりやめてしまって
いるだろう。あれだけの才能があったのに勿体ないと
思うのは凡人の考えなんだろうなと苦笑する主人公。
そんなある日、主人公は突然不思議な力に目覚める
……って書くといきなり陳腐なSFっぽくて萎えるが
わかりやすく書くとそういうことだからしかたない。
何かきっかけがあったほうがいいのかもしれないし、
ありきたりなきっかけがあるよりは何も原因が
見つからないほうがそれらしくていいかもしれない。
……突然ですが、ゲーム中にふっと世界がクリアに
見えるような瞬間が訪れて、相手の手札がはっきり
わかることってありませんか? 私がむかし一番
真面目にマジックをやっていたころは、ごくまれに
相手の手札や考えが急に鮮明になる瞬間がありました。
たぶん強い人なら推理や習慣で相手の手札を判断
してしまうのでしょうが、それよりもっと、試合に
のめりこんでいる瞬間に時々訪れるひらめきみたいな
ものです。……なんかすごいオカルトっぽいなぁ……
でもこの感覚をわかってくれる人はきっといるだろうと
思い、話を続けます。
主人公はある日突然、試合中に相手の手札がわかる
ようになる。透けて見えるとかそういうわけではなく、
上記の瞬間的なひらめき状態が長時間持続する感じ。
戸惑いながらも少し訓練すると、自分の次のドロー、
相手のドロー、さらに自分のデッキの続く数枚の
ドローくらいまではわかるようになる。
理由は全然わからない。もちろんオカルトの怪しげな
透視術について調べてみたりもするがわからない。
親しい友達に笑い話に混ぜて相談してみるがとりあって
もらえず、それから他人に相談するのはやめてしまう。
親との関係はどう設定しようかな……要検討。
奇妙に思いつつも、真剣勝負の試合中にしか相手の
手札がわかるようにはならず、ほかの目的には全然
使えないというあいまいな能力のため、主人公は
そのままマジックを続け、当然のごとく見違えるほど
勝つようになっていく。相手の手札やドローが
わかるんだから、たぶんカウンターの多いデッキを
使ったほうが強いだろう。不確定要素のない最善手を
常にうてるということだから。引きは左右できないので
コンボデッキは向いてない。プレミアイベントで勝ち
始め、一躍青白使いとして名を馳せていく主人公。
例の先輩はもちろん声をかけてくれ、一緒にやろうと
言ってくれるんだけど、いわゆる神がかりだとは
とても言えない後ろめたい思いがあって断ってしまう。
その態度が「図に乗っている」と思われてそのプレイ
グループの人たちに反感を持たれたりもする。
強くなれば自然にファンもできて、主人公には
マジックプレイヤーの彼女ができる。見限られる怖さに
自分の力のことはずっと隠しつづける……と思うが、
何かきっかけがあってダメもとで打ち明けるというのも
ありだろう。彼女はけっこう親身に相談にのって
くれるんだけど、彼女相手に証明しようとしても
真剣勝負じゃないから発動しなくて、気まずいばかり。
たぶん以前グランプリでそこそこ勝ったことがあって
アマチュアではないためルーキーレースには絡めない
けど、構築のレーティングはどんどん上がっていき、
グランプリのベスト4くらいから始まってプロツアーも
どんどん勝って、日本選手権のベスト8で権利が降って
きて世界選手権に行けるくらいになる。
どこかで書いたかもしれないけど、私は大学のとき
「小説を書く学部」に在籍していて、卒論も100枚の
中篇小説だった。5人くらいのゼミで三田誠広という
小説家に添削してもらったりするんだけど、この人が
書いた「天気の好い日は小説を書こう」に始まる
何冊かの小説創作ノウハウ本はけっこう面白いのに、
授業はあまり面白くなかった。
でもってゼミでいろんな人の作品を見るうちに
小説というのも結局はスポーツや絵画などと同じ
才能の問題で、私にはどうしようもないなという
ことがわかったのですっぱりあきらめた。
でもって何が言いたいかというと、そんなわけで
ここでの経験が染み付いているために、私が書ける
小説というのは文藝新人賞とかJ文学とかあっち方面、
つまりは「蹴りたい背中」とかああいう感じのもので
なおかつ素人文章の出来の悪いものだということ。
それは自分でもよくわかっているので、恥を知り
小説を表に出すことはもうないと思われる。
ということでプロットだけ。
主人公はそこそこ上を目指すつもりのあるマジック
プレイヤー。男。大学生くらいかな。イベント前は
それなりに真面目に練習するんだが、あまり勝てない。
あるときPTQ予選を抜けたプレイヤーの名前と写真を
見てちょっと驚く。中学時代の先輩だった。
中学では田舎に住んでいて、その学校がかなりの
