3月5日の日記
2011年3月5日ちょっと忙しいんだけど自分のために書いておかねば、と思った。
serial TV dramaとanother sunnydayというバンドの話。
serial TV dramaと出会ったのは「確か、人々は11月に
連続ドラマを演ずる」という4バンド合同イベントで、
目当てはtacicaだった。ほかにpeople in the boxと
Novemberが出ていた。
serialは「シーフード」と「宿り」を歌ったのは覚えている。
「シリアルキラー」が出るか出ないかという時期だったような
記憶がある。
ボーカルの声質が好きで、特に長音の細かいビブラートが
大変好みだったのでアルバムを買ったが、張り切ってワンマンに
出かけて行くほどの接点も特にないという状態だった。
serial TV dramaというバンドの特徴として、新井弘毅という
希代のギタリストの存在が挙げられる。
幅広い音楽オタクで、ギターキッズが泣いて喜びそうな
ちょっと昔っぽい早弾きのギターをかき鳴らす。
彼の作る音楽は「ダサカッコいい」系で、キャッチーだけど
ヘンテコで、ノリがいい。
一方ボーカル伊藤文暁の美声はメランコリックでおとなしく、
私は時々「なんとなく徳永英明っぽいなー」と思うことがあった。
そのギターとボーカルの類い稀なバランスの上に成り立っていたのが
serial TV dramaというバンドだった。
初期はかなり伊藤色が強く、しっとりと暗めの曲が多かったのが、
「SPACE OPERA」あたりから新井色にとって代わられ、
歌い方も声を張って荒っぽくカッチリするような感じになった。
最後の「マストバイ」では、「もはや歌うのは伊藤さんで
なくても良い」状態になっていたと思う。
そして昨夏ボーカルが交代し、伊藤さんの声が好きだった私は
「もうserialはいいや」という気持ちになっていた。
一応、交代後の秋のワンマンに行こうと思っていたんだけど、
体調を崩して行けず、最初に新ボーカルを見たのは冬フェスの
時期だった。
新ボーカルは大変歌が上手く、客を煽るのも上手く、
なにより今のserialの曲の方向性にぴったり合った、
クッキリした明るい強い声だった。
もともと曲は良いので、ベクトルが2つに分かれて危うい
バランスだったserialが、完全に1つのベクトルに向かって
一気に走りだしたような感があった。
予想をはるかに上回る良さだったので、先日のワンマンにも
行ってきた。渋谷クアトロはやや空いていたけれども、
EXTREAM「more than words」のカバーも素晴らしかったし、
QUEENみたいな3部作も面白く、楽しい時間だった。
今後も追っていこうと思っている。
さて一方、「自分の歌をつらぬく」という意志で脱退した
ボーカル伊藤さんは、先日another sunnydayという
バンドの結成を発表した。
私が今一番好きなバンドがストレイテナーといって、なおかつ
私の一番好きなドラマーがテナーの中山さんなんだけど、
テナーの中山さんとギターのOJ(大山純)、そこに
ボーカル伊藤文暁が組み合わさった、奇跡の「俺得」バンド。
(ベースのミトさんは今まで縁がなかった)
だいぶ前、伊藤さんが中山さんと飲んでる写真をツイッターに
載せてて、telephonesつながりとかなのかな?と思ってたけど
実際は中山さんが伊藤さんをスカウトしたらしい。
ちょうどその発表の日、伊藤さんのソロを見に行っていた。
代々木ZOOという小さいハコで、女の子ばかり30人くらいの客。
一番手で、ピアノ弾き語りを4曲くらい(つながって演奏されて
いたのではっきりわからなかったけど)。
「落ちるように飛んで行け スローガン」と繰り返す歌は、
serialの「春の爪跡」に続く詞のように思えた。
訥々としたピアノに静かな歌で、これはこれで好きだけど、
another sunnydayならHIATUSと同じ舞台にすら立てるのに
