ニューヨーク日記その2
2007年12月19日●12/7
朝7時に起きてネットで仕事して、朝ご飯を買いにやはり以前行った
Paxホールフードなんとかというカフェに行き、カットフルーツの
パックとアップルクランブルのバーを買う。アップルパイを固く
煮しめたようなやつ……ちょっと違うか。2.65ドルと3.80ドルで、
税込み6.67ドル。
フルーツは味の薄い固いメロンばかりだったけど、おいしかった。
でもってまたバスを待つ。バスの唯一にして最大の欠点は、待つ
ということだ。でも気苦労の多いタクシーより、バスのほうが
百倍楽だ……と思いながら乗っていたら、いつも曲がる角を
曲がらず、あれっと思っているうちにそのまま突き当たりの
ハドソン川のフェリー乗り場に着く。週末は観光用に寄り道を
するのかななどと思っていたら、「終点だよ」と言われる。
前言撤回、やっぱりタクシーが一番かも。
まぁ、そこから遠くはなかったので歩いて会場まで行ったんだけど、
同じ42番のバスでも行き先の違うのがあるなんて聞いてないよ。
会場の裏から入れるところがないかと思ってぐるっと歩いたけどなく、
会場を奥へ一回りする形になった。会場の裏が川沿いで、
ジョギングコースになっているとは知らなかった。
9:30に着いたけど、ちょうどドラフトが始まるのに間に合った。
昨日は紫スーツだったパトリック・チャピンは今日は普通の
パーカーで、フラッシュがいやなのかドラフト中を写真に撮られると
フードを深く下ろして銀河帝国皇帝みたいになってた。
「私の今の構築レーティングは1592です」と大書した紙を胸に
貼り付けている子がいたんだけど、罰ゲームなのか?
気弱そうな外見だったので、悪ノリなのかいじめなのか。
コスタリカの長髪のプレイヤー。
300ドル相当のカーナビがもらえる2HGトーナメントに日本人
チームが出ていた。アメリカのカーナビもらっても
300ドル相当のゴミだよね。
今日は昨日ほど時差ボケもないが、それでも生命活動低下中
みたいな時間帯はあって、泥のように寝た。あと、全然おなかが
すかず、何か食べようと思っても気持ちが悪くなる。
買おうと思ってもサンドイッチじゃ大きすぎるし。
隣のアニメフェアをちょっと見に行ってみたら、むっちりした
金髪のハルヒやら、すごいコスプレの人がいっぱい入り口にいた。
中はゲームやらアニメやらの展示会のような感じだけど、これで
入場料30ドルは高いな。
「しずのこぶん」って人がゲストに来るって書いてあったけど誰?
※今調べたらイベントのことが載ってた
http://canpan.info/open/news/0000002457/news_detail.html
あと、奥側の隣は超巨大立食パーティーの準備をしていた。
携帯電話が見つからない。
昨夜、バスを待っているときに時間を見たので、そのときまでは
あった。そのあとバスが来たので走り出し、そのときにたぶん
コートのポケットに突っ込んだのだと思う。かばんにこのとき
入れてたらなくなるはずがないから。
そのあと、タクシーに乗って座ったときにポケットからこぼれ
落ちたと考えるのが一番可能性が高い。
サイン会一番人気のアレクシー・ブリックロットは、横顔が
女性のように整った「テライケメン」。若くてハンサムな
だけでなく、仕事量も多いし絵も素晴らしい。
クリーチャー化する白土地の絵が好きなので、
第10版ハンドブック持ってきてサインもらえばよかった。
でもこの人、いっつもそのへんで1人で適当なご飯食べてて、
取り巻きとか友達とかいなくてさみしそうだ。
「スーパーフライデーナイトマジック」というサイドイベントが
あって、参加者全員に1枚ずつピザとドリンクがふるまわれる。
でかい給食のコンテナみたいのにずらっと行列を作ってた。
そういえば、「サイドイベント」とは言わずに「パブリックイベント」
と言うようになったらしい。「サイド」だと添え物的なイメージ
だからだろうか。
ベスト8の写真を撮るとき、モリカツがへんてこなポーズをとったら、
次のナシフが「俺もジャパニーズスタイルでやるぜ」ってことで
面白いポーズをとり始め、大うけだった。
日本人がやるピースは、「VictoryなのかPeaceなのか」と聞いてた。
お茶目さんで、人気があるのもわかるなぁ。
でもナシフは日本人嫌いらしい……。
今日はレガシーが早かったから早く終わるかと思ったがやはり22時。
今夜もバスを待つ。別の路線を1台見送ったあと2台来たが、それぞれ
停まって運転手が降りてしまう。
コーヒーブレイクに違いないと踏んで待ち続けて、やっと乗れた。
安楽に帰り、私も今日はピザでも食うかと思って42st.と8av.の角に
ある繁盛しているピザ屋に入る。
セラミのピザとバナナ1本(明日の朝食用)と、スナップルの
ピーチティーを買う。4.19ドルと0.89ドルと1.99ドルで
税込み7.66ドル。ここのスナップル安いな。
アメリカに来るとスナップルのピーチティーが飲めるのがうれしい。
帰りにも空港で1本買って帰ろう。
ピザは厚さが普通の2倍くらいあって巨大。
オーブンであたためなおしてくれるけど、ぬるい。
大味で、そんなにおいしいわけじゃなかったけど、まあいいか。安いし。
帰り道の土産物屋で絵葉書(1ドル)を買い、ホテルに戻ったのは
12時近かった。
携帯を探す。やっぱりない。規約と旅行保険の冊子を読み返すが、