ブラバン進学校だった。田舎にはブラスバンドが
ものすごく熱心な学校というのがいくつかあって、
毎日朝練と昼練と放課後夕方までみっちり練習が
組んであって、基礎練とパート練と金管・木管練と
トゥッティと段階を踏んでさまざまな厳しいしごきや
乗り番争いなど、はっきり言ってスポ根の世界なのだ。
そういう学校で彼はそれなりにやっていたんだが、
その先輩はとてつもなくうまいトランペッターだった。
いるといないとでは音楽が大違いの花形プレイヤーで、
容姿とかすごく普通だったんだけどその音色だけで
後輩たちの憧れの的になっていた。あ、先輩も男ね。
で、その先輩は初めてのプロツアーで目覚ましく
勝ってベスト16くらいになり、それからどんどん
頭角を現して一気に強豪の仲間入り。というのも
レベルの高いプレイグループに入って練習を積んだ
ためらしい。
主人公はイベントで先輩と顔を合わせる。向こうも
こっちの顔くらいは覚えているけど、相手はとうに
プロプレイヤーたちとつるむ別世界の人間で、ただ
憧れのまなざしで見つめるしかない。
ちなみにトランペットはあっさりやめてしまって
いるだろう。あれだけの才能があったのに勿体ないと
思うのは凡人の考えなんだろうなと苦笑する主人公。
そんなある日、主人公は突然不思議な力に目覚める
……って書くといきなり陳腐なSFっぽくて萎えるが
わかりやすく書くとそういうことだからしかたない。
何かきっかけがあったほうがいいのかもしれないし、
ありきたりなきっかけがあるよりは何も原因が
見つからないほうがそれらしくていいかもしれない。
……突然ですが、ゲーム中にふっと世界がクリアに
見えるような瞬間が訪れて、相手の手札がはっきり
わかることってありませんか? 私がむかし一番
真面目にマジックをやっていたころは、ごくまれに
相手の手札や考えが急に鮮明になる瞬間がありました。
たぶん強い人なら推理や習慣で相手の手札を判断
してしまうのでしょうが、それよりもっと、試合に
のめりこんでいる瞬間に時々訪れるひらめきみたいな
ものです。……なんかすごいオカルトっぽいなぁ……
でもこの感覚をわかってくれる人はきっといるだろうと
思い、話を続けます。
主人公はある日突然、試合中に相手の手札がわかる
ようになる。透けて見えるとかそういうわけではなく、
上記の瞬間的なひらめき状態が長時間持続する感じ。
戸惑いながらも少し訓練すると、自分の次のドロー、
相手のドロー、さらに自分のデッキの続く数枚の
ドローくらいまではわかるようになる。
理由は全然わからない。もちろんオカルトの怪しげな
透視術について調べてみたりもするがわからない。
親しい友達に笑い話に混ぜて相談してみるがとりあって
もらえず、それから他人に相談するのはやめてしまう。
親との関係はどう設定しようかな……要検討。
奇妙に思いつつも、真剣勝負の試合中にしか相手の
手札がわかるようにはならず、ほかの目的には全然
使えないというあいまいな能力のため、主人公は
そのままマジックを続け、当然のごとく見違えるほど
勝つようになっていく。相手の手札やドローが
わかるんだから、たぶんカウンターの多いデッキを
使ったほうが強いだろう。不確定要素のない最善手を
常にうてるということだから。引きは左右できないので
コンボデッキは向いてない。プレミアイベントで勝ち
始め、一躍青白使いとして名を馳せていく主人公。
例の先輩はもちろん声をかけてくれ、一緒にやろうと
言ってくれるんだけど、いわゆる神がかりだとは
とても言えない後ろめたい思いがあって断ってしまう。
その態度が「図に乗っている」と思われてそのプレイ
グループの人たちに反感を持たれたりもする。
強くなれば自然にファンもできて、主人公には
マジックプレイヤーの彼女ができる。見限られる怖さに
自分の力のことはずっと隠しつづける……と思うが、
何かきっかけがあってダメもとで打ち明けるというのも
ありだろう。彼女はけっこう親身に相談にのって
くれるんだけど、彼女相手に証明しようとしても
真剣勝負じゃないから発動しなくて、気まずいばかり。
たぶん以前グランプリでそこそこ勝ったことがあって
アマチュアではないためルーキーレースには絡めない
けど、構築のレーティングはどんどん上がっていき、
グランプリのベスト4くらいから始まってプロツアーも
どんどん勝って、日本選手権のベスト8で権利が降って
きて世界選手権に行けるくらいになる。
尻馬
2004年6月23日私も便乗して「マジック名言トップ5」やってみます。
自分が直接耳にした台詞だけに絞りました。
でも全部プレミアイベントだから有名かも?
