ニューヨーク日記その1
2007年12月19日今さらですがニューヨーク旅行記をアップ。
※結局推敲してないので文章グダグダです
※1ドルは112円で両替しました
●12/5
6時半起床、出かける前に二つ三つ仕事を片付けたかったんだけど、
原稿が来てなかった。
8時前に家を出て、日暮里から京成特急に乗り換えて10時に
成田空港に着く。有料特急を使ってもいいなと思って調べたら、
15分しか変わらないのに値段は倍以上するのでやめた。
空港で間違えてファーストクラスのカウンターに行きそうになる。
チェックイン時に滞在先ホテル名を登録させられるようになった。
7500円くらいの旅行保険に入り(前より高くなったような……)、
携帯電話を借りる。緊急の用事はないと思うけど、持ってると安心。
1日250円で、電話を使うと1分240円。
お土産店を少し見て、あったかい帽子と腕時計と靴の中敷を探す。
結局、荷物に入れ忘れたコットンと、どうせボロボロになるだろう
肌の付け焼刃パックを買う。
11時に荷物検査をくぐって、シャトルに乗ってゲートの近くの
本屋でビジネス雑誌とファミ通を立ち読みして出発を待つ。
窓側で、最初のご飯はハンバーグとペンネ。今まで機内食の
デザートがあまりおいしかったためしがないんだけど、今回の
シュークリームは普通においしくてよかった。
「1秒間にテニスコート何十面分の北極の氷が消滅している」とか
「1秒間に日本のごみ処理に60万円ずつかかっている」とか、
「1秒」をテーマに切り取ったエコ番組が面白くてご飯を食べながら
見ていた。私もマイ箸持ちますかねー。
北極の氷が溶けてどんどん溺れ死んでいくホッキョクグマのことを
考えるといつも悲しくなる。
寝ていたら、頭が痛くなってくる。
こないだも飛行着でひどい頭痛をこらえながら映画見てたなぁ……
と思いだす。あれはいつだったっけ?
寝られないので「レミーのおいしいレストラン」を見る。
前に頭痛をこらえて見ていたのもやっぱりピクサーの、なんだっけ、
モンスターズ・インクじゃなくて熱帯魚の。あれも面白かったが
今回も、予想以上におもしろかった。
評論家が母親を思い出すところが泣ける(笑)
日本語吹き替えに字幕もついてたので、字幕の日本語がそうとう
やばいことはよくわかった。「分離しないように」が「分けろ」に
なってたり、「将来性を見せてくれ」が「視点をくれ」になってたり。
そのあと、なかなか寝られないけど目をつぶってじっとしてる
だけでも休息にはなるはずだと、うとうとしたり考え事。
12時間のフライトはJALの中でも最長らしい。
会社で12時間あれば、どれだけ仕事ができることか……。
あんまり仕事のことを考えると動悸とかして寝られなくなるけど、
せめて飛行機の中でできることくらいはやろうと、考え事。
あと、忙しくてまともに読んでなかったNYガイドブックや
バウチャーを読む。なるほど、会場へはバスがよさそうだ。
途中でサンドイッチ?みたいのが出たんだけど、そのときに隣の
人がトイレに行ったので私も行ったら、配膳台が通路をふさいで
席に帰れなくなり、配膳が終わるまで待ったら食いっぱぐれた。
おなかをすかして朝ご飯はワッフルとパンケーキのメープル
シロップがけ。果物とヨーグルトもおいしかった。
現地時間の10:30にニューヨークJFK到着。
入国審査に長いこと並んだが、荷物は一瞬で見つかり、送迎の
時間11:30に間に合うように急いで出た。「陸上交通情報局」の
カウンターに行けとバウチャーに書いてあるのだが、見つからない。
ウロウロしていると、すごい勢いで白タク屋のオヤジが「どこへ
行くのか」とか「町へ行きたいならこっちだよ」みたいなことを
行ってくる。JTBの札を持った日本人の人に声をかけ、カウンターを
探し出すが、11:30の便は出てしまったらしく12時の便になった。
私一人だけを乗せた大きい車はいったん別のターミナルに寄り、
ほかの客がいないか運転手(黒人)が探しに行く。
すると同じ会社の別の車が来て、そっちは一杯乗客がいたので
そちらに乗り換えろと言われる。
助手席に乗って、シートベルトをわやくちゃになりながらしめる。
乗客は外国人ばかりで、運転手(黒人)が「一昨日雪が降ったけど、
昨日雨だったから今日は何もなくなったよ、よかったね」みたいな
話をするが、あまり反応がよくなかったのであとは黙っていた。
ずっとクリスマスソングがかかっていたんだけど、その中の
セリーヌ・ディオンの曲がよかった。曲名とか言わずにぶっ続けで
かかっていたのでなんだかわからないけど、賛美歌系かな。
空港から、公園の廃墟を過ぎ、巨大な墓地の横を通り、トンネルを
抜けてマンハッタン島へ向かう。
ついこの間見たばかりの景色のような気がする。
坂を上ると一気にマンハッタンの高層ビルが見える瞬間がいい。
街中に入るとすごい渋滞。ホリデーシーズンだかららしい。
「ようこそニューヨークへ、そして渋滞へ」と芝居がかった口調で
運転手が言った。