やはり自腹で何万も払って賠償しないといけないっぽい。
盗難ならまだマシなんだけど、警察の盗難届けが必要。
日本に電話をかけて回線を止めてもらわないといけないので、
電話をかけることに。ロビーの公衆電話に「1ドルで海外に電話が
かけられます」と書いてあったので、1ドル入れてから番号を
押そうとすると変な音声メッセージが流れてうまくいかない。
番号を押してから1ドル入れたら、しーんとしている。
何も起こらず、お金も返ってこない。1ドル吸い込まれたまま。
しかたがないので部屋からかける。
ホテルからかけると手数料取られて割高なんだけどしょうがない。
「ただいま呼び出しております」みたいなメッセージを、「1分
いくらかかると思ってるんだ」と思いながら待った。
昨日ロデオをやっていたテレビでは、今度は投げ縄をやっていた。
馬に乗って走る黒い羊を投げ縄で捕まえ、組み敷いて後ろ足を
縄で縛り上げるまでの時間を競う。
●12/8
7時に起きてメールチェックをしながらバナナを食べて出かける。
トイザラスに行って少しお土産を見繕う。3.55ドル。
シュライファー社のミニチュアはいいものだ。
ブラウニーがおいしかったので、同じブランドのチョコバーを買う。
またもバスが来ず、やや遅れて会場に到着するがまだ始まって
なかった。1日として9時に始まったことがないな……。
2HGを国別2チームでやるシステムが存在しないので手作業らしい。
朝ご飯はスタバのボトル入りモカフラペチーノとダノンのヨーグルト。
3ドルと2.5ドル。うまい。
なんか今日はちゃんとおなかがすく。バナナの力か?
2HGって、ドラフトでも対戦中でもすごい顔寄せて相談したり
するから、いい男どうしだったりすると目の保養になる(笑)
隣のアニメフェアを少しだけのぞいたら、カオスな空間だった。
基本的には同人グッズや市販品のフリーマーケットっぽいところで、
そこに企業も出展してる感じ。JTBも出てた。
フランスでは日本のアニメやゴスロリが大人気だというのは
知ってたけど、アメリカでもそういう市場があったとは。
ハルヒダンスの映像を食い入るように見てた。
とりあえず、アメリカではどーもくんとナルトの人気が高いと
いうことはわかった。デスノートのTシャツ着てても、鉢金は
つけるぜみたいな。
あと、コスプレで長物OKなので、長弓を持った巫女とか、
セフィロスがやれるのはいいなと思った。
コスプレや同人誌の質はやはりピンキリ。とはいえスタイルの
良さが強みになるようなものは素晴らしい。
個人的には黒人の黒ゴスがかなりいいと思ったんだけど
話し中で写真をとれず。
日本にあこがれるアメリカオタクにとって、京都で舞妓の格好を
するのと、原宿と秋葉原に詣でるのは同列らしい。
昼ごはんは、近くのフードコートが一部だけオープンしていたので
そこでグリルチキンサンドとミニッツメイドのクランベリー
ジュースを買ってきて食べた。できたてなのにいまいちぬるい。
アメリカ人は猫舌?5.5ドルと3.5ドル。
近くの席にアニメフェア関係の日本人が2人いて、1人がずっと
持論をしゃべっていた。「ジャンプとサンデーの時代は終わった。
次はチャンピオンだ」みたいな話をしていたような。
スイスチームの強さはやばい。すごい練習をしてきたって話では
あるんだけど、奴らは何か特殊な訓練を受けているに違いないね。
伊達に高い税金で世界最強の軍隊は持ってない。
それにしてもフィーチャーエリアに特定の国しか呼ばれなさすぎ。
マジックやってる国は5、6個しかないのかよみたいな。
早めに終わったので早く帰れるぜーと思っていたんだけど、
今夜もバスが来ない。待ちながら絵葉書を書く。
アニメフェア帰りのアメリカオタクの群れが大勢、寒い外で
バスを待っていて、ついに痺れを切らして帰ろうとしたところに
バスが来た。私も外に出て行ったら、「Bus is coming!」と
大騒ぎ。オーゴッドとか叫んでた。しかしそのバスも求める42番
ではなく34番だとわかり、落胆の表情。
しばらくすると42番が来たんだけど、昨日同様いったん停車して
運転手が降りてしまう。
バスが来た瞬間、寒さで暴徒と化した群集が囲んで「乗せろ」
「ここをあけろ」と大騒ぎするのに無視する運転手はすごい。
なんか面白くなってきたので私も彼らと一緒に42番を待った。
34番で帰って、メイシーズのあたりからタイムズスクエアを
北上っていうのも、寒くなければまったく問題ないんだけど。
9:20くらいから結局10:05まで待ってしまった。
しかし、アメリカオタクの女子中学生3人組がうるさい。
猫耳をつけたりもこな帽子をかぶったりしていて、遠吠えをしたり
奇声を発して歌ったり猫のようにミューミュー鳴いたり、
すさまじくやかましい。
コミケに行く途中のバスとかもこんな感じになることはあるけど、
音量が桁外れで、一般人もいる中で騒いでる。
ニューヨークのことだから、運転手がぶちきれて「静かにするか
今すぐ降りるかどっちかにしやがれ」と言い出すような殺伐した
感じを期待したが、そんなことはなくずっと騒ぎ続けていた。
そのあふれる体力を少し私に分けてくれよ……。
ピザ屋の向かいの薬局というかスーパーみたいなところに寄り、
ミネラルウォーターを買う。エビアンだと500mlが1.59ドルで、
「ポーランドの泉」って名前の水だと700mlが1.49ドル。
お土産込みで計11.23ドル。
携帯湯沸かしとプラスチックカップ2つを駆使してお湯を沸かし、