ソロだとライブハウスに30人、それでも「あくまでメインは
ソロで、another sunnydayはサイドバンド」と
言い切っていて、いいのか?と思った。
another sunnydayの初ライブは3/21のサウンドシューター
だと思っていたけれど、昨日ミトさんと伊藤さんがツイッターで
RADIOHEADの真似をして「5日 20:40 下北沢GARAGE」と
書き込みをしており、GARAGEのライブ予定を見ると確かに
「シークレットゲスト有り」と書いてあった。
今日になって中山さんがGARAGEバックステージパスの
写真を載せ、どうやら本当に出るっぽいとわかったので、
夜の予定をキャンセルして行ってきた。
ライブハウスの入り口で当日券を買い、「お目当てのバンドは?」
と聞かれるので「another sunnyday見に来たんですけど」と
答えて「え?」って受付のお姉さんに聞き返されたら
どうしようとハラハラしたけど、大丈夫だった。
20:20くらいに着いたら、かなり押していて20:40少し前に
最後のバンドが始まった。
ハスキーな女の子のボーカルが良い雰囲気で、
中二っちゃ中二だけどファンタジーな雰囲気の歌詞と
メロディもカッコよくて、けっこう気に入った。
GLIM SPANKYというバンド。
そして、さっきのバンドは転換と楽器の準備を自分たちで
やっていたけど、次のバンドの準備は全部スタッフがやってる。
後ろで女の子が「シークレットゲストって誰だろうね?」と
言い合っていて、ちょっと振り返ったら客席後方に
NCISのおにいの頭がぴょこんと飛びだしてて(背高いから)、
よく見たらNCISが4人ともそろっていた!
中山さんが出てきてセッティングを始め、続いてOJと
ミトさんが出てきた。
舞台がめちゃめちゃ近いし、どんな音楽が聴けるのかと
ライブの前に久々に超テンションあがった。
最後に伊藤さんが飛び出してきて、演奏が始まった。
近くで見る中山さんのドラムは凄かった。
知らない人が見たら、「ドラムとベースが暴れてて
ボーカルとギターがおとなしいバンド」と思うだろうな。
OJはコーラスをやけに苦しそうに歌うのが印象的だった。
関係者とおぼしき方角から「ミトイチ!」って掛け声が
かかってて笑った。
伊藤さんが歌うときの、所在なげな左手がとても懐かしく、
久々のビブラートに感動してこぼれる笑いを止められなかった。
「これが初ライブ」ということは言ってなかったけど、
中山さんが「10年以上やってきて、ここでこんな忘れられぬ
夜を迎えることになろうとは。すごい緊張してる」と言ってた。
あと「3月にあと2回ライブやります」と言ってたけど、
サウンドシューターは無理なのであと1回が行ける日程と場所で
あることを願う。
それなりに耳も肥えてきているので、不満点を書くと、
現状だといい意味でも悪い意味でも中山さんのバンドに
なっているような気がする。
とにかく中山さんの存在感がすごい。
テナーの時は存在感がないってわけじゃないけど。
MCも「伊藤くん、挨拶をどうぞ」って振ってたし。
その分、まだボーカルが曲の中に溶け込んでしまっている。
そして、決定的なのが「メロディメーカーの不在」。
もちろんちゃんと、それなりにいい曲だと思う。
「わかりやすく楽しい」がテーマだという話だったけど、
ちゃんとserial初期のようなやや暗い曲もあって良かった。
ただ、serial新井、ホリエテナーのような、ギュッと
つかまれるようなすごいメロディを作る人がいない、と思った。
まぁこれは私がもともと美メロ好きなだけであって、
別に重要ポイントじゃないかもしれないし、これから
どんどん変わっていくとも思うけど。
ただ、なんにせよ、バンドが終わる(あるいは結果的に
終わってしまう)ところはよく見るけど、バンドが生まれる
ところに立ち会うってのはなかなかできない経験なので、
感動した。生きてて良かった系。
ひとまずはそんなとこかな。うまく書けない。