ちらちらと雪が降ってくる。
ミルフォード・プラザホテルで下ろしてもらい、料金が19ドルなので
チップとして5ドル払う。ちなみにタクシーだと1台45ドルらしい。
ホテルのロビーが人でごった返している。
古めかしい内装で、ロビーに土産物屋とカフェがある。
チェックインし、インターネットのある部屋を所望する。
「1人か?」と確認されたあとで、「ベッドは1つ?2つ?」と聞かれる。
1人なのにベッドが2つ必要な理由がわからない。
エレベーターが来ていたので急いで乗り込もうとしたら、
「これは直通だからだめです」と言われ、慌てて降りる。
係員が駆け寄ってきて説明する。このエレベーターは最初に操作
パネルで自分の行きたい階数を押すと、A〜Fのエレベーターのうち
どれが来るかが表示される。そのエレベーターに乗ると、階数ボタン
などは一切なくて、自分の押した階にしか行かない。
古くさいホテルのわりに、すごいシステムだな……。
狭い通路のつきあたりの部屋は、クイーンサイズのベッドがあって
まあまあ広いが、鍵とか洗面台とか、細かいところが古びている。
あと、カーテンが半分までしか閉まらない。レースカーテンは
あるんだけど、窓から冷気がすごく入ってくるので困ったなと
思っていたら、レースカーテンの外にもう1枚不透明なカーテンが
あることが発覚。
なんだかんだでホテルに落ち着いたのは13:20だった。
まずはネットをつなぐ。
1日11ドルと書いてあるがしかたがない。
ネットくらいただにしてくれよなー。
問題なくつながったので、親と会社に携帯の番号を連絡する。
それから、昼ご飯とお土産を調達しに出かける。
まずはトイザラスへお土産のお菓子を買おうと思って行ってみるが、
なぜか臨時休業になっていて、店頭で「休業です」と叫んでいる
人がいる(でもあまり店員っぽくはない)。ストか?
しかたないのでハーシーズに行って、クリスマスパッケージの
キスチョコを買う。前のお土産もキスチョコだったけど、いいか。
子供がハンドルをぐるぐる回すと、上からチョコが流れ落ちてくる
という仕掛けがあって、回してる子供たちがすごく楽しそうで
いい絵だったんだけど、他人の子供にカメラを向ける勇気がない。
あと、おやつ用にピーナツバターのブラウニーを買った。
24.95ドルと1.95ドル。税込み29.15ドルの支払いに、30ドル
出したつもりが20ドル札を2枚出していた。
向かいのさびれたニューヨーク観光センターに切手が売っていた
はずだと思って行ってみたら、郵便局支店はなくなっていた。
ここがだめだとどこで切手を買えばいいかわからない……。
そこの交差点に、裸にパンツ1枚に白いカウボーイハットを
かぶってギターをかきならす有名な「ネイキッド・カウボーイ」が
いて、女の子たちがキャッキャと写真とってた。
この極寒なのに……。原宿でも見たことあるけど、この人って
この格好でどこかから通勤してくるんだろうか?
ほんとうはあちこち行きたいところもあるんだけど、何しろ
雪がどんどん降ってきてめちゃくちゃ寒い。やはり恥を捨てて
毛糸の帽子をかぶるべきだったか……。
あと昼寝もしておきたいので、そそくさと帰る。
帰りに通称「表ヨーロッパ」こと、タイムズスクエア沿いの
ヨーロッパ・カフェに行って、さんざん悩んでバジルチキンサンドと
スナップルの「青りんごホワイトティー」なるものを買う。
6.45ドルと2.95ドルで、税込み10.19ドル。
サンドイッチはちょっと薄味。
ホワイトティーは……「青りんご水」みたいな感じ。お茶ではないな。
「まだ若くて白いお茶の葉から作った」ってラベルに書いてあるけど。
サンドイッチを2切れのうち1切れ食べて、15:15〜16:40まで昼寝。
あまり寝ると時差ぼけになるのはわかってるけど、体が重い。
なんとか起き出して、会場ジェイコブ・ジャビッツ・センターへ。
当初は歩いて行ってみようとも思ったんだけど、あまりの寒さと
まだ17時すぎなのに真っ暗なのに恐れをなし、バスに変更。
42st.沿いを歩いていると42番のバスが来たので、追いかけると
バス停があった。バスの間隔はかなり短かった。
みんな私の1個手前で降りてしまい1人だけになった時、運転手が
「どこに行くの?」と声をかけてくれ、会場前で降ろしてくれた。
すごくスムーズで2ドルしかかからないのでこれはいいと思った。
会場には全然人がいなくて一瞬間違えたかと思うが、パシフィコも
こんな感じだからなと思い直して奥に行ってみる。
手前に「Tokyo Pop」なるアニメイベントみたいなものの準備が
してあったが、いろいろな絵のうち「xxxholic」くらいしか
私にはわからなかった。
会場の前には夜闇に浮かび上がるセラ天。
通路にスタバとハドソンニュースがある。
レジストレーションはパリの時みたいに混んではいない。
中でウロウロしているうちにフラッグセレモニーのリハーサルが
始まり、北山さんがまだ来ていなかったので、ジャッジが代わりに
日本の旗を持って2回歩いて、開会式が始まった。
