パリ旅行記4日目

2006年12月13日
■12月1日(金)大会3日目 エクステンデッド

7:30起床。
一昨日買った絵ハガキを放置していたので、朝に書く。
この時、外の駐車場で、一時駐車中の邪魔な車のせいで
自分の車が出せず、ブザーを鳴らしまくり怒りまくって
いる女の人がいた。

朝方少しお腹が痛かった。コーヒーの飲みすぎか?
それとも硬水ばかり飲んでいるからだろうか。

9時にホテルを出る。郵便局を探してオペラ座方面へ。
地図が正しいとすればこのあたりにあるはずだ、と目星を
つけた通りがやたら細くて薄暗い雰囲気だったので不安に
なり、もう一本向こうの通りへ進んだら道に迷った。

ぐるっとあたりを一周して、元のところに戻ってきた。
オペラ座界隈は日本食の店が非常に多く、焼肉・うどん・
お好み焼きなど、なんでもある。「京子」という名の
食材店には見慣れたお菓子なども並んでいた。
ちなみにフランスにもグリコのポッキーがあるのだが、
名前は「Mikado」に変わっている。

郵便局は子どもが道に並んで待っている学校の隣にあり、
中はがらんとしたコンクリ打ちっぱなしで、いかにも
「お役所」という雰囲気。
切手は自販機で買えると本に書いてあったので、そうする。

「切手を買う」と「郵便を送る」のボタンがあったので、
後者を選ぶ。すると「上の秤に手紙を載せよ」と出る。
ハガキをぱらっと置いて、行き先を設定すると、料金
0.85ユーロと出る。小銭のコインをちまちま入れると、
0.85ユーロと印刷したシールが1枚ぺろんと出てきた。
ただ、でかくてハガキに貼るのに苦労した。
次は切手を買ったほうがいいだろう、と思う。

というか、まだ追加で絵ハガキを書く予定があったので
その時買っておけばよかったんだけど、小銭がなかった。
自販機ではお札は使えないっぽい。

大通りに戻り、モノプリ(スーパー)から一本通りを
はさんで向かいにあるカフェに入る。
朝ご飯代わりにタルトタタンとカフェ・クレームを注文。
カードで払おうとしたら「現金はないの?」と言われたが、
意味がわからないフリをしてカードで払った。

ちなみにタルトタタンというのはアップルタルトの逆さ版。
パイ皮を敷いた上にリンゴを載せて焼くのではなく、
リンゴを敷き、パイ皮を載せて焼いたものをひっくり返す。
キャラメルの焼き味がついていて、とても美味しい。
超甘いので、コーヒーがないととても食べられないけど。

窓際の席がけっこうスースーするので、すぐ冷めてしまう。
フランス人は猫舌だからちょうどいいのかも。

外を眺めていると、すごく素敵なコートを着た女性が
よく通る。ロングコートって温かい東京ではなかなか
着ないからな。
そういえばジャッジの金澤さんが、「パリでは、若い
女性がきれいなのは当然として、ある程度の歳の女性も
迫力があってとてもカッコいい」と感心していた。

しかし、パリの街並みは本当にすごい。
なんでもないような路地に素晴らしい銅像があったり、
美しい重厚な門の後ろに趣のある中庭が見えたり……
これがヨーロッパの歴史ある街というものなのか。

これに比べると日本の街並みは本当に乱雑で汚いよなと
思いつつ、いや、生け垣の向こうに苔むした庭石や鯉の
いる池が見えたり、ふとした道の脇に供え物の置かれた
お地蔵様があったりするのが、日本ならではの情緒ある
街角というものではないかと思い直す。
価値観の問題だ。

オペラ・ガルニエの前まで歩く。
「オペラ座の怪人」が住んでいた立派な建物だが、正面が
工事中で見栄えが悪かった。中の見学料は7ユーロ。
7ユーロ払えばオペラの一番安い当日券が買えてしまう
ので、少し入るだけなのに7ユーロはもったいなあと思う。

