9月13日の日記

2014年9月13日
●UKFC on the Road 2014 新木場スタジオコースト

来場者の格好を見るかぎりアレキとTOTALFATのファンがメインで、埼玉ナンバーのtelephonesも多い。
最初の挨拶で、下北沢のこのレーベルの出身者たちによってここ何年かやってるフェスであるということを今さら知る。下北沢のゆるキャラ「しもっきー」っていうのが出てきたけど、どう見てもふなっしーのパクりで、しかもDJもやるらしい。ステージが前と横に組んであって、さらにドリンクエリアにDJブースもある。

アレクサンドロス
実はライブ見るの初めて。昨日のUSTで予習してたのとは違って知らない曲が多い。「楽しそうで泣きそう」というMCとか、間違えてありのままで歌いかけたり、やたら楽しそうだった。Starでミラーボールがブンブン回って、聞きたかったキック&スピンは音源よりキレがない感じでちょっと惜しい。個人的には、たまに良曲があるけどこれといった特徴のないバンドという印象がある。

ニューロティカ
入れ替え制の2階席に行って見下ろす。コール&レスポンスで客の年代を聞いたら、二十代が多く三十代は一気に減って、四十代はほんの数人でみんなで囲まれてた。

POLYSICS
2階はとても見やすい。ポリファンはそんなにいないと思うんだけどみんなそれなりにちゃんと動きとかできてるみたいだった。ラストのブギーテクニカも。アレキのマー君がバイザーとオレンジつなぎのコスプレで登場するとなだれをうって女性客が外から詰めかけてきた。そのマー君入りシーラカンスとダバダバ以外は昨日と曲がかぶってないと思われるが、それでもこんなに知ってる曲が多いのはなかなかすごい。

セティア?なるオーディションを通過した大阪の17歳の女の子
進化するとsalyuになりそうな感じで声量があり、ギターもそこそこ弾けて才能あると思うけど、高校のときどうだったかなと身の回りを思い出すと、実は才能のある人はいっぱいいたと思う、ただこうやって外に出て評価されることがなかった。帰りに出口で手作りっぽいCDを手売りしてて、間近で見たらすごく年に見合わない濃い化粧をしていた。

外にあるグッズテントを見に行く。ポリのキーボード柄のフードタオルがかなりいい出来。フードにバイザーの黒いとこもついてる。

二階席に並び、キノコ帝国が終わったあとに入る。

ウソツキ
期待の新人バンドらしい。さわやかだけどまあ普通。新木場から下北沢へって歌があるのはいい。

the telephones
人がぎっしり踊ってて、昨日より盛り上がりを褒められていた。昨日は確かにUST見てても客の盛り上がりはイマイチだった感じがしたんだけど、最初にTOTALFATとBIGMAMAが来たからみんな疲れてたのかな。
ノブがベースを目隠ししたりエグザイルの動きしたり。ダイブはそこまでいなかったけど、上から見ると上手い下手がよくわかる。脚上げられなくて下と絡まる奴はダイブすんなと思う。サークルが床叩くとそこだけへこむ。

屋台のチキンハーブライスで晩ご飯のあと、BIGMAMAは出口近くのモニターで見る。なんかすっかりクラシック名曲選という趣だが、白鳥の湖のメロディが強すぎて本編のメロディが負けてるように思うのは個人的な思い入れのせいか。ダイバーがすごく多くて、モニターの下に映っている部分がプールみたい。

終わったら即階段に並んで二階へ行き、大人のお酒向きな勝手にしやがれを聞く。

TOTALFAT
いつの間にかシュンが金髪に染めてて格好もワイルドに、ホセがシャツ着てて前と変わった。生徒会長と不良の組み合わせみたいなのがけっこう好きだったんだけど。
二階席最前の、段から下に引っ込んだとこに立って踊る、脇のベランダに石毛たちがいる。すさまじいダイブとモッシュサークルで、下で支える人のほうが少ない。「夏のトカゲ」が盛り上がった。

アンコール前に、最初に挨拶した遠藤さんが酔っ払ったみたいな感じで、厳正なジャンケンで決めたけどTOTALFATがトリでよかったと言っていて、「レーベルは家族なんだ」ってTOTALFATのMCとつながった。移籍してきたけどここに骨を埋めるって宣言してたし、ビジネスっぽくなくてエモくて合ってると思う。

アンコールで、telephonesのベース涼平がこの曲ならできるからと言ってゲストで出てきたんだけど、始まったのが知らない曲でポカーン、「一音も出してねーじゃねーか!」と言われて「えっえっ」ってなるドッキリで、「エーン」って顔が超可愛かった。パーティ&パーティ始まったら袖から今日のメインステージの出演者みんなが走って出て来て、前代未聞の熱狂! ハヤシとフミは普段着だと誰だかわからないw アレキのサトヤスがクボティーと同じギターで分身の術やってた。ノブとシュンも似てた。フミとか客席にダイブしてた。その後客席に降りた石毛とノブがみんなにダイブさせられてて、社長もいたらしい。ダイバーが多すぎて左一帯がどさどさーっと落盤を起こしたり、とにかくすさまじい盛り上がりで、これは本当に見てよかった。USTもさぞかし盛り上がったろう。

