ニューヨーク日記その2
●地下鉄

いよいよ地下鉄に乗る。
自販機に日本語ガイドが表示されるので、それに従って2ドル入れる。出てきたシングルライド(1回券)カードを通し、檻を回して中に入る。
あまり人がいない上、頑丈な雰囲気の檻で、「こんなところに入って大丈夫なのか?」と最初ちょっと怖かったが、入ってみると人がいっぱいいた。

アップタウン行きのホームから乗車。大江戸線並みに狭い車内で、道路同様に線路もでこぼこなのか、かなり揺れる。
次の駅名が車内に表示されるので、わかりやすい。ただ、車内に、他路線に乗り換えられる駅だけが表示してある路線図があって、降りたい駅がその路線図に載ってなかったので、間違えて急行に乗ってしまったのかと一瞬焦った。

あと「ニューヨーク市法により、地下鉄内での暴力行為は、最大七年間刑務所に入れられます」と掲示してあったり、「警護引き受けます。武装もしくは非武装」という貼り紙があったりするのが、さすがだと思った。

50st.で下車し、ロックフェラー・センターまで歩く。有名なスケートリンクは、実物を見るとかなり狭い。タンクトップで滑っている気合の入ったお姉さんがいた。
隣にはメトロポリタン美術館の土産物屋があった。そこを見てからホテルまで歩いて戻り、途中でお土産を買い込む。
HERSHEYSでは、一度買ったあとでレシートを持ってもう一度買うと1割引きになるので、小分けにして買うのが吉。会社用に、でかいバケツに入ったキスチョコの詰め合わせを買う。

喉が渇いたので、Snappleのピーチティーを買う。アメリカといえばSnapple。かなり好きなんだけど、日本では見かけない。輸入食料品店などに行けば手に入るのか?

あと、昨日飛行機から降りるときにマフラーを機内に忘れてきてしまったので、JALサービスカウンターに電話をかける。調べてホテルに連絡くれるとのこと。京都で買ったばかりの和風のやつで、気に入っていたのでなくすとへこむ。

●観劇

いったんホテルで昼寝。
19:20にマジェスティック劇場へ行く。開場前に、道路にぎっしり人が詰めかけている。全席指定なのに、なんなんだこれは。

席は2階のかなり高い位置で、舞台全体が見えるが、幕の位置によっては舞台奥が見切れることも。
ドレスとスーツで正装している客もいれば、めっちゃ普段着みたいな人もいた。

四季版のオペラ座は見たことがないので、比較対象は映画しかないが、たいへん派手で面白かった。シーンがどんどん変わるし、衣装が素晴らしい。
歌は、クリスティーナはサラ・ブライトマン版や映画版の素直な歌い口に慣れているのでちょっとしつこいかなと思わなくもなかったが、怪人がめちゃめちゃうまい。

墓場での戦闘など余計なシーンがないので、すっきりしている。逆に、ドンファンを練習する際に太っちょが音程を取れない、というシーンは映画版にはなかった。でも、ポイント・オヴ・ノー・リターンのシーンはどうにも長くて眠くなる……。
ラストも映画よりいいと思った。最後の怪人のキョドっているところが、とても人間らしくて良い。

客がよく笑うし、シャンデリアが落ちる(かなりゆっくりだけど)ときに声をあげたり、反応がいいのがアメリカっぽい。
カーテンコールの際に怪人役がいろいろとチャリティーグッズの宣伝をしゃべっていて、客が大受け。なんかイメージが崩れるような……。

帰りに、ホテルのすぐ隣にあるヨーロッパ・カフェで晩ご飯を買って帰る。
昨日の晩ご飯を買った店と「ヨーロッパ・カフェ」という名前が一緒で、サラダなどのメニューもほとんど一緒なので、同じ系列のチェーン店かと思っていたが、あとで違う店だとわかった。こういうカフェのメニューはどこも非常に似通っているし、ケーキやクッキーの種類まで一緒。
我々の間では、昨日行ったほうのカフェのほうがお洒落でブロードウェイに面しているので「表ヨーロッパ」、こっちのほうが庶民的な感じなので「裏ヨーロッパ」と呼んでいた。

というわけで、裏ヨーロッパでツナのパニーニ(ポテトチップつき)を7ドルで買い、シャワーを浴びて寝る。

■3月25日(日)