オペラ座には入らず、帰り道にモノプリに行く。
お土産用の歯磨き粉を探す。
素敵なカジュアル服や下着やマフラーなども売っていて
興味はあったが、とにかく高い。これなら日本で探した
ほうが断然安いので、無視。
食料品売り場などを回って、お昼ご飯にパスタサラダと
カレー風味のトルティーヤを買う。

レジでは、自分の物を置いてから「次の人はここから」
という仕切り板を置く、と本で読んだとおりだった。
レジのおばさんがとても悠長に小銭の追加をしていて、
しばらく待たされた。

買い物袋を提げて会場に到着したのが11:30ごろ。
フランスのJonathan Rispalとポルトガルの
ティアゴ・チャンのフィーチャーを見る。
みんなニヤニヤして見ているRispalのデッキは、《卵》を
初めとしたアーティファクトを出しまくりドローしまくり、
《水蓮の花》からマナを出し、《作り直し》で《第二の
日の出》を取ってきてアーティファクトを全部戻し、
《妖術師のガラクタ》で《第二の日の出》をライブラリー
に戻し、1人で10分以上ぐるぐると回し続けたあげく
最後はストームで勝つというもの。

見ていて面白いし、こういうデッキがデザインされるのは
すごいことだと思うんだけど、彼はこういうデッキを使う
わりには迷いすぎ、間違えすぎでちょっとイライラする。
もっと使い慣れて来てほしい……。

プレイマットの一番手前にある色マナのシンボルが、
もっとも有効に活用されている場面だった。出た色の
マナに合わせて、シンボルの上にグラスカウンターを置き、
《卵》でマナの色が変わるたびにスイスイと動かしていく。

延長ターンに入ってからも1人で15分くらい回し続けている。
一度ディスカードをし忘れ、続いてライブラリートップを
床に落っことして、警告を2つもらった。
ティアゴも何やらブツクサ言ってる。

途中で、「ライブラリー全部を引ききらせるだけの
カードが俺の手札に揃ってるよ」と言うが、ティアゴは無視。
あまりに時間がかかるのでついにヘッドジャッジも来た。
もう1、2サイクル繰り返してやっと片がつく。
勝った瞬間、ものすごく可愛い巻き毛の美少年(プロツアー
神戸の時にも見かけた)がぴゃーっと走ってきてRispalの
首っ玉に抱きついた。か、カワイイ。

このとき、突然「マジック(手品のほう)に興味ありませんか?」
と言いながら私の目の前に男の人が現れ、見事な手つきで
トランプをシャッフルして見せた。手品に気をとられている
スキに相棒がスリを働くか、でなくともチップをせびられる!
とバリバリ警戒して、「いえ、今仕事中なんで」と断る。
そしたら、そのあとフランスの取材の人が手品に付き合っていて、
そんなにヤバイ人というわけでもなかったようだ。
まあ警戒しておくにこしたことはないよね。

14ラウンド目の、ローリーさんとRispalのフィーチャー
マッチはけっこうしっかり見ていた。
カバレッジ、というほど読みやすくはまとめられない
けれど、試合の経過を書き出してみよう。

藤田のデッキは青入りのボロス、Rispalは「Sunny Side up」。

藤田先攻。
相手はコンボデッキ、という認識があったようで
「コンボデッキなんだよね?」と話しかける。
「でも日本製のコンボデッキじゃないんだよ!」と
熱心に主張していた。

1ゲーム目

1ターン目
藤田、《真髄の針/Pithing Needle》で《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》を禁止。
Rispal、《ダークウォーターの卵/Darkwater Egg》を設置。

2ターン目
藤田、《サルタリーの僧侶/Soltari Priest》を召喚。
Rispal、《彩色の宝球/Chromatic Sphere》を追加。

3ターン目
藤田、《僧侶》で攻撃→Rispalライフ18
Rispalのアップキープに《氷/Ice》で《島》をタップ。

4ターン目
藤田、《僧侶》で攻撃→Rispalライフ16
さらに《針》を追加で2つ設置する。指定はすべて《呪文爆弾》。

5ターン目
藤田、《僧侶》で攻撃→Rispalライフ14
《粗石の魔道士/Trinket Mage》で赤のアーティファクト土地を持って来る。
Rispalはここまで土地を置くのみ。