殿堂プレイヤーを紹介するビデオが、いかにも手持ちビデオで
撮りましたって感じで、いまいちよく聞き取れなかったりする。
ローリーさんの紹介はやたら「動きが面白い」ことを強調していて、
ほかのプレイヤーと違って動画が多かった。
ローリーさんの袴姿はとてもカッコよかったけど、着付けに30分
かかるし、けっこう苦しいらしい。
袴の上にコートを羽織ってここまで来たという。
開会式のあとにパーティがあるはずだから晩ご飯をそこですまそうと
思っていたら、山盛りの小さなプレッツェルとコーンチップス、
それにかけるソースと、飲み物がレモネードとアイスティーしか
ないという寂しい状況で、とてもご飯にはなりようもない。
殿堂の人たちが対戦しているようなつくりのパネルがあって、
実際のデッキを置いてあるんだけど、それぞれ単色で白だけない。
帰ろうと通路に出たときにバスが通り過ぎたので、そっちへ行って
みるとバス停があった。バスが2台いたので、後ろのに乗ろうと
のんびり歩いていったら2台目のバスは行き先が違い、そこで
20分ほど待つ。
もう1人女の人が待ってたけど、待ちきれなくて帰ってしまった。
さすがにあれが最終バスだったのかと思ってタクシーに乗ろうと
外に出たところで、バスが来た。21:10くらい。
走って乗せてもらうが、コインしか使えないのを知らなくて
お札を2ドル出してしまい、「コインかメトロカードじゃないと
駄目だよ」と懇切丁寧に説明されたのち、ただで乗せてくれた。
「For you?」と言ってみたけど断られた。
やっぱバスはいい交通手段だなぁ。
タイムズスクエアまで乗ると、21時すぎでも店がみんなあいていた。
角のスニーカー屋に行く。スケッチャーズという名前で、今
はいているスニーカーはここで買った。
ここのスニーカーはほんとに私のほしいと思うデザインが多くて、
しかも安い。日本にないのかと思って調べたら、吉祥寺に旗艦店が
あるらしい。うわ、59ドルの靴が8000円になってる……
でもニューヨークから持って帰る手間を考えたら、日本で買おう。
茶色のパッチワークの可愛い平たい靴があって、店内で20分以上
悩んだ末、結局買わなかった。
部屋に戻って残りのバジルチキンサンドとブラウニーを食べる。
すごく甘いけどおいしい!
お風呂はお湯がぬるくて、あったかくなるまでに時間がかかった。
あと、いつも思うけど壁の高いところに据え付けのシャワーヘッドを
作った人って何考えてるんだろう? いきなり冷水が出てきて
心臓麻痺で死にそうになるんだけど。
メールで仕事を片付ける。
空調は入ってるんだけど部屋が寒い。布団から出た瞬間ひやっと寒い。
一頭立て二輪馬車の競馬を放映している番組を見ながら寝る。
走り方が普通の競馬と違ってとっとことっとこしている。
負荷が重いわりには差し馬がすごく速い。
00:30に寝る。
●12/6
夜中ちょくちょく目が覚めつつ、6:30に変な警報音みたいのが
聞こえて起きる。何の音だったんだろう?
寒くて、空調の温度調節ボタンはないのかと探していたら、
窓際にヒーターがあって、これのスイッチが入っていなかった
ことが判明。ヒーターのスイッチを入れたらとたんに部屋が
あったかくなり、一気に住みやすくなった。
メールチェックをして、ふと昨日もらったチラシみたいのを読んで
いたら、今日の朝会場からTV局行きのバスが出て、番組の生中継に
出てからまた会場に帰ってくる、ということをやっていたらしい。
なんか大きなカードを持っていた人は、それに行って記念品を
もらってきたんだろう。
あと、なぜだかパソコンの調子が悪く、うまくタイピングできない。
いろいろためしてみて、なぜかファンクションキーがロックされた
状態になっているとわかる。直し方がわからず、ずっとファンク
ションキーをおしたままタイプしなきゃいけなくて、不便。
8:30ごろ出て、朝ご飯は会場で食べることにして、バスに乗るための
メトロカードを買いに行く。最初に降りた地下鉄の階段は
「カードは42st.のほうで売っている」と書いてあったのでそっちに
降りなおしてみたら、「ここで売っている」と確かに書いてあるのに
自販機が撤去されたらしく、ない。
仕方なく1ブロック先の大きな駅まで歩き、10ドルで12ドル分乗れる
回数券を買う。クレジットカードで買いたかったんだけど、
「ZIP Code」を入力するというのがわからなかった。
暗証番号でもないし裏の3桁でもない。
しかし、バスがなかなか来ない。スケッチャーズの前でしばし待つ。
会場に着いたら9:10ごろだったけど、まだ全然始まっている
気配はなく、始まりそうな気配もなかった。
スタバで朝ご飯にパウンドケーキを1つとコーヒーを買う。
3ドルと2.75ドル。コーヒーは最低がトールサイズからで、
カップをもらって自分で3種類の中から選んで入れる。
結局10時くらいにやっと試合が始まった。
8ラウンドあるのにこんないつもみたいなのんびり進行で大丈夫か?