serial TV dramaとanother sunnydayというバンドの話。
serial TV dramaと出会ったのは「確か、人々は11月に
連続ドラマを演ずる」という4バンド合同イベントで、
目当てはtacicaだった。ほかにpeople in the boxと
Novemberが出ていた。
serialは「シーフード」と「宿り」を歌ったのは覚えている。
「シリアルキラー」が出るか出ないかという時期だったような
記憶がある。
ボーカルの声質が好きで、特に長音の細かいビブラートが
大変好みだったのでアルバムを買ったが、張り切ってワンマンに
出かけて行くほどの接点も特にないという状態だった。
serial TV dramaというバンドの特徴として、新井弘毅という
希代のギタリストの存在が挙げられる。
幅広い音楽オタクで、ギターキッズが泣いて喜びそうな
ちょっと昔っぽい早弾きのギターをかき鳴らす。
彼の作る音楽は「ダサカッコいい」系で、キャッチーだけど
ヘンテコで、ノリがいい。
一方ボーカル伊藤文暁の美声はメランコリックでおとなしく、
私は時々「なんとなく徳永英明っぽいなー」と思うことがあった。
そのギターとボーカルの類い稀なバランスの上に成り立っていたのが
serial TV dramaというバンドだった。
初期はかなり伊藤色が強く、しっとりと暗めの曲が多かったのが、
「SPACE OPERA」あたりから新井色にとって代わられ、
歌い方も声を張って荒っぽくカッチリするような感じになった。
最後の「マストバイ」では、「もはや歌うのは伊藤さんで
なくても良い」状態になっていたと思う。
そして昨夏ボーカルが交代し、伊藤さんの声が好きだった私は
「もうserialはいいや」という気持ちになっていた。
一応、交代後の秋のワンマンに行こうと思っていたんだけど、
体調を崩して行けず、最初に新ボーカルを見たのは冬フェスの
時期だった。
新ボーカルは大変歌が上手く、客を煽るのも上手く、
なにより今のserialの曲の方向性にぴったり合った、
クッキリした明るい強い声だった。
もともと曲は良いので、ベクトルが2つに分かれて危うい
バランスだったserialが、完全に1つのベクトルに向かって
一気に走りだしたような感があった。
予想をはるかに上回る良さだったので、先日のワンマンにも
行ってきた。渋谷クアトロはやや空いていたけれども、
EXTREAM「more than words」のカバーも素晴らしかったし、
QUEENみたいな3部作も面白く、楽しい時間だった。
今後も追っていこうと思っている。
さて一方、「自分の歌をつらぬく」という意志で脱退した
ボーカル伊藤さんは、先日another sunnydayという
バンドの結成を発表した。
私が今一番好きなバンドがストレイテナーといって、なおかつ
私の一番好きなドラマーがテナーの中山さんなんだけど、
テナーの中山さんとギターのOJ(大山純)、そこに
ボーカル伊藤文暁が組み合わさった、奇跡の「俺得」バンド。
(ベースのミトさんは今まで縁がなかった)
だいぶ前、伊藤さんが中山さんと飲んでる写真をツイッターに
載せてて、telephonesつながりとかなのかな?と思ってたけど
実際は中山さんが伊藤さんをスカウトしたらしい。
ちょうどその発表の日、伊藤さんのソロを見に行っていた。
代々木ZOOという小さいハコで、女の子ばかり30人くらいの客。
一番手で、ピアノ弾き語りを4曲くらい(つながって演奏されて
いたのではっきりわからなかったけど)。
「落ちるように飛んで行け スローガン」と繰り返す歌は、
serialの「春の爪跡」に続く詞のように思えた。
訥々としたピアノに静かな歌で、これはこれで好きだけど、
another sunnydayならHIATUSと同じ舞台にすら立てるのに
ソロだとライブハウスに30人、それでも「あくまでメインは
ソロで、another sunnydayはサイドバンド」と