6ターン目
藤田、《稲妻の天使/Lightning Angel》を召喚し、フルアタック→Rispalライフ7
このままなら次のターンに勝利する。
ここでRispalが動き始める。
ライブラリーから《睡蓮の花/Lotus Bloom》を《作り直し/Reshape》で取ってくる。
《彩色の宝球》でドローし、2つ目の《睡蓮の花》を取ってくる。
《睡蓮の花》からマナを出し、《ダークウォーターの卵》を生け贄に捧げてドロー。
《第二の日の出/Second Sunrise》を撃つところまでたどりつき、《睡蓮の花》が並ぶ。
「おもしろい」とつぶやく藤田はすっかり見物モード。
《妖術師のガラクタ》で《第二の日の出》をライブラリーに戻し、墓地がたまってきたら《セファリッドの円形競技場/Cephalid Coliseum》でドロー。
Rispalはライフ記録用紙に何かいくつも棒を引いている。指差す藤田に向かって、「ストームの数だよ」と言う。
そういうことか、とライブラリーを数え始める藤田。そして興味を失ったかのように、隣で対戦している大磯正嗣のゲームを眺め出す。
しばらくして十分な数のストームがたまったことを確認すると、藤田は「きっついなコレ……」と言いながらカードを片付け始めた。

藤田0-1Rispal

藤田はサイドボードをしながら、「《針》で禁止するのは、《呪文爆弾》じゃなくて《妖術師のガラクタ》か《セファリッドの競技場》だった」とRispalに話しかける。

2ゲーム目

藤田が、サイドインした《紅蓮光電の柱/Pyrostatic Pillar》を2ターン目に張ると、Rispalはちょっといい顔になる。
次いで3ターン目には《翻弄する魔道士/Meddling Mage》で《第二の日の出》を禁止し、さらに《真髄の針》で《呪文爆弾》を禁止する。
しかし返しでRispalは《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》をX=2で設置。渋い表情の藤田。

4ターン目
藤田、《翻弄する魔道士》で攻撃→Rispalライフ12
Rispal、《爆薬》を起動して《翻弄する魔道士》と《紅蓮光電の柱》を流す。

5ターン目
藤田、《粗石の魔道士》で《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》を持ってくる。

6ターン目
藤田、《粗石の魔道士》で攻撃→Rispalライフ10
さらに《翻弄する魔道士》、《銀騎士/Silver Knight》を召喚。

7ターン目
藤田、3体で攻撃→Rispalライフ4
また次のターンで勝利できるところまで来た。

返しでRispalは《セファリッドの円形競技場》を取ってくるが、まだスレッショルドしていない。
マナ基盤を整えるのにしばらく時間とカードを使い、墓地がたまったところで3枚ドロー。藤田には手出しができない。
ドローした手札を見ながらしばらく計算しているRispalだが、サイクルをスタートするにはカードが足りず、投了。

藤田1-1Rispal

3ゲーム目

Rispalは1ターン目に《睡蓮の花》を待機する幸先の良いスタート。
しかし藤田も2ターン目に《銀騎士》、3ターン目に《粗石の魔道士》から《トーモッドの墓所》。

4ターン目
藤田、2体で攻撃→Rispalライフ14
さらに《真髄の針》で《円形競技場》を禁止。
しかし返しにX=0の《仕組まれた爆薬》で《トーモッドの墓所》が流れる。

5ターン目
藤田、追加した《銀騎士》とともに攻撃→Rispalライフ8

6ターン目
Rispal、《睡蓮の花》を《作り直し》で取ってきて《第二の日の出》……最初はわずかなマナしか出ないが、徐々に増えていく。
しばらくして藤田の《真髄の針》が《古えの遺恨/Ancient Grudge》で破壊されてしまう。
しかし《第二の日の出》でRispalのアーティファクト群が場に出るのに合わせて、藤田の墓地からも《真髄の針》が場に戻ってきた!
Rispalは一瞬固まり、両手で顔を覆うが、めげずにドローサイクルを繰り返す。
《妖術師のガラクタ》は何も指定しなくても大丈夫なのか、ということを確認するため、ジャッジのPDAを覗き込んだりも。
Rispalはジャッジにしきりに「早くプレイしろ」と急かされながらついに時間いっぱいを迎える。
《古えの遺恨》のフラッシュバックも使い、延長に入ったターンでなんとか回しきった。