……と思っていたら、途中から1ラウンドが60分じゃなくて55分に
なっていて、そこで短縮した模様。
フィーチャーの呼び出しが「マイク・ロング」って聞こえて
「えっまだいるの!?」と思ったら、マイク・フロンの
聞き間違いだった。でもアレックス・シュヴァルツマンは来てた。
髪の毛の薄くなったフィンケルもいた。
アメリカのパトリック・チャピンは紫のシャツに紫のネクタイを締め、
スリーブも紫で統一していた。
ズヴィは、フシュシュシュって笑わなくなった。ハハハとフフフの
間くらいの、鼻で笑うような笑い方になった。
ドラフトで《概念の群れ》を出して喜んでた。
カイ・ブッディは1-4ラインにいるし、人は移り変わっていくなあ。
あと、プレイヤーがみんな英語で意思疎通をがんばるようになったと
思う。昔は「日本語のわかるジャッジを呼んでくれ」とか「通訳を
呼んでくれ」とすぐに要求していたものだけど。偉いなぁ。
ちょっとセンター内を探索したが、まだ木曜日なのでどこも準備中。
フードコートもあるんだけど、スタバしかあいてなかった。
一番奥のほうにジェイコブ・ジャビッツさんの銅像があって、
ホットドッグ(ザワークラウトかオニオンつき)が2.75ドルで
売っていたので昼ごはんをこれにしようかと思うが、会場でも同じ
ブランドのホットドッグがあったはずだと思い直し、戻って買ったら、
こっちではおまけなしで3.95ドルとられた。
味は、なんかソーセージの味がしょっぱくて風変わりだった。
日本って、お土産屋がいくつも並んでいたら、同じ商品は全部
同じ値段だったりするけど、アメリカってあんまりそういうのを
気にしないような気がする。
途中、ものすごく「寒い」と「眠い」しか感情がない時間帯が
あって、だるくて何もできなかった。せっかくはるばる
ニューヨークまでやってきて、そこでスタンダードの対戦が
行なわれているというのに、カード見ただけで眠くなって
「早く帰ってあったかくして寝たい」しか欲求が起こらないなんて……。
立つと足が痛いし、座ると寝ちゃう。
あんまり寝たら時差ぼけが治らないと思いつつ、寝てばかりいた。
7ラウンド目の開始時に、席で1人取り残されてぐっすり寝ている
日本人プレイヤーを起こした。通りすがりにたまたま気づいてよかった。
19時くらいからやっと体調が戻ってきた。
22時ごろモリカツの時間切れ引き分けを見届けて帰りのバス停へ。
昨日座っていた、バスが来るのがよく見える席におじさんが座って
しゃべっていたので、少し離れたところに立っていたのが失敗だった。
10分ほど待ってバスが来たので、走り出たらそのバスは一切速度を
落とさずにたちまち走り去ってしまった。
昨日のパスは停留所でしばらく止まってたのに……。
しかたないのでタクシーをつかまえることに。
ひと気のない会場前の道路に出て、帰り方向の車線に立つが待てど
暮らせど来ない。反対車線のほうはけっこう来ていて、そのたびに
会場から出てきた客を乗せていくので、しばらくして反対車線に移り、
てっぺんに明かりのついているタクシーに向かって手を上げるが、
広告が光ってるのを空車と勘違いしていた。
ここでも寒い中しばらく待って1台つかまえたが、「Could you
take me to the Milford Plaza Hotel?」と言ったら「お前の
言っていることは聞き取れない」と言われる。ホテルの場所が
わからない場合に備えて持っていた地図を見せても駄目で、
「ほかのタクシーをあたれ」と言われてしまう。
しかたなく、少し走りかけていたのを降りて、とぼとぼとまた
さっき乗ったところまで歩いて戻り、もう1台つかまえたら
今度は通じた。最初の運転手は白人で次は黒人だったので、
白人はちょっと英語がうまいからって差別しやがってと思った(笑)
メーターが上がるごとに、2割のチップをつけるといくらになるか
というのを計算し続けていたので、景色を見る余裕がなかったが
ニューヨーク・タイムズのビルの大きさはものすごかった。
ホテルのちょっと手前で降ろしてもらい、7.4ドルという
メーターだったので、20ドル札を渡して「11ドルお釣りをくれ」
と言ったら、10ドル札をくれたあとちょっと渋って1ドルくれた。
いや、もう10ドルでもいいんですけどね……。
ほんと帰れればなんだっていいですよ。
通称「裏ヨーロッパ」こと、庶民的なほうのヨーロッパ・カフェが
もう23時近いのに賑わっていたので、サラダを買って帰ることに。
チキンカツレツとチェダーチーズと、その場で輪切りにしてくれる
ゆで卵を選んで入れて、クリーミーイタリアンドレッシングを選んで
かけてから、店員さんが「ランチドレッシングも混ぜるといい
コンビネーションだ」と言うのでそれも入れてもらう。9.21ドル。
ちょっとドレッシングかけすぎじゃないかっていうような味に
なってたけど、おなかもすいてたし、すごくおいしくてぺろっと食べた。
しかもおいしいベーグルもついてて、裏ヨーロッパ最強。
昨日馬車競馬をやってたチャンネルをつけたら、今日はロデオの
大会を放映していた。暴れる牛に乗っていられる秒数を競う。