●朝食

7:30起床。
用があって公衆電話から携帯電話にかけたところ、普通は25セントでいいのに1ドルとられた上、「のちほどおかけ直しください」とアナウンスが流れてお金は返ってこなかった。

裏ヨーロッパに行って朝ご飯。フレンチトースト+ハム、パンケーキ+ハム+フルーツ、コーヒーと紅茶で20ドル弱。しかしフルーツはフレンチトーストのほうに載っていた。まあいいけど。
シロップとバターが2つずつついていたが、1つで十分。

人がひっきりなしに出入りしていた。
ニューヨークではこういう店が山ほどあるので朝ご飯にはまったく困らないんだけど、逆にアメリカの人が日本に観光に来たら、朝ご飯に困るんじゃないかなあ。ホテルに朝ご飯がついてなかったとしたら、朝マックくらいしかない。喫茶店のモーニングは量少なそうだし。

今回のツアーに地下鉄一日無料券(7ドル、1日4回乗ると元が取れる)がついていたので、それを使って自然史博物館に行く。
今度の地下鉄は車両が大きく、駅名表示もついていない。線路の幅自体が違うと思われる。

地下鉄の駅はどこも駅名がモザイク画になっているのだが、ここの博物館駅はさまざまな生き物のモザイク画が壁面を彩っていて、とてもきれいだった。
博物館の地下1階入り口が駅と直結していたのだが、せっかくなので正面入り口に回る。

●博物館・プラネタリウム

ここは行きの飛行機で見た映画「ナイト・ミュージアム」の舞台。

といっても、映画版のセットはかなり展示を縮小した感じになっている。入り口がいきなりすぐ恐竜になっていたけれど、実際はチケット売り場があって恐竜は2頭いるし、ライオンのジオラマもあんなふうに外には出ていない。インディアンの女の子や大統領の蝋人形もいない。
とはいえ、全体の雰囲気は似通っている。

プラネタリウム込みのチケットを買い、さっそく第1回の上映を見る。
入り口前で、ビデオを見ながら少し待たされる。プラネタリウムの番組が「Cosmic Collision(宇宙的な衝突)」というタイトルなので、隕石が衝突してクレーターができることについてのクイズなどが流れていた。

プラネタリウムのドームに入ると、中央に普通はあるはずの映写機がなく、がらんとしている。
照明が落ちるとぼんやりとした星空が現れるが、やたらぼやっとしていて、こんなのだったらこないだ見たメガスターのほうが100倍きれいだよ!と憤りを覚えた。
しかし、このプラネタリウムは星を見るものではなかった。全天周スクリーンの映画に近い。
すぐに星空がぐおんぐおん動き始め、太陽系の惑星たちがすごい勢いで現れたり遠ざかったり、ダイナミックな映像が頭上全体に派手に展開される。
これは3D酔いする人だと間違いなく酔うと思う。

地球と隕石が衝突し、その欠片が集まって月ができる様子を映像で見せたり、太陽から放出されるストームが地上に降り注いでオーロラになるところを説明したり、恐竜がを絶滅させた隕石の話をしたり、もっと規模を大きくして星どうしや銀河どうしが衝突したり、といった様子を早回しでどんどん見せていく。途中から口ぽかんとあけて「スゲー」とつぶやいてばかりいるような状態だった。

いやあ、ハリウッドパワーって感じ。
これをもとにしたものを日本でも放映するという話を小耳にはさんだ。ぜひまた見たいものだ。

外には、プラネタリウムの球形ドームを太陽の大きさに見立てて惑星を浮かばせたり、10の何十乗からマイナス十何乗までのスケールごとに物の大きさを比較して見せたりする展示があって、これも面白かった。宇宙の壮大さがわかりやすい。

そのあと、土産物屋で「火星のファイアーボール」という辛そうな飴を買ってみる。

●博物館・その他

全部じっくり見て回るにはあまりに広いし、体力も温存したいので、とりあえず恐竜展示室に行ってざっと見る。

母親は「幕張でやってた恐竜展のほうが、大きくてすごかった」としきりに言っていたが、さまざまな説明つきで体系的に展示してあるので、時系列を追って進化する様子がよくわかるようになっている。