5位「次も3回勝ちます!」
プロツアー2日目、最後のドラフト3回戦を残した
状況で、その選手はあと1回勝ちさえすればID2回で
ベスト8という成績でした。そこで私が「あと1勝
ですね」と声をかけたところ、帰ってきた台詞がこれ。
この意気込みがなきゃベスト8にはなれないですよね。
4位「テーブルの上に山を作るシャッフル以外は
シャッフルではありません」
The Finalsでのジャッジの言葉。断言がいさぎよい。
このジャッジさんはほかにも「食べ物のゴミを
テーブルに置きっぱなしにした人はDQにします」
など、思わず快哉な台詞をいろいろ残してます。
3位「これが大学を捨てたものの強さだよ」
同郷のプレイヤー二人が入賞をかけて戦ったあと、
勝ったほうが言った台詞。負けたほうの人が
「俺も大学捨てたら勝てるようになるかなあ?」
と聞いたら、「なれるなれる!」と元気よく
請合っていたけど、マジックって大変だなあ……
と思った瞬間だった。
2位「マジック……!」
お互いに土地が来さえすれば完璧という手札で
始めた準決勝で、片方は土地を引けなかったが、
もう片方がこの呪文をつぶやきながらドロー
したら、みごとに欲しかった山を引いて勝った。
噛みしめるようにつぶやくのがコツです。
1位「世界チャンピオンがこんなデュエルに
負けるわけがない」
これはもう発言者を明かしたほうがいいですね。
こないだ優勝したローリーさんです。
「今回は世界チャンピオンになろうと思って
プレイしていた。だからどんなときでも『世界
チャンピオンがこんなデュエルに負けるわけが
ない』と思ってやってた」そうです。
ローリーさんが言うと決して傲岸に聞こえません。
自分が直接耳にした台詞だけに絞りました。
でも全部プレミアイベントだから有名かも?
5位「次も3回勝ちます!」
プロツアー2日目、最後のドラフト3回戦を残した
状況で、その選手はあと1回勝ちさえすればID2回で
ベスト8という成績でした。そこで私が「あと1勝
ですね」と声をかけたところ、帰ってきた台詞がこれ。
この意気込みがなきゃベスト8にはなれないですよね。
4位「テーブルの上に山を作るシャッフル以外は
シャッフルではありません」
The Finalsでのジャッジの言葉。断言がいさぎよい。
このジャッジさんはほかにも「食べ物のゴミを
テーブルに置きっぱなしにした人はDQにします」
など、思わず快哉な台詞をいろいろ残してます。
3位「これが大学を捨てたものの強さだよ」
同郷のプレイヤー二人が入賞をかけて戦ったあと、
勝ったほうが言った台詞。負けたほうの人が
「俺も大学捨てたら勝てるようになるかなあ?」
と聞いたら、「なれるなれる!」と元気よく
請合っていたけど、マジックって大変だなあ……
と思った瞬間だった。
2位「マジック……!」
お互いに土地が来さえすれば完璧という手札で
始めた準決勝で、片方は土地を引けなかったが、
もう片方がこの呪文をつぶやきながらドロー
したら、みごとに欲しかった山を引いて勝った。
噛みしめるようにつぶやくのがコツです。
1位「世界チャンピオンがこんなデュエルに
負けるわけがない」
これはもう発言者を明かしたほうがいいですね。
こないだ優勝したローリーさんです。
「今回は世界チャンピオンになろうと思って
プレイしていた。だからどんなときでも『世界
チャンピオンがこんなデュエルに負けるわけが
ない』と思ってやってた」そうです。
ローリーさんが言うと決して傲岸に聞こえません。
社中話その2
2004年5月31日下から続いてます
もう書きたいことが整理できなくてごちゃごちゃに
なってるので、各キャラ別にしてみようと思った。
順不同です、っていうか思いついた順です。
清水(コスモス司令)
剣の舞がスゲーかっこよくて見る価値あった。
そしておいしいところを持っていく。
戦争が始まったためロケットの打ち上げ中止が
上層部から言い渡されるが、主人公たちがそれに
そむいて打ち上げ準備を始めるシーン。
司令「(主人公の行く手に立ちふさがって)私たちが
戦わなければ、たくさんの人々が死ぬんだぞ」
主人公「……それでも」
司令「(ゆっくりと剣を抜きながら)それでも?」
主人公「それでも、俺は宇宙に行きたいんだ!!」
司令、駆け抜けざまに剣を振り下ろす。主人公、
胸を押さえるが切れていない。驚いて振り向く。
司令「(剣を納めながら)やはり好きにはなれんな、
宇宙飛行士という奴は。だが、軍にそういう奴が
いるのも悪くはない。……生きて帰れ。処罰は、