言い切っていて、いいのか?と思った。
another sunnydayの初ライブは3/21のサウンドシューター
だと思っていたけれど、昨日ミトさんと伊藤さんがツイッターで
RADIOHEADの真似をして「5日 20:40 下北沢GARAGE」と
書き込みをしており、GARAGEのライブ予定を見ると確かに
「シークレットゲスト有り」と書いてあった。
今日になって中山さんがGARAGEバックステージパスの
写真を載せ、どうやら本当に出るっぽいとわかったので、
夜の予定をキャンセルして行ってきた。
ライブハウスの入り口で当日券を買い、「お目当てのバンドは?」
と聞かれるので「another sunnyday見に来たんですけど」と
答えて「え?」って受付のお姉さんに聞き返されたら
どうしようとハラハラしたけど、大丈夫だった。
20:20くらいに着いたら、かなり押していて20:40少し前に
最後のバンドが始まった。
ハスキーな女の子のボーカルが良い雰囲気で、
中二っちゃ中二だけどファンタジーな雰囲気の歌詞と
メロディもカッコよくて、けっこう気に入った。
GLIM SPANKYというバンド。
そして、さっきのバンドは転換と楽器の準備を自分たちで
やっていたけど、次のバンドの準備は全部スタッフがやってる。
後ろで女の子が「シークレットゲストって誰だろうね?」と
言い合っていて、ちょっと振り返ったら客席後方に
NCISのおにいの頭がぴょこんと飛びだしてて(背高いから)、
よく見たらNCISが4人ともそろっていた!
中山さんが出てきてセッティングを始め、続いてOJと
ミトさんが出てきた。
舞台がめちゃめちゃ近いし、どんな音楽が聴けるのかと
ライブの前に久々に超テンションあがった。
最後に伊藤さんが飛び出してきて、演奏が始まった。
近くで見る中山さんのドラムは凄かった。
知らない人が見たら、「ドラムとベースが暴れてて
ボーカルとギターがおとなしいバンド」と思うだろうな。
OJはコーラスをやけに苦しそうに歌うのが印象的だった。
関係者とおぼしき方角から「ミトイチ!」って掛け声が
かかってて笑った。
伊藤さんが歌うときの、所在なげな左手がとても懐かしく、
久々のビブラートに感動してこぼれる笑いを止められなかった。
「これが初ライブ」ということは言ってなかったけど、
中山さんが「10年以上やってきて、ここでこんな忘れられぬ
夜を迎えることになろうとは。すごい緊張してる」と言ってた。
あと「3月にあと2回ライブやります」と言ってたけど、
サウンドシューターは無理なのであと1回が行ける日程と場所で
あることを願う。
それなりに耳も肥えてきているので、不満点を書くと、
現状だといい意味でも悪い意味でも中山さんのバンドに
なっているような気がする。
とにかく中山さんの存在感がすごい。
テナーの時は存在感がないってわけじゃないけど。
MCも「伊藤くん、挨拶をどうぞ」って振ってたし。
その分、まだボーカルが曲の中に溶け込んでしまっている。
そして、決定的なのが「メロディメーカーの不在」。
もちろんちゃんと、それなりにいい曲だと思う。
「わかりやすく楽しい」がテーマだという話だったけど、
ちゃんとserial初期のようなやや暗い曲もあって良かった。
ただ、serial新井、ホリエテナーのような、ギュッと
つかまれるようなすごいメロディを作る人がいない、と思った。
まぁこれは私がもともと美メロ好きなだけであって、
別に重要ポイントじゃないかもしれないし、これから
どんどん変わっていくとも思うけど。
ただ、なんにせよ、バンドが終わる(あるいは結果的に
終わってしまう)ところはよく見るけど、バンドが生まれる
ところに立ち会うってのはなかなかできない経験なので、
感動した。生きてて良かった系。
ひとまずはそんなとこかな。うまく書けない。
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