全般的に言えることだが、英語の説明が読めるとここの面白さはだいぶ違うのではないだろうか。

それから爬虫類部屋やアフリカ・アジア・アメリカ動物ジオラマなど。
母親ガエルの背中を食い破って、たくさんの仔ガエルがプチプチと生まれてくる模型というのがあって、ひっじょうにキモかった。SANチェックが必要。思わず写真を撮る。

ジオラマは立体感をつけてきれいな景色に作ってあり、動いてない動物園のよう。
巨大なクジラが頭上に浮かぶ海洋室では、癒し系の海中映像が流れており、子どもたちが床に寝転んで見ていた。

それから、世界のさまざまな文化を展示してある区域へ。
インディアンの、さまざまな種族ごとの民族文化の展示はもっと時間をかけて見たいものだ。

日本の部屋はかなりうさんくさい感じで、掛け軸を意識したと思われる怪しげな縦長の抽象画みたいなものがあったり、雛人形を飾るのにお内裏様とお雛様の隣にもう1つ謎の部下の人形が並べてあったり、日本家屋のジオラマがいろんな時代の混合物だったり(服装は江戸の町家っぽいのに茅葺き屋根だとか)、いろいろ突っ込みを入れながら見た。隣のアイヌ文化も相当怪しかった。

ということはたぶん、インディアン文化やなんかも、我々は感心して見ているけど、本物に言わせれば「こんなの全然間違ってるよ!」ということになるんだろうなぁ。

喉が渇いたのでフードコートへ降りる。さまざまな人種のさまざまな子どもたちが大騒ぎしていて大混雑だが、とりあえず飲み物だけ買って席を見つける。ネスカフェならぬネスティーというレモン入り紅茶のペットボトル。

最後に土産物屋に行く。
今度「ユニコーン、ドラゴン、マーメイドなど想像上の動物展」という企画展示が始まるらしく、それらのグッズが面白かった。

三つ首のドラゴンのパペットがあり、手を入れてみるとすごく動きが可愛い。手の平にちょうど当たるお腹の丸みも素晴らしく、これは買って某DMさんにゲームに出してもらわないと!!と思う。

●休憩

地下鉄で帰る。
しかし、乗ろうと思っていたCラインが「工事のため今日は運休」と出ている。しかたないのでDラインに乗って近くの別の駅に出るが、地下の広い駅構内を出口を捜して歩いていたら、いつのまにかCラインの駅の出口まで来ていた。

裏ヨーロッパでサラダを買う。
今度はゆで卵とグリルチキンとコーンを入れ、ドレッシングはイタリアンにする。ドレッシングを入れるときに「好きなところでストップと言え」と言われ焦ったが、うまく少なめにできた。

「Nuts 4 Nuts」という屋台で、ハニーローストのピーナッツをひと袋1ドルで買う。超おいしい。
あと、プレッツェルの屋台から煙がもくもく出ていると思ったら、かなり焦げついた焼き鳥?を作っているところだった。

ホテルに帰り、ディスカバリーチャンネルで北方カニ獲り漁船の番組を見ながら昼寝。
そういえば朝方に「石川県で大地震」というニュースをやっていたが、一瞬しか映らなかったのでどれくらいの被害だったのかわからなかった。

JALから電話があったが、見つかったのは私のマフラーではなく違う人のものだった。

●散策

16時すぎに、母親は今回の旅行の目的であるコンサートに出発。エルトン・ジョンの60歳の誕生日をマディソン・スクエア・ガーデンで祝い、昔作った「僕が60歳になったら」というような歌を歌う、というコンサートらしい。
ビル・クリントンやウーピー・ゴールドバーグが祝辞を述べたらしい。

私も一緒にホテルを出て、ひとり絵ハガキやお土産を買うことに。
昨夜、劇場でのど飴を失くしたので(よく物を失くすなぁ)ホテルの小さい売店でHALLSのビタミン飴を買い、外に出て42st.を歩き、「ブロードウェイの怪人」という名の土産物のチェーン店などを見る。