プレイヤーのプロフィール見てたら「OK」って書いてあったけど、
OK牧場出身ってことか。あと牛にも名前がついてて、「路地の猫」
とか可愛い名前が多かった。
ケージに入ってるときはおとなしい牛が、広いところに出た瞬間
暴れだすのはなぜだろう。闘牛みたいに傷つけてる様子でもないのに。
1時ごろ就寝。
※結局推敲してないので文章グダグダです
※1ドルは112円で両替しました
●12/5
6時半起床、出かける前に二つ三つ仕事を片付けたかったんだけど、
原稿が来てなかった。
8時前に家を出て、日暮里から京成特急に乗り換えて10時に
成田空港に着く。有料特急を使ってもいいなと思って調べたら、
15分しか変わらないのに値段は倍以上するのでやめた。
空港で間違えてファーストクラスのカウンターに行きそうになる。
チェックイン時に滞在先ホテル名を登録させられるようになった。
7500円くらいの旅行保険に入り(前より高くなったような……)、
携帯電話を借りる。緊急の用事はないと思うけど、持ってると安心。
1日250円で、電話を使うと1分240円。
お土産店を少し見て、あったかい帽子と腕時計と靴の中敷を探す。
結局、荷物に入れ忘れたコットンと、どうせボロボロになるだろう
肌の付け焼刃パックを買う。
11時に荷物検査をくぐって、シャトルに乗ってゲートの近くの
本屋でビジネス雑誌とファミ通を立ち読みして出発を待つ。
窓側で、最初のご飯はハンバーグとペンネ。今まで機内食の
デザートがあまりおいしかったためしがないんだけど、今回の
シュークリームは普通においしくてよかった。
「1秒間にテニスコート何十面分の北極の氷が消滅している」とか
「1秒間に日本のごみ処理に60万円ずつかかっている」とか、
「1秒」をテーマに切り取ったエコ番組が面白くてご飯を食べながら
見ていた。私もマイ箸持ちますかねー。
北極の氷が溶けてどんどん溺れ死んでいくホッキョクグマのことを
考えるといつも悲しくなる。
寝ていたら、頭が痛くなってくる。
こないだも飛行着でひどい頭痛をこらえながら映画見てたなぁ……
と思いだす。あれはいつだったっけ?
寝られないので「レミーのおいしいレストラン」を見る。
前に頭痛をこらえて見ていたのもやっぱりピクサーの、なんだっけ、
モンスターズ・インクじゃなくて熱帯魚の。あれも面白かったが
今回も、予想以上におもしろかった。
評論家が母親を思い出すところが泣ける(笑)
日本語吹き替えに字幕もついてたので、字幕の日本語がそうとう
やばいことはよくわかった。「分離しないように」が「分けろ」に
なってたり、「将来性を見せてくれ」が「視点をくれ」になってたり。
そのあと、なかなか寝られないけど目をつぶってじっとしてる
だけでも休息にはなるはずだと、うとうとしたり考え事。
12時間のフライトはJALの中でも最長らしい。
会社で12時間あれば、どれだけ仕事ができることか……。
あんまり仕事のことを考えると動悸とかして寝られなくなるけど、
せめて飛行機の中でできることくらいはやろうと、考え事。
あと、忙しくてまともに読んでなかったNYガイドブックや
バウチャーを読む。なるほど、会場へはバスがよさそうだ。
途中でサンドイッチ?みたいのが出たんだけど、そのときに隣の
人がトイレに行ったので私も行ったら、配膳台が通路をふさいで
席に帰れなくなり、配膳が終わるまで待ったら食いっぱぐれた。
おなかをすかして朝ご飯はワッフルとパンケーキのメープル
シロップがけ。果物とヨーグルトもおいしかった。
現地時間の10:30にニューヨークJFK到着。
入国審査に長いこと並んだが、荷物は一瞬で見つかり、送迎の
時間11:30に間に合うように急いで出た。「陸上交通情報局」の
カウンターに行けとバウチャーに書いてあるのだが、見つからない。
ウロウロしていると、すごい勢いで白タク屋のオヤジが「どこへ
行くのか」とか「町へ行きたいならこっちだよ」みたいなことを
行ってくる。JTBの札を持った日本人の人に声をかけ、カウンターを
探し出すが、11:30の便は出てしまったらしく12時の便になった。
私一人だけを乗せた大きい車はいったん別のターミナルに寄り、
ほかの客がいないか運転手(黒人)が探しに行く。
すると同じ会社の別の車が来て、そっちは一杯乗客がいたので
そちらに乗り換えろと言われる。
助手席に乗って、シートベルトをわやくちゃになりながらしめる。
乗客は外国人ばかりで、運転手(黒人)が「一昨日雪が降ったけど、
昨日雨だったから今日は何もなくなったよ、よかったね」みたいな
話をするが、あまり反応がよくなかったのであとは黙っていた。
ずっとクリスマスソングがかかっていたんだけど、その中の
セリーヌ・ディオンの曲がよかった。曲名とか言わずにぶっ続けで
かかっていたのでなんだかわからないけど、賛美歌系かな。
空港から、公園の廃墟を過ぎ、巨大な墓地の横を通り、トンネルを
抜けてマンハッタン島へ向かう。
ついこの間見たばかりの景色のような気がする。
坂を上ると一気にマンハッタンの高層ビルが見える瞬間がいい。
