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3月31日の日記
2020年3月31日●「三体」をオーディオブックで聞いた話
中国のSFで、少し前の話題作である「三体」を、アマゾンのオーディオブックで聞き終わった。
どうして紙の本でなく朗読にしたかというと、アマゾンで「どれでも好きなオーディオブック1冊無料」のキャンペーンをやっており、どうせなら分厚い本がいいと思って探した中で、まだ読んでいなかったから。
オーディオブックというもの自体が初体験だったが、最初はすごくとっつきにくくて「これは本選びを失敗したかな」と思った。
なぜなら、本を持っている人は冒頭のページを開いてイメージしてみてほしいのだけど、中国の歴史についてほぼ何も知らないのにいきなり文化大革命のシーンで漢語が羅列され、読みあげられた単語を脳内で漢字に変換できず、どういう意味かわからないまま話が進むのだ。さらに、文中のカッコ書きもそのまま読み下されるので、集中して聞いてないとどこまでが地の文でどこまでが注釈かわからなくなる。また中国語の人名も、なじみがないため覚えにくくて苦労した。
しかし少しずつ聞くのに慣れてきて、VRゲーム「三体」が登場するあたりから尻上がりに面白くなっていき、最後はトンデモ展開に衝撃を受ける。
しかし残り時間がかなり少なくなってきたところで「まさかこれ、1冊で終わらないやつか?」と気づいて絶望した。前情報をまったく入れてなかったから、これだけの厚さで完結してないとは思ってなかった。続編の翻訳が待たれる。
自分なりにオーディオブックの長所と欠点をまとめてみた。もちろん人によると思うので、あくまで自分の感想。
〇オーディオブックの欠点
・音だけだと漢語が漢字にうまく変換できず、意味がわからないことがある。
・カッコ書きがそのまま読み下されるので、集中して聞いてないとわからなくなる。
・地下鉄の移動や長距離バスなど、集中して聞けるタイミングでないと聞けない。地上の電車だと外の風景に気を取られるし、家だとほかのことが気になってやってしまう。
・聞き終わるまでに非常に時間がかかる。もし「三体」を紙で読んでたら4~5日くらいかなと思うが、3か月くらいかかった。朗読自体の長さは17時間半。
〇オーディオブックの長所
・集中して聞くので、話がしっかり頭に入る。目で文字を読んでいる時には(当然ながら)目には文字が見えているが、目を閉じて耳で聞いている時には、目に情景が浮かんでいるという感じ。なので、目で文字は追ってるものの実は頭に入っておらず読み飛ばしており、あとから「あれっそうだったっけ?」みたいになるようなことはまずない。
・人物ごとに台詞の声音を変えて読んでくれるので、会話パートが非常にわかりやすい。
・自分には本が面白ければ面白いほど途中で耐えられずにオチを読んでしまうという悪癖があるのだが、それを防げる。
・酔いやすいバス移動と飛行機の離陸着陸態勢時は、今までほぼ何もできない無駄な時間だったが、有効に使えるようになった。
中国のSFで、少し前の話題作である「三体」を、アマゾンのオーディオブックで聞き終わった。
どうして紙の本でなく朗読にしたかというと、アマゾンで「どれでも好きなオーディオブック1冊無料」のキャンペーンをやっており、どうせなら分厚い本がいいと思って探した中で、まだ読んでいなかったから。
オーディオブックというもの自体が初体験だったが、最初はすごくとっつきにくくて「これは本選びを失敗したかな」と思った。
なぜなら、本を持っている人は冒頭のページを開いてイメージしてみてほしいのだけど、中国の歴史についてほぼ何も知らないのにいきなり文化大革命のシーンで漢語が羅列され、読みあげられた単語を脳内で漢字に変換できず、どういう意味かわからないまま話が進むのだ。さらに、文中のカッコ書きもそのまま読み下されるので、集中して聞いてないとどこまでが地の文でどこまでが注釈かわからなくなる。また中国語の人名も、なじみがないため覚えにくくて苦労した。
しかし少しずつ聞くのに慣れてきて、VRゲーム「三体」が登場するあたりから尻上がりに面白くなっていき、最後はトンデモ展開に衝撃を受ける。
しかし残り時間がかなり少なくなってきたところで「まさかこれ、1冊で終わらないやつか?」と気づいて絶望した。前情報をまったく入れてなかったから、これだけの厚さで完結してないとは思ってなかった。続編の翻訳が待たれる。
自分なりにオーディオブックの長所と欠点をまとめてみた。もちろん人によると思うので、あくまで自分の感想。
〇オーディオブックの欠点
・音だけだと漢語が漢字にうまく変換できず、意味がわからないことがある。
・カッコ書きがそのまま読み下されるので、集中して聞いてないとわからなくなる。
・地下鉄の移動や長距離バスなど、集中して聞けるタイミングでないと聞けない。地上の電車だと外の風景に気を取られるし、家だとほかのことが気になってやってしまう。
・聞き終わるまでに非常に時間がかかる。もし「三体」を紙で読んでたら4~5日くらいかなと思うが、3か月くらいかかった。朗読自体の長さは17時間半。
〇オーディオブックの長所
・集中して聞くので、話がしっかり頭に入る。目で文字を読んでいる時には(当然ながら)目には文字が見えているが、目を閉じて耳で聞いている時には、目に情景が浮かんでいるという感じ。なので、目で文字は追ってるものの実は頭に入っておらず読み飛ばしており、あとから「あれっそうだったっけ?」みたいになるようなことはまずない。
・人物ごとに台詞の声音を変えて読んでくれるので、会話パートが非常にわかりやすい。
・自分には本が面白ければ面白いほど途中で耐えられずにオチを読んでしまうという悪癖があるのだが、それを防げる。
・酔いやすいバス移動と飛行機の離陸着陸態勢時は、今までほぼ何もできない無駄な時間だったが、有効に使えるようになった。
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