藤田1-2Rispal

いつの間にかもう16時すぎ。やっと昼ご飯を食べる。
スモークサーモンのパスタサラダで、おいしかった。

三原さんのCALの回しっぷりはたいへん堂に入っている。
流れるような手さばき。
やっぱり自分のデッキはこれくらい使いこなせるように
ならなくちゃなぁ、と思う。

最終結果を決める18ラウンド目を迎える。
モリカツは無事IDできて、ベスト8進出決定。
今日全勝の小倉さんは、勝てば目がある。
三原さんはIDすれば確定、対戦相手はIDだとワンチャンス
落ちる可能性がある。
対戦相手のアメリカ人とさんざん計算したり
「あっちはガチってるよ」という情報を得たりしつつ、
最終的に向こうがIDを申し出て受けた。

ローリーさんは残念ながら目がなくなったが、フィーチャーで
勝ってレベル3になれたらしい。
小倉さんはさくっと2連勝。これで8位か9位のどちらか確定。
日本選手権とThe Finalsで9位を取ったことがあるので、
9位コレクターになっちゃうかも、という話をしていた。

18時に終わり、ルーブルの夜間拝観に便乗させてもらう。
ルーブルは水曜と金曜は21:45まで空いていて、18時から
入れば、いつもは8.5ユーロのところ6ユーロですむのだ。

ただ、その前に順位の結果発表をみんなで待つ。
その間に、以前大阪にしばらく滞在していたことがある
というイギリス人プレイヤーと話す。眼鏡をかけ、イギリス
というより少しラテンっぽい雰囲気のある優男ふう。
けっこう日本語ができる。半年くらい日本のあちこちを旅して
いたそうで、「九州はきれいだった」と言っていた。
あと、近くで日本人たちが遊びで対戦している様子を見て
彼「日本人は《けちな贈り物》が好きですね〜」
私「ドロー大好き、ブルー大好きですからね」
彼「そういえば、藤田(剛史)さんが最後のフィーチャー
マッチで、ボロスデッキなのに《マナ漏出》を撃ったときは
盛り上がりました」という話をする。

ベスト8の発表で、「そして8位は……またもやFrom Japan!」
というアナウンス。オポ0.2%差で滑り込み成功!
ローリーさんのナイスアシスト、という説もあり。

ベスト8のデッキリストが出て、ナシフは「モリカツが
優勝する」と断言したらしい。「僕のデッキは彼以外には
勝てるけど、モリカツ相手では無理だろう」とのこと。
ジョン・フィンケルのように、団体戦と個人戦をともに
優勝するという勇姿が見られるかも、と期待がかかる。

いよいよ18:30、ルーブルへ出発。メンバーは計6名。

会場を出て、逆さピラミッドの広場を横断すると、まさに
すぐそこが美術館の入り口。荷物を金属検知器に通し、
6ユーロの券を自販機で買うのにひと悶着。
天井を見上げるとガラスのピラミッドを通してライト
アップされた建物が見え、たいへん美しい。

射場本さんがだいたいの見学コースを決めてくれて、
リシュリュー翼から彫刻コーナーに入る。

ひとしきり、「黒い彫刻はチョコレートのお菓子に見える」
とか「なんで兜かぶってるのに裸なの?」という素朴な
疑問とか、いろいろと突っ込みを入れながら回る。
ペルシャ彫刻だったかな、みぞおちで両手を重ね、首が
落とされた等身大の石像がたくさんあるコーナーで、
首だけ出して写真におさまる人々が非常にいい絵だった。

あと、中世ファンタジー的な剣やキリスト教美術が
興味深く、中でも一番気に入ったのはクリスタルと宝石を
ふんだんに使って作られたモノトーンのチェスセット。
素晴らしく綺麗だった。欲しいー!!