ホテルの裏にコールド・ストーン・クリーマリーを発見。吉野家の並びだ。
さらにマダム・タッソーの蝋人形館と、ネオンがやたら派手なマクドナルドが向かいにある。

ブロードウェイとの角あたりに位置するスニーカー屋にふらっと入る。
Michelle Kというブランド名の、よさげなスニーカーを65ドルで見つけて、履いてみたらサイズもぴったり。
さっそく店頭に出ていた右足分だけを持ってレジに行ったら、店員が箱を持って来てくれたので、右足の見本を返す。すると箱の中には左足しか入ってなかった。再び見本を取りに行く。
2足目を買うと20%オフだと言われるが、さすがにそんなに持って帰れない。

それから、向かいあたりのLOFTという店に入る。ややお洒落系のGAPといった感じで、値段もそんな感じ。
小さいがま口型かごハンドバッグみたいなのを、いいなと思って眺めていたら、イケメン店員が「カードを作ると20%オフになりますよ」みたいなことを話しかけてきた。慌てて「ジャストルッキング」と言うものの、「ニューヨークに住んでるんですか?」「どこから来たんですか?」など愛想良く話しかけてくるので、動転して店を出る。小心者である。

次はトイザらスに入る。
入り口前にスパイダーマンの着ぐるみを着た人がいて、ポラロイドカメラとチップ入れを持っていた。
3階建ての店内をぶち抜いて、中に観覧車がある。かなり早く回っていて、1回乗り込むと何週もできるらしい。

1階がコンシューマゲーム系で、XBOXが一番中央にある。その次に人気があるのはDSで、PS2もそこそこ大きい面積を占めており、PS3とWiiはそんなに目立たない。PSPはあるのかどうかわからないくらいだった。

3階にはボードゲーム系があって、「ドラゴン学」のフィギュア付きすごろくゲームが良かった。
カードゲームは遊戯王とポケモンしか扱ってなくて、「2パック買ったらもう1パックはタダ」となっていた。

大きなペンギンのぬいぐるみがあって、ものすごく手触りが良くて、抱きかかえていたらなんか泣きそうになった(笑)。欲しすぎ。日本で買おうと思った。

あと片隅にお菓子コーナーがあって、ちょうどイースター前なので卵やウサギ、ヒヨコ型のお菓子がたくさんあった。

続いて、観光客用のインフォメーションセンターに行く。けっこう広いのだが、がらんとしていて変な場所だった。
いろいろな言語の観光パンフレットがあり、ヤフーのフリーメールが使えるパソコンが埋まっていて、中央ブースでおじさんが1人だけで客の相手をしていた。
郵便局の出張所があって、切手を買いたかったのだが、今日は休みと張り紙がしてある。ほかにも空きブースがいくつかあって、閑散としていた。

ここで日本語のフリーペーパーを2種類ほどもらう。現地の日本人が書いたコラムや情報が載っているものなのだが、誌名が「踊るで、しかし」。
誌名としてまったく意味がわからないし、あきれを通り越して憤りすら覚える。
内容はR25みたいな感じといえなくもないが、「卵子提供者募集」という広告が出ているあたりが、ニューヨークっぽいかも。

19時になり、そろそろ暗くなってきたのでホテル近くの庶民的デリ(前にバナナを買ったところ)で、チーズバーガーを買って帰る。フレンチフライつきで7ドル弱。
いかにもアメリカ的なハンバーガーが食べたかったんだけど、肉がちょっとパサパサしていてレタスが固く、いまいちだった。やっぱりポテトはおいしかったけど。

●夜

ホテルで絵ハガキを書くが、ディスカバリーチャンネルで「プラネット・アース」が始まってしまい、釘付けに。別に、わざわざアメリカで見なくてもいいんだけど……。

あと「VOICE」というエンタメ系のフリーペーパーをペラペラめくる。一般人が何でも告知できる掲示板みたいなページに、「あなたの不要なCD50枚を新品のiPodと交換します」という広告があって、とてもうさんくさい。
あとどうでもいいけど、いかがわしい系の広告はブロンドのお姉ちゃんじゃなくアジア系童顔黒髪のほうが主流っぽい気がする。

寝ていたら、母親が24時過ぎに帰ってきた。
シャワーを浴びようとしたら断水していた。ホテルからの何やら告知文とともにミネラルウォーターのペットボトルがたくさん部屋に届いていて、何だろうと思っていたのはそういうことだったのかー。

■3月26日(月)