食糧を買いに行けない日や、かつおだしの味が恋しくなるときも
あるだろうと思って持ってきたカップうどんを食べる。
明日履く予定の白いズボンが、初日の雪の日に履いていて泥はねが
できているのを見つけたので、風呂で洗う。
投げ縄のテレビ局はespnクラシックというんだけど、今日は
テキサスホールデムのポーカーをやっている。
●12/9
ホテルのカウンターで絵葉書を出そうとしたら、「そこの売店で
切手を買え」と言われ、2.2ドル出して買ってポストに投函。
朝ご飯は裏ヨーロッパで、チーズ&ハムオムレツとフレッシュ
オレンジジュース。7.75ドルと2.5ドルで、税込み11.11ドル。
オムレツにはバターを塗った薄切り食パンとポテトがついてくる。
できたてでおいしい。でも店内の出入りが激しくて寒い。
こないだ買ったメトロカードはあと1回分で、今日の帰りの分が
ないので、地下鉄の駅で2ドル分追加する。スイカみたいだ。
バス停に行ったら、なんと今までまったく気づいてなかったが
バスの時刻表を発見した。
それによると、ジェイコブ・ジャビッツ・センター止まりと
そうでないのがあることも、夜の便は30分に1本しかないことも
ちゃんと書いてあった。
ちょうどバスが行ってしまった時間とおぼしく、次は15分待つので、
歩くことにする。一度は歩こうと思っていたし、朝は明るいし
人通りもあるから怖くない。寒いのだけはしかたがない。
セブンイレブンやバーガーキングを通り過ぎ、会場に着いたら
もう準々決勝の準備ができていた。
毎年、プレイヤーは8:30に集合と言われても、結局なんだかんだで
始まるのは9:00ってパターンだから、今年もそんなかと思っていたら
ずいぶん時間通りに早く始めるらしい。
中継が入らず、朝早いので観客もあまり多くなくて寂しかった。
のどがかわいたのでまたフードコートに行って、ダノンの
ピーチヨーグルトと、スナップルのピーチティーのノンカロリー版を
買ってみた。2.5ドルと2.5ドル。
しかし、ノンカロリー版は全然味が違う。人工甘味料の味なのか、
とてもまずい。とても飲みきれずに捨てた。失敗した。
明日の空港へ行く乗り合いタクシーの、リコンファームをしないと
いけなかったので、公衆電話からかける。0.5ドル。
このとき、アニメフェアからやって来たスーパーマリオがATMで
お金をおろしているというシュールな光景が見られた。
予約番号を聞いて時間と場所を決めて、英語で1人でリコンファームが
できた。英会話に通った甲斐があったよ。
ナシフのミラクル大逆転は観客席で見てたけど、これはほんとに
漫画みたいだったなあ。
カバレッジを読むのは面倒とか、最近のカードはわからないと
いう人のためにかいつまんで説明しておくと……。
チャピンがとどめの一手として、「相手の手札をランダムに1枚
めくって見る。そのマナコストの分だけ相手にダメージを与える」
という呪文を5回撃った。ナシフの手札は3枚あり、観客には
その中身はわかっているのだが、マナコストは5,2,1。
ナシフの残りライフは9。5回めくるので、1回でもマナコスト5が
めくれてしまえば終了だ。チャピンはどれをめくるか、サイコロで
決めることにした。まずは2、次も2、3枚目も2。
これで残りライフは3。めくるカードはあと2枚。
次のカードは1、そして最後のカードも1! ナシフは残りライフ1で
ギリギリ生き残り、返しのターンで逆転勝利したのだ。
(※これ英語版だと残りライフ13からスタートになってるような)
観客席からは1枚めくれるごとに大きな悲鳴と歓声があがり、
最後は立ち上がっての口笛と会場中を包む大喝采になった。
基本アメリカ人はチャピンの応援なんだけどナシフも人気があり、
いい試合が見られればどっちが勝っても喜ぶらしい。
17:30には表彰式も全部終わって、こまごま残りの作業してから帰る。
雨がかなり降っていて、バス停からホテルへの道だけでもけっこう
濡れた。荷物の中に傘はあるけど、わざわざ観光にでかけようと
いう気にはならない。
ロックフェラーセンターとか、トップオブザロックの夜景くらいなら
見にいけただろうけど、そうやってなんでも張り切って行動すると
あとでくたびれてしわ寄せがくるんだ。
あまりに眠かったので20時から2時間くらい寝たら、もうご飯とか
面倒くさくなってしまって、水だけ飲んでこの日記書いたり、
カバレッジ読んだり、荷物まとめたり。
テレビもザッピングして、ビリヤード見たりプラネットアース見たり。
●12/10
飛行機の中で寝て日本時間に戻すため、早めに起きて裏ヨーロッパで
朝ご飯。パンケーキ3枚に、ベーコンかハムかソーセージのうち
ハムを選んで、卵2つをスクランブルにしてもらう。
デカフェつき。7.95ドルと1.35ドルで、税込み10.08ドル。
満足満足。裏ヨーロッパも、これだけ立地がいいので決して庶民的な
店というわけじゃないんだけど、ご飯はおいしいしサービスも親切。
何より選択肢がすごく多い。
世界中で、こんなにお世話になった食べ物屋はないよ。
ちなみに今後の誰かの参考になるかははなはだ疑問だけど、
裏ヨーロッパの位置は8av.の42st.と43st.の間で、ウェスティンの
南隣にあります。
チェックアウトし、インターネットの分と電話代を清算する。
日本への電話料金、3分間で46ドル也。笑っちゃった。
どんな高級電話だよ!!