それからだ。……行けぇぇぇえええ!!」
もうね、司令はそんなにパトスチットが欲しいのかと。
田辺(イワン)
最後のダンスが、剣の舞に比べてしまうとちょっと
辛いかな……。止めるところで身体が静止してない。
あと1回目のときはかなり、初演時より台詞が上滑り
してる感じがした。ただ3回目、後ろのほうで見ると
いろいろと細かい表情の変化が見えて良かった。
ただ、初めて社中を見た人ってこの人の演技を
どう思うんだろう? 私はこういうものだと思って
見てるからいいけど、この人あんまり主人公っぽい
スタイルじゃないよね。味のある脇役向きで。
あと、初めて社中の見た人の話で興味深かったのが、
「AサイドとBサイドで同じ俳優が違う役をやって
いるのが最初よくわからなくてごっちゃになった」
という話。なるほどそうか、衣装も変わらないしね。
加藤妙子(ハカセ、テルミン)
初演のときはハカセもテルミンも立って歩いてたと
記憶してるんだけど、今回はずっと車椅子に乗ってて、
シナファイの公演中に突然松葉杖姿になってから
フィルムスターでも2階舞台から降りてこなかった
ことと考え合わせると、どうやら本当に足をやられて
しまったのだろうかと不安。立ったり歩いたりは
できるみたいだけど、走れないってことかな?
「車椅子女優」なんてすごいカッコイイけど、役柄
選ぶよなぁ……。
車椅子をSFっぽく改造した小道具さんにも拍手。
加藤良子(ソーニャ)
いてもいなくても全然変わらない再演時追加役。
さすがに気の毒……台詞少なくない?
まあこの人にユーリやらせるわけにもいかなかった
だろうからしょうがないんだろうけど……。
あ、ただ「でぶにはできないことがあるー! でも
でぶにしかできないこともあるー!」は良かった。
松下好(ユーリ)
可愛いしボクキャラも似合う……歌もうまい。
けど1回目、チキンがロケットを持ってくる、あの
泣けるシーンで「もっちろーん」と能天気な明るさが
逆に投げやりな雰囲気に聞こえて冷めた。
2回目以降は重みのある明るさに改善されてた。
ただねぇ……やっばりどうしても、「客演」は「客演」
なんだよねぇ……。うまくこなしてるけど、本当に
芝居の中心になりきってないような……なんか違う。
そう思うと今野さんを失ったのは痛いなあ……
っていうか少年社中の女優不足はかなり深刻だよ。
大竹さんの下は加藤良子さんだけで、あとはもう
いないんだから(新人の人は系統で言うと高山さん
系イロモノだろう)。やばいよ。
大竹えり(イリーナ)
最後の感情の爆発にはやはりはっとさせられる。
あと「私待たないから!」は初演のときなんて
言ってるかわかんなかったんだけど、今回の
2回目以降はかなり聞き取れた。
あと、2回目から母親の「私も見てていいかしら」
「いいの? だめなの? どっち」の演技が
変わって大人っぽくなっていた。
森大(サターン)
本領発揮! 初登場時のインパクトが蘇った。
「ツァーリ、浪人街から出演依頼が来ております」
が一番ウケた。
千秋楽ではこっち側の客席に「こわくないよー!」
と媚を売るのに夢中で、デュークに何度呼ばれても
気づかず、ハケながら「サターンがやらねば誰が
やる!」と叫ぶ機会を逸していた。追いかける相手に
「おい、サターン! こっち向け!!」と怒鳴られてる
ようすは笑えたけど。
山岸(皇帝)
歌劇団シーンが芝居全体の流れを救っていると思う。
さすがだ。
新人2名(デルタ、アトラス)
歌劇団良かった。マッシュルームヘア可愛い。
ちょうど背丈が同じくらいなのが美味しい。
ロケット打ち上げ前のチェイスで、暗闇の中
中央で大ジャンプして交差するのが思わず歓声を
あげてしまうくらいカッコよかった。
辰巳(チキン)
今回の使い方はいまいちもったいないなー。
一瞬だったけどメロコード、2回目は「ワン、ツー」
千秋楽は「めし」と鳴いていた。
佐藤春平(道士)
今回が卒業公演ということで(おつかれさまでした)
初演より3割増しでかっこよくなってた気がする。
やっぱバットでミサイルを打ち返すとこが最高。
帰りのエレベーターの中でも「タオツィーが好き」
と言ってる女の子の声を何度か聞いた。
あとやっぱ右近ダンスかっこいー。とても文章で
表現できない独特なクセのある振り付けがすぐに
右近ダンスってわかる。
廿浦(オカルト、ボストーク)
実は初演時に誰がオカルトをやっていたのか、今
必死に考えていたんだけど全然思い出せない。
チキンが堀池さんでハカセが加藤妙子さんなのは
確実なんだけど……
ダメだ気になる、気持ち悪い。誰だっけ?