街中に入るとすごい渋滞。ホリデーシーズンだかららしい。
「ようこそニューヨークへ、そして渋滞へ」と芝居がかった口調で
運転手が言った。
ちらちらと雪が降ってくる。
ミルフォード・プラザホテルで下ろしてもらい、料金が19ドルなので
チップとして5ドル払う。ちなみにタクシーだと1台45ドルらしい。
ホテルのロビーが人でごった返している。
古めかしい内装で、ロビーに土産物屋とカフェがある。
チェックインし、インターネットのある部屋を所望する。
「1人か?」と確認されたあとで、「ベッドは1つ?2つ?」と聞かれる。
1人なのにベッドが2つ必要な理由がわからない。
エレベーターが来ていたので急いで乗り込もうとしたら、
「これは直通だからだめです」と言われ、慌てて降りる。
係員が駆け寄ってきて説明する。このエレベーターは最初に操作
パネルで自分の行きたい階数を押すと、A〜Fのエレベーターのうち
どれが来るかが表示される。そのエレベーターに乗ると、階数ボタン
などは一切なくて、自分の押した階にしか行かない。
古くさいホテルのわりに、すごいシステムだな……。
狭い通路のつきあたりの部屋は、クイーンサイズのベッドがあって
まあまあ広いが、鍵とか洗面台とか、細かいところが古びている。
あと、カーテンが半分までしか閉まらない。レースカーテンは
あるんだけど、窓から冷気がすごく入ってくるので困ったなと
思っていたら、レースカーテンの外にもう1枚不透明なカーテンが
あることが発覚。
なんだかんだでホテルに落ち着いたのは13:20だった。
まずはネットをつなぐ。
1日11ドルと書いてあるがしかたがない。
ネットくらいただにしてくれよなー。
問題なくつながったので、親と会社に携帯の番号を連絡する。
それから、昼ご飯とお土産を調達しに出かける。
まずはトイザラスへお土産のお菓子を買おうと思って行ってみるが、
なぜか臨時休業になっていて、店頭で「休業です」と叫んでいる
人がいる(でもあまり店員っぽくはない)。ストか?
しかたないのでハーシーズに行って、クリスマスパッケージの
キスチョコを買う。前のお土産もキスチョコだったけど、いいか。
子供がハンドルをぐるぐる回すと、上からチョコが流れ落ちてくる
という仕掛けがあって、回してる子供たちがすごく楽しそうで
いい絵だったんだけど、他人の子供にカメラを向ける勇気がない。
あと、おやつ用にピーナツバターのブラウニーを買った。
24.95ドルと1.95ドル。税込み29.15ドルの支払いに、30ドル
出したつもりが20ドル札を2枚出していた。
向かいのさびれたニューヨーク観光センターに切手が売っていた
はずだと思って行ってみたら、郵便局支店はなくなっていた。
ここがだめだとどこで切手を買えばいいかわからない……。
そこの交差点に、裸にパンツ1枚に白いカウボーイハットを
かぶってギターをかきならす有名な「ネイキッド・カウボーイ」が
いて、女の子たちがキャッキャと写真とってた。
この極寒なのに……。原宿でも見たことあるけど、この人って
この格好でどこかから通勤してくるんだろうか?
ほんとうはあちこち行きたいところもあるんだけど、何しろ
雪がどんどん降ってきてめちゃくちゃ寒い。やはり恥を捨てて
毛糸の帽子をかぶるべきだったか……。
あと昼寝もしておきたいので、そそくさと帰る。
帰りに通称「表ヨーロッパ」こと、タイムズスクエア沿いの
ヨーロッパ・カフェに行って、さんざん悩んでバジルチキンサンドと
スナップルの「青りんごホワイトティー」なるものを買う。
6.45ドルと2.95ドルで、税込み10.19ドル。
サンドイッチはちょっと薄味。
ホワイトティーは……「青りんご水」みたいな感じ。お茶ではないな。
「まだ若くて白いお茶の葉から作った」ってラベルに書いてあるけど。
サンドイッチを2切れのうち1切れ食べて、15:15〜16:40まで昼寝。
あまり寝ると時差ぼけになるのはわかってるけど、体が重い。
なんとか起き出して、会場ジェイコブ・ジャビッツ・センターへ。
当初は歩いて行ってみようとも思ったんだけど、あまりの寒さと
まだ17時すぎなのに真っ暗なのに恐れをなし、バスに変更。
42st.沿いを歩いていると42番のバスが来たので、追いかけると
バス停があった。バスの間隔はかなり短かった。
みんな私の1個手前で降りてしまい1人だけになった時、運転手が
「どこに行くの?」と声をかけてくれ、会場前で降ろしてくれた。
すごくスムーズで2ドルしかかからないのでこれはいいと思った。
会場には全然人がいなくて一瞬間違えたかと思うが、パシフィコも
こんな感じだからなと思い直して奥に行ってみる。
手前に「Tokyo Pop」なるアニメイベントみたいなものの準備が
してあったが、いろいろな絵のうち「xxxholic」くらいしか
私にはわからなかった。
会場の前には夜闇に浮かび上がるセラ天。
通路にスタバとハドソンニュースがある。
レジストレーションはパリの時みたいに混んではいない。
中でウロウロしているうちにフラッグセレモニーのリハーサルが