割高とは聞いていたけど、「割高」ってレベルじゃねーぞ。
インターネット込みで78.74ドル。
空港への迎えは8:10。飛行機は12:25発なのでいくらなんでも
早すぎるだろと思ったんだけど、もしかしてホテルを順にピック
アップしたり、渋滞に巻き込まれたりして時間がかかるのかも
しれないし、空港での検査ですごく待ったりするのかもしれない
と思って納得したがやっぱり早すぎた。
来るときとは違う、ロープウェーのあるほうの橋を渡って、
かなり回り道をして空港に着いたが、渋滞回避のためっぽい。
車内ではずっとスペイン語のラジオがかかってた。チップ5ドル。
9時過ぎには着いて、空港もガラガラで、ものすごく時間がある。
ターミナル1にはあんまりお店も多くないし。
ハドソンニュースでひとしきりアメリカのゲーム雑誌を見る。
「チーターのために」と銘打ったコード雑誌は多いが、普通の
攻略が載っているようなものはほとんどない。
スーパーマリオギャラクシーは大人気。テレビCMもやってたな。
三味線のBGMに合わせて日本人がお辞儀してるやつだった。
あとフィギュアメインのおもちゃ雑誌があって、「古今東西
フィクション作品の強力な武器50選」という特集があった。
グラムドリングとかストームブリンガーとかFF8のガンブレード
とかライトセーバーとかあって、上位はアメコミ系が占める。
1位はグリーンランタンの指輪だった。
あと、狩猟雑誌があるのはアメリカっぽいけど、その中でも
「弓による狩猟」の専門誌があるのがすごいと思った。
フードコートのマックに、フルーツサラダというメニューが
あったのでそれを買う。2.72ドル。
スライスした青りんごとぶどうの粒があって、つける用の甘い
ヨーグルトと、砂糖がかかったくるみがパッケージされている。
けっこうおいしくて、これ日本でも出せばいいのにと思った。
空港でスナップルを買って帰るぞーと思っていたんだけど、
売店にはレモンティーしかない。はるばる反対側のゲートの方にも
行ってみたけど、そっちにはダイエットピーチティーしかない。
ダイエット版じゃ駄目なんだよー。
しかたなくレモンティーを買う。2.7ドル。
裏ヨーロッパで調達してくればよかった……。
ホワイトティーの日本梨味というのもあってかなり気になっていた。
飛行機は、帰りは14時間と45分かかり、行きより2時間強長い。
最初のごはんは鶏の照り焼きとごはん。お米はいいね。
あったかい緑茶もいいものだ。
食べたらひたすら寝て、日本時間で昼をすぎたあたりから猛然と仕事。
回りが暗いから目は悪くなりそうだけど、ほかに一切やることが
ない環境なのでかなりはかどる。5時間くらいぶっ続けで文章書いた。
時差ぼけが治りきってないぶん、日本時間に戻ると調子いいかも。
行きも帰りも、3列のうち中央が空いていたので荷物を置いたり
広く使えてよかった。
16:30に着陸、荷物を受け取るのにだいぶ待って、出ようとしたら
税関を通るのに書類を書かないといけなくなったことを知り、
それを書いたりして時間がかかった。携帯返却カウンターに行って
紛失の話をしたら、「機体代として35000円払え」という書類が
すでにできていた。ただ、電話を止めるまでの間に使われていたら
その分も払わないといけないので、その通話明細ができるまで
2か月ほどかかるという。
なんにせよ、私の人生史上最大の無駄金遣いといってもいい。
まぁ事故や強盗に遭ったりするよりはマシだ。
ちょっと病気になってお金使ったと思えばいい。
リムジンバスで新宿まで行くことにする。3000円。
18:00に出発して、20時前には会社に着いた。
そこからバタバタといろんな仕事を片付けて、23時帰宅。
おしまい。
●総括
・雪が降った1日目が一番寒かった。
東京の冬がなまぬるい。
・耳にした音楽の八割くらいはクリスマスソングだった。
・忙しい慶太さんの負担を減らすため、私も通訳として使って
もらえるよう、多少アピールしたほうがいいと思った。
英和訳だけで、和英訳はできないヘボ通訳だけど。
・時差ぼけがひどかったり、電話をなくしたり、いろいろと大変だった。
年とともに適応力・体力が落ちてるというのもあるし、ニューヨーク
という街自体が忙しい都会だというのもある。
・今回は日本とメールのやりとりができたので、あまり1人で
へこまずにすみ、慰められた。ただ、結局メールで仕事を抱えてきて
いるので、まったく旅行気分にはならない。
・今はただ、パソコンも電話も時計もなしで静かな温泉にでも行って
白いご飯と味噌汁でも食べてのんびりしたい……。
朝7時に起きてネットで仕事して、朝ご飯を買いにやはり以前行った
Paxホールフードなんとかというカフェに行き、カットフルーツの
パックとアップルクランブルのバーを買う。アップルパイを固く
煮しめたようなやつ……ちょっと違うか。2.65ドルと3.80ドルで、
税込み6.67ドル。
フルーツは味の薄い固いメロンばかりだったけど、おいしかった。
でもってまたバスを待つ。バスの唯一にして最大の欠点は、待つ
ということだ。でも気苦労の多いタクシーより、バスのほうが
百倍楽だ……と思いながら乗っていたら、いつも曲がる角を
