9月24日の日記

2021年9月24日
●「ループTRPG」を遊んだ話

80年代のスウェーデンに暮らす10~15歳の子供になり、謎めいた研究所がもたらす「すこしふしぎ」な出来事を体験するというコンセプトの「ループTRPG」。しばらく前に日本語訳が出た。
元々は画集で、アマプラのドラマ版もある。イラストを再現した静謐な画面が綺麗だけど、ストーリーは後味苦めで「世にも奇妙な物語」っぽさがあった。

ルールブック付属の、夏休みに現れた「しゃべる鳥」を追っていたらいつの間にやら大変なことに……というシナリオをプレイした。
PCが子供なので死なないし、判定に失敗しても「トラブルは起きるが話は進む」ので、フワフワ楽しくロールプレイできた。とはいえまあまあ起きる出来事がシビアだったりするし、大詰めではハラハラドキドキの緊張感もある。

冷戦の濃い影!
スウェーデンの日常生活!(昼のラジオ番組が流れるキオスクで買い食いするおやつの描写とか)
子供時代ならではのエモさ! 「グーニーズ」や「スタンド・バイ・ミー」みたいな、大冒険を経て、成長以外に宝物を得ることもなく、友達を作ったり、もしくは友達と別れたりする。その時はまるで永遠みたいに感じるけど、実は思い出すとほんのちょっとしたことだったりする。

スウェーデンの80年代に対するイメージがなさすぎるので、アメリカや日本を舞台にやったほうがいいのかもしれないけど、それはそれで「この時代に○○はもうあったのか?」というのを検索してばかりになるのもよくないし……。
とはいえ「あれって○○年にできてるんだ!」とか知ってびっくりしたり、80年代昔話で横道にそれたりするのは楽しい。

あと、途中で「マッツ」という名前の登場人物が出てきて、「北欧の至宝じゃん!」ってなったんだけど、残念ながら似ても似つかなかった。


●「読めない本」の話

映画はどんなにつまらなくても、流し続ければ2時間程度で終わりが来るので、途中で見るのをやめることはめったにない。
しかし、本はもっと時間がかかるので途中でやめてしまうことが時々ある。そういう「読めない本」について。

子供のころのおぼろげな記憶だとこのへん。
「赤毛のアン」シリーズ:アンのことがあまり好きになれなかった
「ツバメ号とアマゾン号」シリーズ:船の描写が全然わからずついていけなかった

大学では文学部だったので真面目に世界の名著を読まねば! と思ったものの、立て続けに読めない本にぶち当たり続け、自分の読書力を高く見積もりすぎていたなと反省し、それ以来あまり難しい本には手を出さなくなった。

確かこのあたり……
ケルアック「路上」:ひたすらつまらなかった
ピンチョン「競売ナンバー49の叫び」:日本語なのに書いてあることが理解できなかった
マルケス「百年の孤独」:ダラダラ長すぎて疲れた

本には出合うべき時があるので、昔ダメだったけど今なら読めるというものはあるかもしれない。でも大学時代より今のほうが確実に読書力(文章を咀嚼して理解し飲み込む力)は衰えているので、やっぱり難解な本は読まずに一生終わるんだろうなと思う。

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