11月2日の日記

2010年11月2日
そろそろ終わりが近づいてきた「ぐるっとパス」観光記。
一仕事片付いたので今日は銀座・六本木をメトロで周遊。

●ブリヂストン美術館「セーヌの流れに沿って」

セーヌ川のほとりを描いた絵をいっぱい集めた展覧会。
ノートルダム尽くしコーナーとか、エトルタの崖尽くしコーナーとか、
同じ場所をまったく違った作風の画家が描いた絵を見比べるのが
やたらと面白いことがわかった。
崖のほうは、風景全体がうねっているような風の強い感じが
伝わってくる、最後のマティスが気にいった。

パリだけは行ったことがあるので、冬のパリってほんとこんな
感じだよねー、空がどんより重くて冷たそうな石材と硬質な空気と
うねうねした木の枝があってねー、と思いながら見ていた。
出品数が多く、見ごたえがある。

常設展のほうも、ピカソ・モネ・ルノアールと錚々たる有名作品が
並んでいてさすがだと感心。
これは入場料1000円払って見ても惜しくない展覧会だと思った。

美術館が京橋のほうにあるんだけど、先日新聞に載っていた
金物屋の西勘があったので、日本刀のようなマーブル模様の
光っている高級包丁をためつすがめつ見物した。
今使ってる料理バサミが全然切れないので、いいやつ欲しいなと
思ったけど、7000円の値段に尻込みして買わず。

●大倉集古館「マイセン」

ホテルオークラの立派な建物に囲まれるようにあり、
妙に中華風の建物や庭がかなり不思議感をかもしだしている。
狛犬みたいな、怖い顔した亀の像が一対あった。

マイセンができたばかりの頃の食器を多数そろえた展覧会。
昔は日本や中国の磁器を真似してばかりいたのが、突然
どっからどう見てもマイセン、という色柄・装飾が混じりこんで
きたりして、そのブレ方がおもしろい。
わりと似たようなタイプの食器が多く、人形があまりなくて残念。
全体がびっしりと立体的な花で覆われた食器類は、壊しそうで
おちおちお茶を飲んでいられないと思った。

あと、展示の合間に常設展示の観音像とかが混ざっているのも
なんだか不思議な眺め。

いかにも高級そうな空気の漂う泉ガーデンを通って帰ってきた。

●神保町ブックフェア

ぐるっとパスとは関係ないけど、先週末にやっていたので行った。
土曜日が台風だったため日曜に人出が集中したこともあってか、
たいへん混み合っていた。
ジャズ演奏や食べ物の屋台もいろいろあってにぎやか。

博物館に置いてもよさそうなくらいの古書もあれば、
こんな売れなさそうな本ばっかり出してる出版社が世の中に
あったのかと思うような専門書ブースも並び、歩いているだけで
教養が高まりそうな気分になる場所だった。

江戸・明治・現代の地図を重ね合わせて見ることができる
CD-Rのソフトが面白そうで、最近の興味分野にぴったりで
いいなーと思ったけど9000円もした。
古本屋だけでなく、大手出版社も傷アリ本とかを半額で売っていた。
でも女性誌の付録のポーチとかを2個100円で売ってるのは
いい商売だと思った。

ラーメンが食べたくなって大通り沿いの「風龍」という店に
入った。クセがなくて食べやすいとんこつだった。
おもむきのある喫茶店が多いのと、おいしいという餃子屋を
教えてもらったので、古書街にはまた行きたい。

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