曲がらず、あれっと思っているうちにそのまま突き当たりの
ハドソン川のフェリー乗り場に着く。週末は観光用に寄り道を
するのかななどと思っていたら、「終点だよ」と言われる。
前言撤回、やっぱりタクシーが一番かも。
まぁ、そこから遠くはなかったので歩いて会場まで行ったんだけど、
同じ42番のバスでも行き先の違うのがあるなんて聞いてないよ。
会場の裏から入れるところがないかと思ってぐるっと歩いたけどなく、
会場を奥へ一回りする形になった。会場の裏が川沿いで、
ジョギングコースになっているとは知らなかった。
9:30に着いたけど、ちょうどドラフトが始まるのに間に合った。
昨日は紫スーツだったパトリック・チャピンは今日は普通の
パーカーで、フラッシュがいやなのかドラフト中を写真に撮られると
フードを深く下ろして銀河帝国皇帝みたいになってた。
「私の今の構築レーティングは1592です」と大書した紙を胸に
貼り付けている子がいたんだけど、罰ゲームなのか?
気弱そうな外見だったので、悪ノリなのかいじめなのか。
コスタリカの長髪のプレイヤー。
300ドル相当のカーナビがもらえる2HGトーナメントに日本人
チームが出ていた。アメリカのカーナビもらっても
300ドル相当のゴミだよね。
今日は昨日ほど時差ボケもないが、それでも生命活動低下中
みたいな時間帯はあって、泥のように寝た。あと、全然おなかが
すかず、何か食べようと思っても気持ちが悪くなる。
買おうと思ってもサンドイッチじゃ大きすぎるし。
隣のアニメフェアをちょっと見に行ってみたら、むっちりした
金髪のハルヒやら、すごいコスプレの人がいっぱい入り口にいた。
中はゲームやらアニメやらの展示会のような感じだけど、これで
入場料30ドルは高いな。
「しずのこぶん」って人がゲストに来るって書いてあったけど誰?
※今調べたらイベントのことが載ってた
http://canpan.info/open/news/0000002457/news_detail.html
あと、奥側の隣は超巨大立食パーティーの準備をしていた。
携帯電話が見つからない。
昨夜、バスを待っているときに時間を見たので、そのときまでは
あった。そのあとバスが来たので走り出し、そのときにたぶん
コートのポケットに突っ込んだのだと思う。かばんにこのとき
入れてたらなくなるはずがないから。
そのあと、タクシーに乗って座ったときにポケットからこぼれ
落ちたと考えるのが一番可能性が高い。
サイン会一番人気のアレクシー・ブリックロットは、横顔が
女性のように整った「テライケメン」。若くてハンサムな
だけでなく、仕事量も多いし絵も素晴らしい。
クリーチャー化する白土地の絵が好きなので、
第10版ハンドブック持ってきてサインもらえばよかった。
でもこの人、いっつもそのへんで1人で適当なご飯食べてて、
取り巻きとか友達とかいなくてさみしそうだ。
「スーパーフライデーナイトマジック」というサイドイベントが
あって、参加者全員に1枚ずつピザとドリンクがふるまわれる。
でかい給食のコンテナみたいのにずらっと行列を作ってた。
そういえば、「サイドイベント」とは言わずに「パブリックイベント」
と言うようになったらしい。「サイド」だと添え物的なイメージ
だからだろうか。
ベスト8の写真を撮るとき、モリカツがへんてこなポーズをとったら、
次のナシフが「俺もジャパニーズスタイルでやるぜ」ってことで
面白いポーズをとり始め、大うけだった。
日本人がやるピースは、「VictoryなのかPeaceなのか」と聞いてた。
お茶目さんで、人気があるのもわかるなぁ。
でもナシフは日本人嫌いらしい……。
今日はレガシーが早かったから早く終わるかと思ったがやはり22時。
今夜もバスを待つ。別の路線を1台見送ったあと2台来たが、それぞれ
停まって運転手が降りてしまう。
コーヒーブレイクに違いないと踏んで待ち続けて、やっと乗れた。
安楽に帰り、私も今日はピザでも食うかと思って42st.と8av.の角に
ある繁盛しているピザ屋に入る。
セラミのピザとバナナ1本(明日の朝食用)と、スナップルの
ピーチティーを買う。4.19ドルと0.89ドルと1.99ドルで
税込み7.66ドル。ここのスナップル安いな。
アメリカに来るとスナップルのピーチティーが飲めるのがうれしい。
帰りにも空港で1本買って帰ろう。
ピザは厚さが普通の2倍くらいあって巨大。
オーブンであたためなおしてくれるけど、ぬるい。
大味で、そんなにおいしいわけじゃなかったけど、まあいいか。安いし。
帰り道の土産物屋で絵葉書(1ドル)を買い、ホテルに戻ったのは
12時近かった。
携帯を探す。やっぱりない。規約と旅行保険の冊子を読み返すが、
やはり自腹で何万も払って賠償しないといけないっぽい。
盗難ならまだマシなんだけど、警察の盗難届けが必要。
日本に電話をかけて回線を止めてもらわないといけないので、
電話をかけることに。ロビーの公衆電話に「1ドルで海外に電話が
かけられます」と書いてあったので、1ドル入れてから番号を
押そうとすると変な音声メッセージが流れてうまくいかない。
番号を押してから1ドル入れたら、しーんとしている。