このフェスはチケット代が安くてDJブースまであって、サブステージも全部ネットでただで中継するというのはほんとにすごい。このUKプロジェクトってレーベルは音源をYouTubeに上げまくってくれるんで予習がしやすいけど、Youtubeにアップすることが、CDが売れない理由ではないってわかってるんだろうな。今回この超楽しいライブをUSTで見たら、タダでいいやって思う人より、「来年は絶対行こう!」って思う人が多そうだし。


●だまし絵展Ⅱ 文化村ミュージアム

錯視とかかなり好きなんだけど、二次元の絵だけじゃなくて三次元の立体物や映像系がけっこうあったのがとてもよかった。
 今回の目玉の、たくさんの木の板がドットのように、目の前の人影を映し出す作品は、木の板がささやかに「カラカラ」と立てる音もしてとてもきれいだった。
冬の屋外の風景と窓の中の暖かい暖炉の部屋を表裏で映し出すロッジの壁とか、ものすごく縦長に引き延ばされて不気味な巨大な女性像とか、印象的なものが多かった。あと、前も見たことあるけどでこぼこに出っ張った壁に、逆向きの奥行きのある絵を描くと、自分が絵の前を移動するにつれて絵が異様な動きをする、という仕掛けは何度見てもおもしろい。真横から見ると出っ張りがわかるので、たちまちヘンな動きは消えるんだけど、目をつぶって脳を切り替えると、また出っ張りが逆になってヘンな動きを始める、その脳内の切り替えがすごくおもしろい。
あと気づかない人もいたと思うんだけど、会場の隅っこに小さい雑草と落ち葉が落ちていて、なんでこんなところに?と思ったらそれも作品だったとあとでカタログ見てわかった。入り口の壁にも展示のタイトルだけあって、何が展示なのかわからなかったんだけど、かすかな光で実際にはないリアルな木陰を作っていたというのをあとで知った。
展示内容はかなりよかったけど点数は少ないのでけっこうあっさり見終わってしまった。


●宇宙博 幕張メッセ

入り口に打ち上げの映像があって暗いところをくねくね歩き、ディズニーランド風の作りの、古いSF映画・小説などの文字メインの紹介コーナーがあって、なんか地味で大丈夫か?と思っていたら徐々に展示が大きくなっていく。このへんは並ばせるゾーンなのかも。
初期のアメリカとソ連の宇宙開発の話が映像とイメージ展示で断片的にあって、丸く光るスプートニクが宙に浮いてて、ガガーリンとかケネディの演説とか、猿を飛ばす映像とか。当時のLIFE誌の表紙に登場した宇宙飛行士たちや、宇宙関連のおもちゃなども。このへんは古い宇宙ファンはいろいろ語りたくなるところだと思うけど、子どもにとっては宇宙開発の歴史ってそんなにおもしろくないんじゃないだろうか。
そこから通るゾーンが、昔のロケットのエンジンとか部品とか、パーツの展示で、部品だけ見せられてもよくわからない。そのあとの昔の宇宙服とか昔の宇宙食とかはまだしも、わりと説明なしに「なんちゃらのなんちゃら部分」みたいな展示が多くて「フーン」って感じになる。音声ガイドを聞けってことなのか。でもそのへんの親が子どもに「これなんだかわかる?今言ってたでしょ?ちゃんと聞けばわかるのに」とか言ってたから、子どももそんなにまじめに聞いてなさそう。
やっとアポロ宇宙船と大きいパラシュートが出てくるあたりで部屋も広くなっておもしろくなってくる。ほとんどの大きな展示はレプリカなんだけど、外装のフィルムがすごく手作業で貼った感が出てて、高専のロボコンみたいな、大きいけど工業製品ではなくていろいろ手作りで作った感じがある。スペースシャトルの操縦席をのぞくとめちゃくちゃボタンがあって、こんなにたくさん使うのか?と思う。
8Kシアターに入って、宇宙の星の誕生と死、みたいな短い5分のムービーを見る。超大画面でもすみずみまでくっきりしてて、これから生きる人はネイチャーセンターでもわもわした大画面の映像を見ることはないのかなと思う。ただあの5分のムービーだけでデータ容量何テラバイトとかあるんだろうなー。22チャンネルだかの音響もなんかすごくて、ちょっとこわい現代音楽みたいなのが大音響で流れるので泣いてる子どもがいた。
そのあと日本ゾーンがあって、はやぶさの展示に感動。普通ならやらないはずの配線をひそかにやっていた人がいたために絶体絶命の窮地を切り抜けるのは漫画か!って感じ。
ロケットとか衛星がちょっとあって、ISSのきぼうの中に入れる。居住スペースの狭さに比べて実験棟はやたらと広い。
謎のスロープを登っていくと火星ゾーンがあって、キュリオシティが意外と大きいのに驚いた。
最後が未来ゾーンで、民間の宇宙船の話とか宇宙エレベーターがちょっとあって、最後のレッドブル・ストラトスのコーナーがおもしろかった。普通にムービーやパネルの見せ方がほかの展示と比べてうまいので見てしまう。音速を超えてスカイダイビングして、あんなパラシュート広げたらショックがすごそうな気がするんだけど大丈夫なのか。
全体に、もっと宇宙での暮らしぶりとか、一日の宇宙飛行士のスケジュールとか、知識のない人でも身近に感じられるような工夫があったらよかった。あといろいろな機械にしても、もっとくわしく平易に「これは何をする機械で、世の中のどんな役に立っているのか」みたいなことを説明してほしかった。
ショップも充実してたし見るものは多かったけど2500円払うのは高い。1200円の気分。

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