廿浦さんは初演時ってボストークだけだし……
あ! 佐藤さんかな?
スッキリしたところで、今回の廿浦さんは可愛い系
(特に車椅子を押すときの足のはねあげ方とか)。
外巻きの髪も素敵。やっぱ眼鏡ですよ、眼鏡!!
カチンコは2回目の時も取り落としてたな。
堀池(ニコラス)
初登場時の異常なテンションの高さは客席を引かせて
いなかったか? なんだったんだろうあれ。ただの
格下キャラじゃなくてもうちょっと奥行きを出して
あげてほしかった。名門出の苦労だっていろいろと
裏にはあるんだろうし。脚本の問題?
井俣(デューク、おじさん)
さすが看板役者。存在感が違う。「カラーひよこ」の
ギャグ好きだったけどなくなったんだね。
逆三角形の身体が素晴らしい。
田辺さんの弓形の立ち姿と並ぶと絵になる。
もう書きたいことが整理できなくてごちゃごちゃに
なってるので、各キャラ別にしてみようと思った。
順不同です、っていうか思いついた順です。
清水(コスモス司令)
剣の舞がスゲーかっこよくて見る価値あった。
そしておいしいところを持っていく。
戦争が始まったためロケットの打ち上げ中止が
上層部から言い渡されるが、主人公たちがそれに
そむいて打ち上げ準備を始めるシーン。
司令「(主人公の行く手に立ちふさがって)私たちが
戦わなければ、たくさんの人々が死ぬんだぞ」
主人公「……それでも」
司令「(ゆっくりと剣を抜きながら)それでも?」
主人公「それでも、俺は宇宙に行きたいんだ!!」
司令、駆け抜けざまに剣を振り下ろす。主人公、
胸を押さえるが切れていない。驚いて振り向く。
司令「(剣を納めながら)やはり好きにはなれんな、
宇宙飛行士という奴は。だが、軍にそういう奴が
いるのも悪くはない。……生きて帰れ。処罰は、
それからだ。……行けぇぇぇえええ!!」
もうね、司令はそんなにパトスチットが欲しいのかと。
田辺(イワン)
最後のダンスが、剣の舞に比べてしまうとちょっと
辛いかな……。止めるところで身体が静止してない。
あと1回目のときはかなり、初演時より台詞が上滑り
してる感じがした。ただ3回目、後ろのほうで見ると
いろいろと細かい表情の変化が見えて良かった。
ただ、初めて社中を見た人ってこの人の演技を
どう思うんだろう? 私はこういうものだと思って
見てるからいいけど、この人あんまり主人公っぽい
スタイルじゃないよね。味のある脇役向きで。
あと、初めて社中の見た人の話で興味深かったのが、
「AサイドとBサイドで同じ俳優が違う役をやって
いるのが最初よくわからなくてごっちゃになった」
という話。なるほどそうか、衣装も変わらないしね。
加藤妙子(ハカセ、テルミン)
初演のときはハカセもテルミンも立って歩いてたと
記憶してるんだけど、今回はずっと車椅子に乗ってて、
シナファイの公演中に突然松葉杖姿になってから
フィルムスターでも2階舞台から降りてこなかった
ことと考え合わせると、どうやら本当に足をやられて
しまったのだろうかと不安。立ったり歩いたりは
できるみたいだけど、走れないってことかな?