何も起こらず、お金も返ってこない。1ドル吸い込まれたまま。
しかたがないので部屋からかける。
ホテルからかけると手数料取られて割高なんだけどしょうがない。
「ただいま呼び出しております」みたいなメッセージを、「1分
いくらかかると思ってるんだ」と思いながら待った。
昨日ロデオをやっていたテレビでは、今度は投げ縄をやっていた。
馬に乗って走る黒い羊を投げ縄で捕まえ、組み敷いて後ろ足を
縄で縛り上げるまでの時間を競う。
●12/8
7時に起きてメールチェックをしながらバナナを食べて出かける。
トイザラスに行って少しお土産を見繕う。3.55ドル。
シュライファー社のミニチュアはいいものだ。
ブラウニーがおいしかったので、同じブランドのチョコバーを買う。
またもバスが来ず、やや遅れて会場に到着するがまだ始まって
なかった。1日として9時に始まったことがないな……。
2HGを国別2チームでやるシステムが存在しないので手作業らしい。
朝ご飯はスタバのボトル入りモカフラペチーノとダノンのヨーグルト。
3ドルと2.5ドル。うまい。
なんか今日はちゃんとおなかがすく。バナナの力か?
2HGって、ドラフトでも対戦中でもすごい顔寄せて相談したり
するから、いい男どうしだったりすると目の保養になる(笑)
隣のアニメフェアを少しだけのぞいたら、カオスな空間だった。
基本的には同人グッズや市販品のフリーマーケットっぽいところで、
そこに企業も出展してる感じ。JTBも出てた。
フランスでは日本のアニメやゴスロリが大人気だというのは
知ってたけど、アメリカでもそういう市場があったとは。
ハルヒダンスの映像を食い入るように見てた。
とりあえず、アメリカではどーもくんとナルトの人気が高いと
いうことはわかった。デスノートのTシャツ着てても、鉢金は
つけるぜみたいな。
あと、コスプレで長物OKなので、長弓を持った巫女とか、
セフィロスがやれるのはいいなと思った。
コスプレや同人誌の質はやはりピンキリ。とはいえスタイルの
良さが強みになるようなものは素晴らしい。
個人的には黒人の黒ゴスがかなりいいと思ったんだけど
話し中で写真をとれず。
日本にあこがれるアメリカオタクにとって、京都で舞妓の格好を
するのと、原宿と秋葉原に詣でるのは同列らしい。
昼ごはんは、近くのフードコートが一部だけオープンしていたので
そこでグリルチキンサンドとミニッツメイドのクランベリー
ジュースを買ってきて食べた。できたてなのにいまいちぬるい。
アメリカ人は猫舌?5.5ドルと3.5ドル。
近くの席にアニメフェア関係の日本人が2人いて、1人がずっと
持論をしゃべっていた。「ジャンプとサンデーの時代は終わった。
次はチャンピオンだ」みたいな話をしていたような。
スイスチームの強さはやばい。すごい練習をしてきたって話では
あるんだけど、奴らは何か特殊な訓練を受けているに違いないね。
伊達に高い税金で世界最強の軍隊は持ってない。
それにしてもフィーチャーエリアに特定の国しか呼ばれなさすぎ。
マジックやってる国は5、6個しかないのかよみたいな。
早めに終わったので早く帰れるぜーと思っていたんだけど、
今夜もバスが来ない。待ちながら絵葉書を書く。
アニメフェア帰りのアメリカオタクの群れが大勢、寒い外で
バスを待っていて、ついに痺れを切らして帰ろうとしたところに
バスが来た。私も外に出て行ったら、「Bus is coming!」と
大騒ぎ。オーゴッドとか叫んでた。しかしそのバスも求める42番
ではなく34番だとわかり、落胆の表情。
しばらくすると42番が来たんだけど、昨日同様いったん停車して
運転手が降りてしまう。
バスが来た瞬間、寒さで暴徒と化した群集が囲んで「乗せろ」
「ここをあけろ」と大騒ぎするのに無視する運転手はすごい。
なんか面白くなってきたので私も彼らと一緒に42番を待った。
34番で帰って、メイシーズのあたりからタイムズスクエアを
北上っていうのも、寒くなければまったく問題ないんだけど。
9:20くらいから結局10:05まで待ってしまった。
しかし、アメリカオタクの女子中学生3人組がうるさい。
猫耳をつけたりもこな帽子をかぶったりしていて、遠吠えをしたり
奇声を発して歌ったり猫のようにミューミュー鳴いたり、
すさまじくやかましい。
コミケに行く途中のバスとかもこんな感じになることはあるけど、
音量が桁外れで、一般人もいる中で騒いでる。
ニューヨークのことだから、運転手がぶちきれて「静かにするか
今すぐ降りるかどっちかにしやがれ」と言い出すような殺伐した
感じを期待したが、そんなことはなくずっと騒ぎ続けていた。
そのあふれる体力を少し私に分けてくれよ……。
ピザ屋の向かいの薬局というかスーパーみたいなところに寄り、
ミネラルウォーターを買う。エビアンだと500mlが1.59ドルで、
「ポーランドの泉」って名前の水だと700mlが1.49ドル。
お土産込みで計11.23ドル。
携帯湯沸かしとプラスチックカップ2つを駆使してお湯を沸かし、
食糧を買いに行けない日や、かつおだしの味が恋しくなるときも
あるだろうと思って持ってきたカップうどんを食べる。
明日履く予定の白いズボンが、初日の雪の日に履いていて泥はねが
