3月13日の日記

2015年3月13日
●少年社中「リチャード三世」あうるすぽっと

ロビーで大竹さんがチラシ束配ってて、もらいに行ったら「失礼しました、どうぞごゆっくりお楽しみください」と美声で言われ、女優のオーラがすごくて顔も見れない。
1200円のパンフを買ったら冊子じゃなくて厚紙がいっぱい袋に入っている形式だった。これだと好きな役者の写真だけ飾ったりできるから?

シェイクスピアの知識がないので「へー薔薇戦争の話なんだー」ってくらいで、複雑な血縁関係とけっこう早い展開、そして二重人格ではなく一人の人物を善悪二人の役者が同時に演じるという構成がけっこう難しくて、過去のロミジュリやハムレットよりはとっつきにくさを感じた。

客演主役の池田さんがとてもよかったので、対応する主役のありそさんが浮いてるような気になることがあった。近くで見たらまた違ったんだろうけど。チャンドラワークスのシリアス演技はすごくよかったんだけど、それ以降ずっと雑魚っぽい芝居がかった口調で喋るチンピラみたいな役が多くて、今回も長身の存在感を封じたうえで、芝居がかった大仰な悪役口調、特に最後のほうでみじめな感じになっていくのがなんというか……。ただ今回は全体的に歌舞伎っぽい演出にしてたから、そういう意図なのかなとも思う。

実は主人公のほうが呪いで生まれた良心だった、というところから急にいつもの社中っぽくなり、池田さんの声が低くなり、ありそさんの声が気持ち高くなって二人の声が似てカッコいい。昔の社中だったら白薔薇の葛藤をもっとダラダラ描いたような気がするけどスッキリ変わったのは却ってよかったと思う。

白と赤で分けた衣装は非常にきれいだったし、家の区別もわかりやすかった。バレエの女の子二人と男子、殺陣もすごく派手で見ごたえあってよかった。
長谷川君の真面目にギャグをやるコーナーがとても面白かったが、途中の釣りからの五七五台詞連打の流れとかは毎日変えてるアドリブなんだろうか? 前半と後半の合間に井俣さんと岩田さんが客席でやる客いじりコーナーも大衆演劇っぽく面白かった。


●AFOC Golden Time ツアーファイナル
六本木EXシアター 対バンアルカラ

当日券が出ていてけっこうすいてた。一段高くなったところの3列目くらいにいてよく見えた。
ここのホールの一階で聞くのは初めてだけど、ハイハットのシャリシャリした高音が吸収される感じで、ベースやバスドラがしっかり聞こえる。稲村さんの声はちょっとこもって聞こえるが佐々木君は大きすぎるくらいハッキリ聞こえる。やはりライブというよりはコンサートホールに近い。客席の声や拍手はかなり吸収される。

アルカラは客電そのまま音楽なしでぬるっと出てきて始まる。
初め4曲はちょいマイナー、ローレロレロはそんな好きな曲ってわけでもないけどメリハリがあってすごくライブ映えすると思った。
途中のMCは相変わらず、六本木は初めて職質を受けた場所だという話で新宿路上ライブのネタでオチをつけた。あと神戸で同郷だとのことで姐さんの住所を暴露してて、二階袖で見てた姐さんが笑ってた。あとのAFOCのほうのMCで、「個人情報だからほんと困るよねー」と言ってた。稲村さんが引っこんできたときに、姐さんが無言で蹴ったらしい。
そのあとはシングル3曲でとばして、半径30センチがやたらかっこよくて、ミライノオトで締め。思ったより出番短かった。