●最後のニューヨーク

7時半起床、シャワー。
42st.のPaxなんとかというこぎれいなカフェで朝ご飯。
コンビーフ+パストラミ+ザワークラウトのパニーニと、ポークソーセージとチーズと卵をパンに挟んだ朝マックみたいなものと、グラノーラ入りブルーベリーヨーグルト1カップ、小さめのフルーツ盛り合わせに飲み物をつけて、全部で18ドルちょっと。

スーパーでお徳用クッキーを買い込んでから、インフォメーションセンターに行って切手を買う。
スーパーヒーローズの切手があった。スーパーマンとかバットマンとか、いろいろ。でかくてハガキに貼るのが難しかった。
日本までの郵送代は75セントとのことだったので、39セントの切手を2枚貼って、ゴミ箱みたいな青いポストに投函。間違って吸殻とか捨てちゃいそうなポストだ。

ホテルに戻って、荷物をスーツケースに詰め込む。
スニーカーは昨日買ったやつに履き替えて、古いのはここで捨てる。足に吸い付く感じで、軽くてとてもいい。思わず走りたくなる。

10:15に迎えが来て、またバンで空港へ送ってもらう。
「ジェイコブ・ジャビッツ・センターで冬にイベントがあるのでまた来るんですが、あのあたりは徒歩で行くと危ないですか?」とガイドの人に尋ねてみる。
イベントのときは人通りも多いし、42st.と11av.などの大通りを通ればまず問題ないとのこと。

●空港

チェックイン時にマフラーのことを聞いてみたら、相手がちょうど電話をくれた落し物担当のお姉さんだった。結局見つからなかったらしい。掃除のおばさんが「イッツナイス」とか言って拾って使ってくれてるんだったらいいんだけど……ゴミになるのは悲しい。

空港でダラダラと待つ。工事中で、ボーリングのような作業をやっており、ドシンドシンと建物が揺れる。
「ターミナル」の舞台はこのJFK空港だが、あんなにぎやかな場所はどこにも見当たらない。たぶんこんな国際線の端のほうじゃなくて、国内線のターミナルのほうに行かないといけないんだろう。

Snappleを買い、ハドソンニュースでティーン誌など見る。フードコート内の日本食を売っている店で、看板の「ネ」の字が衣編になっていた。

●苦難の機上

飛行機に乗り、最初の機内食は蒸した白身魚のトマトソースとペンネで、やたら味が薄くておいしくない。里芋の煮物もあった。

もう見る映画もないので、ソリティアとかをポチポチやりつつ寝ていたら、突然びっしょり汗をかいて目が覚める。体中から冷たい汗。あごからしたたり落ちるくらい。
「具合が悪い」としか言いようのない感覚だった。狭い椅子の中で寝返りをうちながら煩悶していたら、母親が別の空席(1つだけあった)に移ってくれ、2つ分の座席に上半身だけ横になって寝る。
隣にはアジア系の若い男の人が1人で乗っていたんだけど、「おいおい、コイツ大丈夫かよ」という感じでイヤだっただろうなぁ。

しばらくそうしていたが、また嫌な汗をかいて起き、トイレに駆け込む。そのまま1時間以上ずっとトイレの中で、うずくまって便器を抱え込むような変な体勢で休んでいた。

ベッドの上で苦しみながら一夜を越すのでさえしんどいのに、飛行機の中は狭いし行き場がないのがつらい。
朝から母親と違うものは特に食べてないので、旅行疲れの胃腸に来る風邪だと思われる。以前、フィリピンから帰ったときにもなった。

途中のパンと二度目のご飯を抜き、ボーッとしながらもなんとか着陸。
耳抜きもうまくいかなくて左耳は痛いし、唇はずっと荒れたままだし、鼻水はほとんど止まったけど、散々な飛行だった。

朦朧としながら、空港から家までほとんど全部寝て帰った。
20時ごろ家に着き、ほうじ茶を飲んで次の日の会社に備え、11時間睡眠。おしまい。

●冬のニューヨーク用覚え書き

・たぶんすごく寒いので防寒対策をしっかり。
・ウェスティンのあたりからなら会場まで歩いて15分くらい。
・いったん場所がわかればバスでもいい。42か34路線。
・食べ物はデリ・カフェで問題ない。
・物価は日本よりちょっと高い感覚。
・MoMAには金曜夜に行け。
・自由の女神を見るなら朝イチで。土日はやめとけ。

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