できているのを見つけたので、風呂で洗う。
投げ縄のテレビ局はespnクラシックというんだけど、今日は
テキサスホールデムのポーカーをやっている。
●12/9
ホテルのカウンターで絵葉書を出そうとしたら、「そこの売店で
切手を買え」と言われ、2.2ドル出して買ってポストに投函。
朝ご飯は裏ヨーロッパで、チーズ&ハムオムレツとフレッシュ
オレンジジュース。7.75ドルと2.5ドルで、税込み11.11ドル。
オムレツにはバターを塗った薄切り食パンとポテトがついてくる。
できたてでおいしい。でも店内の出入りが激しくて寒い。
こないだ買ったメトロカードはあと1回分で、今日の帰りの分が
ないので、地下鉄の駅で2ドル分追加する。スイカみたいだ。
バス停に行ったら、なんと今までまったく気づいてなかったが
バスの時刻表を発見した。
それによると、ジェイコブ・ジャビッツ・センター止まりと
そうでないのがあることも、夜の便は30分に1本しかないことも
ちゃんと書いてあった。
ちょうどバスが行ってしまった時間とおぼしく、次は15分待つので、
歩くことにする。一度は歩こうと思っていたし、朝は明るいし
人通りもあるから怖くない。寒いのだけはしかたがない。
セブンイレブンやバーガーキングを通り過ぎ、会場に着いたら
もう準々決勝の準備ができていた。
毎年、プレイヤーは8:30に集合と言われても、結局なんだかんだで
始まるのは9:00ってパターンだから、今年もそんなかと思っていたら
ずいぶん時間通りに早く始めるらしい。
中継が入らず、朝早いので観客もあまり多くなくて寂しかった。
のどがかわいたのでまたフードコートに行って、ダノンの
ピーチヨーグルトと、スナップルのピーチティーのノンカロリー版を
買ってみた。2.5ドルと2.5ドル。
しかし、ノンカロリー版は全然味が違う。人工甘味料の味なのか、
とてもまずい。とても飲みきれずに捨てた。失敗した。
明日の空港へ行く乗り合いタクシーの、リコンファームをしないと
いけなかったので、公衆電話からかける。0.5ドル。
このとき、アニメフェアからやって来たスーパーマリオがATMで
お金をおろしているというシュールな光景が見られた。
予約番号を聞いて時間と場所を決めて、英語で1人でリコンファームが
できた。英会話に通った甲斐があったよ。
ナシフのミラクル大逆転は観客席で見てたけど、これはほんとに
漫画みたいだったなあ。
カバレッジを読むのは面倒とか、最近のカードはわからないと
いう人のためにかいつまんで説明しておくと……。
チャピンがとどめの一手として、「相手の手札をランダムに1枚
めくって見る。そのマナコストの分だけ相手にダメージを与える」
という呪文を5回撃った。ナシフの手札は3枚あり、観客には
その中身はわかっているのだが、マナコストは5,2,1。
ナシフの残りライフは9。5回めくるので、1回でもマナコスト5が
めくれてしまえば終了だ。チャピンはどれをめくるか、サイコロで
決めることにした。まずは2、次も2、3枚目も2。
これで残りライフは3。めくるカードはあと2枚。
次のカードは1、そして最後のカードも1! ナシフは残りライフ1で
ギリギリ生き残り、返しのターンで逆転勝利したのだ。
(※これ英語版だと残りライフ13からスタートになってるような)
観客席からは1枚めくれるごとに大きな悲鳴と歓声があがり、
最後は立ち上がっての口笛と会場中を包む大喝采になった。
基本アメリカ人はチャピンの応援なんだけどナシフも人気があり、
いい試合が見られればどっちが勝っても喜ぶらしい。
17:30には表彰式も全部終わって、こまごま残りの作業してから帰る。
雨がかなり降っていて、バス停からホテルへの道だけでもけっこう
濡れた。荷物の中に傘はあるけど、わざわざ観光にでかけようと
いう気にはならない。
ロックフェラーセンターとか、トップオブザロックの夜景くらいなら
見にいけただろうけど、そうやってなんでも張り切って行動すると
あとでくたびれてしわ寄せがくるんだ。
あまりに眠かったので20時から2時間くらい寝たら、もうご飯とか
面倒くさくなってしまって、水だけ飲んでこの日記書いたり、
カバレッジ読んだり、荷物まとめたり。
テレビもザッピングして、ビリヤード見たりプラネットアース見たり。
●12/10
飛行機の中で寝て日本時間に戻すため、早めに起きて裏ヨーロッパで
朝ご飯。パンケーキ3枚に、ベーコンかハムかソーセージのうち
ハムを選んで、卵2つをスクランブルにしてもらう。
デカフェつき。7.95ドルと1.35ドルで、税込み10.08ドル。
満足満足。裏ヨーロッパも、これだけ立地がいいので決して庶民的な
店というわけじゃないんだけど、ご飯はおいしいしサービスも親切。
何より選択肢がすごく多い。
世界中で、こんなにお世話になった食べ物屋はないよ。
ちなみに今後の誰かの参考になるかははなはだ疑問だけど、
裏ヨーロッパの位置は8av.の42st.と43st.の間で、ウェスティンの
南隣にあります。
チェックアウトし、インターネットの分と電話代を清算する。
日本への電話料金、3分間で46ドル也。笑っちゃった。
どんな高級電話だよ!!