「車椅子女優」なんてすごいカッコイイけど、役柄
選ぶよなぁ……。
車椅子をSFっぽく改造した小道具さんにも拍手。
加藤良子(ソーニャ)
いてもいなくても全然変わらない再演時追加役。
さすがに気の毒……台詞少なくない?
まあこの人にユーリやらせるわけにもいかなかった
だろうからしょうがないんだろうけど……。
あ、ただ「でぶにはできないことがあるー! でも
でぶにしかできないこともあるー!」は良かった。
松下好(ユーリ)
可愛いしボクキャラも似合う……歌もうまい。
けど1回目、チキンがロケットを持ってくる、あの
泣けるシーンで「もっちろーん」と能天気な明るさが
逆に投げやりな雰囲気に聞こえて冷めた。
2回目以降は重みのある明るさに改善されてた。
ただねぇ……やっばりどうしても、「客演」は「客演」
なんだよねぇ……。うまくこなしてるけど、本当に
芝居の中心になりきってないような……なんか違う。
そう思うと今野さんを失ったのは痛いなあ……
っていうか少年社中の女優不足はかなり深刻だよ。
大竹さんの下は加藤良子さんだけで、あとはもう
いないんだから(新人の人は系統で言うと高山さん
系イロモノだろう)。やばいよ。
大竹えり(イリーナ)
最後の感情の爆発にはやはりはっとさせられる。
あと「私待たないから!」は初演のときなんて
言ってるかわかんなかったんだけど、今回の
2回目以降はかなり聞き取れた。
あと、2回目から母親の「私も見てていいかしら」
「いいの? だめなの? どっち」の演技が
変わって大人っぽくなっていた。
森大(サターン)
本領発揮! 初登場時のインパクトが蘇った。
「ツァーリ、浪人街から出演依頼が来ております」
が一番ウケた。
千秋楽ではこっち側の客席に「こわくないよー!」
と媚を売るのに夢中で、デュークに何度呼ばれても
気づかず、ハケながら「サターンがやらねば誰が
やる!」と叫ぶ機会を逸していた。追いかける相手に
「おい、サターン! こっち向け!!」と怒鳴られてる
ようすは笑えたけど。
山岸(皇帝)
歌劇団シーンが芝居全体の流れを救っていると思う。
さすがだ。
新人2名(デルタ、アトラス)
歌劇団良かった。マッシュルームヘア可愛い。
ちょうど背丈が同じくらいなのが美味しい。
ロケット打ち上げ前のチェイスで、暗闇の中
中央で大ジャンプして交差するのが思わず歓声を
あげてしまうくらいカッコよかった。
辰巳(チキン)
今回の使い方はいまいちもったいないなー。
一瞬だったけどメロコード、2回目は「ワン、ツー」
千秋楽は「めし」と鳴いていた。
佐藤春平(道士)
今回が卒業公演ということで(おつかれさまでした)
初演より3割増しでかっこよくなってた気がする。
やっぱバットでミサイルを打ち返すとこが最高。
帰りのエレベーターの中でも「タオツィーが好き」
と言ってる女の子の声を何度か聞いた。
あとやっぱ右近ダンスかっこいー。とても文章で
表現できない独特なクセのある振り付けがすぐに
右近ダンスってわかる。
廿浦(オカルト、ボストーク)
実は初演時に誰がオカルトをやっていたのか、今
必死に考えていたんだけど全然思い出せない。
チキンが堀池さんでハカセが加藤妙子さんなのは
確実なんだけど……
ダメだ気になる、気持ち悪い。誰だっけ?
廿浦さんは初演時ってボストークだけだし……
あ! 佐藤さんかな?
スッキリしたところで、今回の廿浦さんは可愛い系
(特に車椅子を押すときの足のはねあげ方とか)。
外巻きの髪も素敵。やっぱ眼鏡ですよ、眼鏡!!
カチンコは2回目の時も取り落としてたな。
堀池(ニコラス)
初登場時の異常なテンションの高さは客席を引かせて
いなかったか? なんだったんだろうあれ。ただの
格下キャラじゃなくてもうちょっと奥行きを出して
あげてほしかった。名門出の苦労だっていろいろと
裏にはあるんだろうし。脚本の問題?
井俣(デューク、おじさん)
さすが看板役者。存在感が違う。「カラーひよこ」の
ギャグ好きだったけどなくなったんだね。
逆三角形の身体が素晴らしい。
田辺さんの弓形の立ち姿と並ぶと絵になる。