12月10日の日記

2012年12月10日
●「美術にぶるっ!」東京国立近代美術館

BSの「ぶらぶら美術館」で予習して行った。
予習して知識を得ておくのは一種のネタバレみたいなもので、実際に見て「なるほどこれがこうなのかー」と納得できる楽しみがあるけど、先入観がついてしまい、無心に絵と向き合うことができなくなるという面もある。私はあとで知識を得て「えっあの絵ってそうだったの!? 素通りしちゃったよ」ってなるのがイヤなので、ネタバレ歓迎派。

ハイライト室の、長瀞に桜の屏風が良かったし、さすがに重文らしく存在感のある絵が多かったけど、今までにたくさん来てる人だったら見たことある絵もかなり多いだろうから、豪華内容のわりに空いてるのもうなずける。
好きなところに移動していい籐椅子が、細かくサイズが違っててランダムに絶妙な感覚で配置されてる(朝イチだったから初期配置になってると思われる)のがかわいかった。

テレビで、洋画人気ナンバーワンがクレー「花ひらく木をめぐる抽象」だというのが、「抽象画が1位ってのは納得いかない、MOMATに来る人は造詣が深いのだろう」というような感じのコメントがあって、クレー好きの私としては「そうかな?色がきれいでわりと万人向きの絵じゃないか」と思っていた。しかし実際に本物を見ると、かなり小さいのと、思ったより彩度が低かったのでかなり地味な印象で、隣にあったカンディンスキーのほうがいいと思った(スカーフとかにしたらすごくよさそう)。というか、前に見た「花ひらいて」のほうが断然良い。

1950年代の「実験場」展示のほうは、暗かったり前衛的な作品が多く、知り合いがこんな絵を描いてたら病院に連れて行ったほうがいいと思うようなのがたくさんあった。中でも河原温の浴室シリーズは、そんな昔に描かれたとは思えないテイストで、すごく閉塞感のある不気味さで、怖いから見たくないのに目をひかれてしまう印象的なものだった。帰ってからちょっと調べたら「I AM STILL ALIVE」シリーズをツイッターで展開していると知り興味がわく。

昼ご飯を新設のレストランで食べようかと思ったけど、昼の時間はお高いコースしかなくて、1時半にならないとお手頃プレートランチが始まらないので、竹橋駅地下街でサンドイッチになった。

そのあと北の丸公園を抜けて武道館の横を通り、紅葉を見ながら九段下駅まで歩いた。武道館は倖田來未の公演前で、物販の列ができていたけど、茶髪とサングラス率が高かった。
物販コーナーの向かい側に、すごく立派なイチョウの木があるということに初めて気づいた。ここに来る時はいつも物販のほうを見ているから、気付かなかった。一段高くなって石垣に囲まれた、トトロ的な巨大な木で、葉っぱ全部が真っ黄色で見事だった。


●ロボピッチャー 渋谷O-Crest

リアル脱出ゲームで有名なSCRAPの加藤さんの本業(?)バンド、2年ぶりの復活ライブ。
Crestには初めて行ったけど、道を間違えてしまい時間ぎりぎりでたどりついたら5階まで階段で上らなきゃならなくて疲れた。壁にやたらアルカラのポスターが貼られているのが目立った。

3曲くらいしか知らない状態で、ほとんど予備知識なしで行ったんだけど、曲がすごく良くて魅了された。一度聴いたら忘れない曲がたくさんあった。
歌詞は加藤さんのセンスっぽいけど、曲を作っているのはキーボードの伊藤さん(リアル脱出ゲームの音楽を作っている)だと思っていたら、作詞作曲とも加藤さんだった。すごい才能。
伊藤さんは伊藤さんでピアニカ拭いてたかと思えば突然ドラムを叩き出して多才。でもMCは超天然。私の前のほうにいた女性はずっと伊藤さんしか見てなかったっぽい。

「限りある世界で」はもっと区切りに持ってくるのかと思ってたら途中でさらっとやった。「何回も何回も言うよ」のところが妙に好き。CDを買って帰って、ほかにも好きな曲がたくさんできた。

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