割高とは聞いていたけど、「割高」ってレベルじゃねーぞ。
インターネット込みで78.74ドル。
空港への迎えは8:10。飛行機は12:25発なのでいくらなんでも
早すぎるだろと思ったんだけど、もしかしてホテルを順にピック
アップしたり、渋滞に巻き込まれたりして時間がかかるのかも
しれないし、空港での検査ですごく待ったりするのかもしれない
と思って納得したがやっぱり早すぎた。
来るときとは違う、ロープウェーのあるほうの橋を渡って、
かなり回り道をして空港に着いたが、渋滞回避のためっぽい。
車内ではずっとスペイン語のラジオがかかってた。チップ5ドル。
9時過ぎには着いて、空港もガラガラで、ものすごく時間がある。
ターミナル1にはあんまりお店も多くないし。
ハドソンニュースでひとしきりアメリカのゲーム雑誌を見る。
「チーターのために」と銘打ったコード雑誌は多いが、普通の
攻略が載っているようなものはほとんどない。
スーパーマリオギャラクシーは大人気。テレビCMもやってたな。
三味線のBGMに合わせて日本人がお辞儀してるやつだった。
あとフィギュアメインのおもちゃ雑誌があって、「古今東西
フィクション作品の強力な武器50選」という特集があった。
グラムドリングとかストームブリンガーとかFF8のガンブレード
とかライトセーバーとかあって、上位はアメコミ系が占める。
1位はグリーンランタンの指輪だった。
あと、狩猟雑誌があるのはアメリカっぽいけど、その中でも
「弓による狩猟」の専門誌があるのがすごいと思った。
フードコートのマックに、フルーツサラダというメニューが
あったのでそれを買う。2.72ドル。
スライスした青りんごとぶどうの粒があって、つける用の甘い
ヨーグルトと、砂糖がかかったくるみがパッケージされている。
けっこうおいしくて、これ日本でも出せばいいのにと思った。
空港でスナップルを買って帰るぞーと思っていたんだけど、
売店にはレモンティーしかない。はるばる反対側のゲートの方にも
行ってみたけど、そっちにはダイエットピーチティーしかない。
ダイエット版じゃ駄目なんだよー。
しかたなくレモンティーを買う。2.7ドル。
裏ヨーロッパで調達してくればよかった……。
ホワイトティーの日本梨味というのもあってかなり気になっていた。
飛行機は、帰りは14時間と45分かかり、行きより2時間強長い。
最初のごはんは鶏の照り焼きとごはん。お米はいいね。
あったかい緑茶もいいものだ。
食べたらひたすら寝て、日本時間で昼をすぎたあたりから猛然と仕事。
回りが暗いから目は悪くなりそうだけど、ほかに一切やることが
ない環境なのでかなりはかどる。5時間くらいぶっ続けで文章書いた。
時差ぼけが治りきってないぶん、日本時間に戻ると調子いいかも。
行きも帰りも、3列のうち中央が空いていたので荷物を置いたり
広く使えてよかった。
16:30に着陸、荷物を受け取るのにだいぶ待って、出ようとしたら
税関を通るのに書類を書かないといけなくなったことを知り、
それを書いたりして時間がかかった。携帯返却カウンターに行って
紛失の話をしたら、「機体代として35000円払え」という書類が
すでにできていた。ただ、電話を止めるまでの間に使われていたら
その分も払わないといけないので、その通話明細ができるまで
2か月ほどかかるという。
なんにせよ、私の人生史上最大の無駄金遣いといってもいい。
まぁ事故や強盗に遭ったりするよりはマシだ。
ちょっと病気になってお金使ったと思えばいい。
リムジンバスで新宿まで行くことにする。3000円。
18:00に出発して、20時前には会社に着いた。
そこからバタバタといろんな仕事を片付けて、23時帰宅。
おしまい。
●総括
・雪が降った1日目が一番寒かった。
東京の冬がなまぬるい。
・耳にした音楽の八割くらいはクリスマスソングだった。
・忙しい慶太さんの負担を減らすため、私も通訳として使って
もらえるよう、多少アピールしたほうがいいと思った。
英和訳だけで、和英訳はできないヘボ通訳だけど。
・時差ぼけがひどかったり、電話をなくしたり、いろいろと大変だった。
年とともに適応力・体力が落ちてるというのもあるし、ニューヨーク
という街自体が忙しい都会だというのもある。
・今回は日本とメールのやりとりができたので、あまり1人で
へこまずにすみ、慰められた。ただ、結局メールで仕事を抱えてきて
いるので、まったく旅行気分にはならない。
・今はただ、パソコンも電話も時計もなしで静かな温泉にでも行って
白いご飯と味噌汁でも食べてのんびりしたい……。
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