始まり、北山さんがまだ来ていなかったので、ジャッジが代わりに
日本の旗を持って2回歩いて、開会式が始まった。
殿堂プレイヤーを紹介するビデオが、いかにも手持ちビデオで
撮りましたって感じで、いまいちよく聞き取れなかったりする。
ローリーさんの紹介はやたら「動きが面白い」ことを強調していて、
ほかのプレイヤーと違って動画が多かった。
ローリーさんの袴姿はとてもカッコよかったけど、着付けに30分
かかるし、けっこう苦しいらしい。
袴の上にコートを羽織ってここまで来たという。
開会式のあとにパーティがあるはずだから晩ご飯をそこですまそうと
思っていたら、山盛りの小さなプレッツェルとコーンチップス、
それにかけるソースと、飲み物がレモネードとアイスティーしか
ないという寂しい状況で、とてもご飯にはなりようもない。
殿堂の人たちが対戦しているようなつくりのパネルがあって、
実際のデッキを置いてあるんだけど、それぞれ単色で白だけない。
帰ろうと通路に出たときにバスが通り過ぎたので、そっちへ行って
みるとバス停があった。バスが2台いたので、後ろのに乗ろうと
のんびり歩いていったら2台目のバスは行き先が違い、そこで
20分ほど待つ。
もう1人女の人が待ってたけど、待ちきれなくて帰ってしまった。
さすがにあれが最終バスだったのかと思ってタクシーに乗ろうと
外に出たところで、バスが来た。21:10くらい。
走って乗せてもらうが、コインしか使えないのを知らなくて
お札を2ドル出してしまい、「コインかメトロカードじゃないと
駄目だよ」と懇切丁寧に説明されたのち、ただで乗せてくれた。
「For you?」と言ってみたけど断られた。
やっぱバスはいい交通手段だなぁ。
タイムズスクエアまで乗ると、21時すぎでも店がみんなあいていた。
角のスニーカー屋に行く。スケッチャーズという名前で、今
はいているスニーカーはここで買った。
ここのスニーカーはほんとに私のほしいと思うデザインが多くて、
しかも安い。日本にないのかと思って調べたら、吉祥寺に旗艦店が
あるらしい。うわ、59ドルの靴が8000円になってる……
でもニューヨークから持って帰る手間を考えたら、日本で買おう。
茶色のパッチワークの可愛い平たい靴があって、店内で20分以上
悩んだ末、結局買わなかった。
部屋に戻って残りのバジルチキンサンドとブラウニーを食べる。
すごく甘いけどおいしい!
お風呂はお湯がぬるくて、あったかくなるまでに時間がかかった。
あと、いつも思うけど壁の高いところに据え付けのシャワーヘッドを
作った人って何考えてるんだろう? いきなり冷水が出てきて
心臓麻痺で死にそうになるんだけど。
メールで仕事を片付ける。
空調は入ってるんだけど部屋が寒い。布団から出た瞬間ひやっと寒い。
一頭立て二輪馬車の競馬を放映している番組を見ながら寝る。
走り方が普通の競馬と違ってとっとことっとこしている。
負荷が重いわりには差し馬がすごく速い。
00:30に寝る。
●12/6
夜中ちょくちょく目が覚めつつ、6:30に変な警報音みたいのが
聞こえて起きる。何の音だったんだろう?
寒くて、空調の温度調節ボタンはないのかと探していたら、
窓際にヒーターがあって、これのスイッチが入っていなかった
ことが判明。ヒーターのスイッチを入れたらとたんに部屋が
あったかくなり、一気に住みやすくなった。
メールチェックをして、ふと昨日もらったチラシみたいのを読んで
いたら、今日の朝会場からTV局行きのバスが出て、番組の生中継に
出てからまた会場に帰ってくる、ということをやっていたらしい。
なんか大きなカードを持っていた人は、それに行って記念品を
もらってきたんだろう。
あと、なぜだかパソコンの調子が悪く、うまくタイピングできない。
いろいろためしてみて、なぜかファンクションキーがロックされた
状態になっているとわかる。直し方がわからず、ずっとファンク
ションキーをおしたままタイプしなきゃいけなくて、不便。
8:30ごろ出て、朝ご飯は会場で食べることにして、バスに乗るための
メトロカードを買いに行く。最初に降りた地下鉄の階段は
「カードは42st.のほうで売っている」と書いてあったのでそっちに
降りなおしてみたら、「ここで売っている」と確かに書いてあるのに
自販機が撤去されたらしく、ない。
仕方なく1ブロック先の大きな駅まで歩き、10ドルで12ドル分乗れる
回数券を買う。クレジットカードで買いたかったんだけど、
「ZIP Code」を入力するというのがわからなかった。
暗証番号でもないし裏の3桁でもない。
しかし、バスがなかなか来ない。スケッチャーズの前でしばし待つ。
会場に着いたら9:10ごろだったけど、まだ全然始まっている
気配はなく、始まりそうな気配もなかった。
スタバで朝ご飯にパウンドケーキを1つとコーヒーを買う。
3ドルと2.75ドル。コーヒーは最低がトールサイズからで、
カップをもらって自分で3種類の中から選んで入れる。
結局10時くらいにやっと試合が始まった。
8ラウンドあるのにこんないつもみたいなのんびり進行で大丈夫か?