AFOCは、この4人になってからは初めて見る。
デュランはイメージと違ってひょうきん者っぽかった。弾いてる!って感じじゃなく、平然とピロピロ早弾きするタイプ。ギターが変わるとやっぱりちょっと味がついて既存曲の感じも変わる。
前の柵のとこにいた女性のノリ方がとてもかっこよく、省スペースで回りの人にもぶつからず、曲終わりで音を止める時にそれに合わせて腕をびしっと引くのとか、ちゃんと曲を聞きこんで合わせてて、理想的で素晴らしく、見とれた。
アンコールでビール持ってきて、飲みかけの缶を最前列に渡してるのを見て後ろの女の子たちが「ズルい!ズルすぎでしょ」って憤ってた。
そしてピアノとホーン隊3人と、コーラスに福原美穂が出てきて、後ろの赤いカーテンが引き上がって金色のキラキラした背景に代わり、スペシャルバージョンの「パーティ」と「I LOVE YOU」が大変盛り上がった。タンバリンを首にかける佐々木君がすごいお茶目でかわいかった。
でも袖にスーツにストール巻いて帽子もかぶって帰り支度を整えた稲村さんがいて、ちょっと踊ったりしてるのが気になって仕方なかった。すごい混ざりたいんだけどそういう段取りになってないんだろうなーと。バイオリン持って一緒に演奏してほしかった。
「これで終わりなんだけどまだ終わりたくない、ダブルアンコールとか面倒だしメンバー戻っておいでよ」と言って最後にシーガル。またサビ全部歌わせられたんだけど歌詞を覚えてなくて反省。まわりの声も全然聞こえなかったけど……。
快適で楽しくスペシャル感もあっていいライブだった。


●avengers in sci-fi UNKNOWN TOKYO 新宿ロフト

バーとステージに分かれ、アベンズのほかに2バンドとDJが出るアベンズの主催イベント。
客層はサブカル系女子がぎっしりという感じ。ステージ側の部屋とDJのいるバーをつなぐ通路のちょっと高いところに立ち、DJの真横から手元を見学。今はレコードじゃなくて、CDの中身だけ入れたファイルがたくさんあって、取り出しては入れ替える。箱の中にいっぱいCDを入れてる人もいるがやや探しにくそう。
稲見さんが横を通り過ぎ(イヤーカフつけてるのが見えた)、タロウサイファイDJのときは女の子が20人くらい囲んでる。
裏のフリッカーズを最後の一曲だけ聞く。ボーカルの幼い声は好き嫌い激しそう。
YASEI COLLECTIVEはキーボードのいるインストバンドで、いかにもなわかりにくい曲調もあるが、ファミコンサウンドの曲はノリノリ。昔のブラスバンド用曲あたりを思い出す、不自然な変拍子の曲もなかなかかっこいい。吹奏楽やオケのカッコいい曲をDJにして踊りながら聞きたいなとふと思った。

アベンズは右側の段のところで見る。見やすいし近い。オープニングの映像がここロフトと歌舞伎町で、確かにようやくここでアルバムツアーが完結する感じがする。
やっぱりこのアルバム「UNKNOWN TOKYO BLUES」は2014年のベスト。ここまでいいと、今後出るアルバムやアルバムツアーはここまで好きになれないだろうとさびしく思ってしまう。
客席の後ろ、PAの前に黒い布がかかったドラムセットがあって、途中でフリッカーズとヤセイのドラムによるソロが入って「やっぱり先生お願いします!」と呼ばれて後ろのドラムにハッセが入り、客席の中を演奏しながら二人が通って、トーキョーテクトニクスをやる。すごい近くてテンションあがって楽しかったけど、後ろの女の子が恐る恐るという感じでサビで手を振ってるのと、みんなが空けてる円の中に微妙に入り込んじゃってる女の子の挙動が妙に気になってしまった。

アベンズの裏にもDJがあったみたいで(フリースローの神さん)、帰りにそっちを通ったらカウンターに身内が何人かいるだけって感じで、さすがにそこはDJいらないんじゃないかと思った。
今回が主催イベント第一回らしく、またやりたいと言ってた。今回の人の少なさにこりずぜひやっていただきたい。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

日記内を検索