……と思っていたら、途中から1ラウンドが60分じゃなくて55分に
なっていて、そこで短縮した模様。
フィーチャーの呼び出しが「マイク・ロング」って聞こえて
「えっまだいるの!?」と思ったら、マイク・フロンの
聞き間違いだった。でもアレックス・シュヴァルツマンは来てた。
髪の毛の薄くなったフィンケルもいた。
アメリカのパトリック・チャピンは紫のシャツに紫のネクタイを締め、
スリーブも紫で統一していた。
ズヴィは、フシュシュシュって笑わなくなった。ハハハとフフフの
間くらいの、鼻で笑うような笑い方になった。
ドラフトで《概念の群れ》を出して喜んでた。
カイ・ブッディは1-4ラインにいるし、人は移り変わっていくなあ。
あと、プレイヤーがみんな英語で意思疎通をがんばるようになったと
思う。昔は「日本語のわかるジャッジを呼んでくれ」とか「通訳を
呼んでくれ」とすぐに要求していたものだけど。偉いなぁ。
ちょっとセンター内を探索したが、まだ木曜日なのでどこも準備中。
フードコートもあるんだけど、スタバしかあいてなかった。
一番奥のほうにジェイコブ・ジャビッツさんの銅像があって、
ホットドッグ(ザワークラウトかオニオンつき)が2.75ドルで
売っていたので昼ごはんをこれにしようかと思うが、会場でも同じ
ブランドのホットドッグがあったはずだと思い直し、戻って買ったら、
こっちではおまけなしで3.95ドルとられた。
味は、なんかソーセージの味がしょっぱくて風変わりだった。
日本って、お土産屋がいくつも並んでいたら、同じ商品は全部
同じ値段だったりするけど、アメリカってあんまりそういうのを
気にしないような気がする。
途中、ものすごく「寒い」と「眠い」しか感情がない時間帯が
あって、だるくて何もできなかった。せっかくはるばる
ニューヨークまでやってきて、そこでスタンダードの対戦が
行なわれているというのに、カード見ただけで眠くなって
「早く帰ってあったかくして寝たい」しか欲求が起こらないなんて……。
立つと足が痛いし、座ると寝ちゃう。
あんまり寝たら時差ぼけが治らないと思いつつ、寝てばかりいた。
7ラウンド目の開始時に、席で1人取り残されてぐっすり寝ている
日本人プレイヤーを起こした。通りすがりにたまたま気づいてよかった。
19時くらいからやっと体調が戻ってきた。
22時ごろモリカツの時間切れ引き分けを見届けて帰りのバス停へ。
昨日座っていた、バスが来るのがよく見える席におじさんが座って
しゃべっていたので、少し離れたところに立っていたのが失敗だった。
10分ほど待ってバスが来たので、走り出たらそのバスは一切速度を
落とさずにたちまち走り去ってしまった。
昨日のパスは停留所でしばらく止まってたのに……。
しかたないのでタクシーをつかまえることに。
ひと気のない会場前の道路に出て、帰り方向の車線に立つが待てど
暮らせど来ない。反対車線のほうはけっこう来ていて、そのたびに
会場から出てきた客を乗せていくので、しばらくして反対車線に移り、
てっぺんに明かりのついているタクシーに向かって手を上げるが、
広告が光ってるのを空車と勘違いしていた。
ここでも寒い中しばらく待って1台つかまえたが、「Could you
take me to the Milford Plaza Hotel?」と言ったら「お前の
言っていることは聞き取れない」と言われる。ホテルの場所が
わからない場合に備えて持っていた地図を見せても駄目で、
「ほかのタクシーをあたれ」と言われてしまう。
しかたなく、少し走りかけていたのを降りて、とぼとぼとまた
さっき乗ったところまで歩いて戻り、もう1台つかまえたら
今度は通じた。最初の運転手は白人で次は黒人だったので、
白人はちょっと英語がうまいからって差別しやがってと思った(笑)
メーターが上がるごとに、2割のチップをつけるといくらになるか
というのを計算し続けていたので、景色を見る余裕がなかったが
ニューヨーク・タイムズのビルの大きさはものすごかった。
ホテルのちょっと手前で降ろしてもらい、7.4ドルという
メーターだったので、20ドル札を渡して「11ドルお釣りをくれ」
と言ったら、10ドル札をくれたあとちょっと渋って1ドルくれた。
いや、もう10ドルでもいいんですけどね……。
ほんと帰れればなんだっていいですよ。
通称「裏ヨーロッパ」こと、庶民的なほうのヨーロッパ・カフェが
もう23時近いのに賑わっていたので、サラダを買って帰ることに。
チキンカツレツとチェダーチーズと、その場で輪切りにしてくれる
ゆで卵を選んで入れて、クリーミーイタリアンドレッシングを選んで
かけてから、店員さんが「ランチドレッシングも混ぜるといい
コンビネーションだ」と言うのでそれも入れてもらう。9.21ドル。
ちょっとドレッシングかけすぎじゃないかっていうような味に
なってたけど、おなかもすいてたし、すごくおいしくてぺろっと食べた。
しかもおいしいベーグルもついてて、裏ヨーロッパ最強。
昨日馬車競馬をやってたチャンネルをつけたら、今日はロデオの
大会を放映していた。暴れる牛に乗っていられる秒数を競う。
プレイヤーのプロフィール見てたら「OK」って書いてあったけど、
OK牧場出身ってことか。あと牛にも名前がついてて、「路地の猫」
とか可愛い名前が多かった。
ケージに入ってるときはおとなしい牛が、広いところに出た瞬間
暴れだすのはなぜだろう。闘牛みたいに傷つけてる様子でもないのに。
1時ごろ就寝。
コメント