エスカレーターを上がって、ルーベンスの大広間に出る。
ルーベンスの巨大な絵が四方に巡らされた明るい部屋で、
一気に広がる視界にすごく感動した。
「パトラッシュ、僕はもう疲れたよ」と言ってネロ少年が
死ぬ場面で教会にかかっていたのはルーベンスの絵だと
いう薀蓄を聞き、ソファーで寝転がって見る。

そこからどんどん絵の間を進み、途中はぐれたりしつつ、
ラ・トゥールを目指す。
時代的にものすごく色の暗い絵ばかり続くところもあり、
様式化されているものばかりで退屈なあたりもある。
ラ・トゥールまでの道のりはたいへん長く、みんな歩き
疲れて「正直もう何の感動もない」とか失礼な発言を
しつつ、ひたすら進む。それにしても広い……。

そしてついにラ・トゥールの部屋にたどりつく。
「いかさま師」という、ドラフトを横目で覗き込んでいる
ような絵をみんな見たい見たいと望んでいたのだ。
「大工の聖ヨセフ」も「悔悛するマグダラのマリア」も
あるが、「いかさま師」は見当たらない……。
そしてなんか、壁にやたら広い空白がある……。
というわけで目当ての「いかさま師」は貸し出し中だった。

※ところで今調べたら、ラ・トゥールの「聖トマス」を
国立西洋美術館が所蔵している。

そこから今度は人通りの多いドゥノン翼に進み、
アポロン・ギャラリーを通る。天井画、壁画、陳列物の
すべてが豪華絢爛極まりなく、情報量が多すぎてどこを
見ていいかわからない。薄暗いライトアップもたいへん
趣があって、昔の蝋燭しかなかった宮殿の栄光をしのばせる。
昼だと外光が明るく入るからこういう趣は出ないだろう、
夜間拝観で来て良かった、と思う。

奥には、ダイヤモンドを2500個とか、ガラス玉にしか
見えないほどの巨大な宝石を散りばめた王冠やアクセサリー
があって、これらもすごかった。

ミロのビーナスは一緒に記念写真を撮ったが、あまり感動
しなかった。部屋が広すぎてオーラが薄れるのか?
よく見知っているだけに、「ふーんこれが本物か」という
だけの気分になってしまうのか?

大礒さんがビーナスの背中を写真に撮っているのを見て、
名案だと私も写した。確かに背中から見ることは普通ない。
背中にもしっかり筋肉がついていた。
エジプトではツタンカーメンの仮面の裏側を撮ったっけ。

ミロのビーナスは感動うすかったが、階段を降りて
サモトラケのニケがある踊り場に出たときはすごく感動した。
メチャメチャかっこいい。大きいし、風を感じる。
これは手足や顔があろうがなかろうが関係ない、と思った。
鍛冶さんが「今まで見てきた物の中でこれが一番すごい」と
言っていて、わが意を得たりと嬉しくなった。

そこから「写真撮影禁止ゾーン」に入る。
ダ・ヴィンチ・コードに出てきた寄せ木細工の床を踏み、
「岩窟の聖母」を経て、「モナ・リザ」の部屋へ。
ガラスで覆われ、木とロープの二重の柵が張られていた。
こっちもなるほど、とは思えどそんなにオーラは感じなかった。
モナ・リザは複製を展示してあるという噂があるけど、
ミロのビーナスも複製だったんじゃないの?
やっぱり何かあったときのことを考えたら、黙って複製を
展示しておいたほうが安心だよね……。

ほかに見た中で面白かったのは、背景に変なスペースが
空きすぎている地味なカメレオンの絵とか、手を描く
練習でもしていたと思われる手だらけの絵とか。こんな
ものも天下のルーブルにあるのか、という感じで面白い。

すっかり歩き疲れて21時に退出。
みんなはスタバにでも行って休もうと行っていたが、
私は会場に戻ってマローのクイズショーへ。

2年前のサンフランシスコで見たのと同様、3人でチームを
組み、マローの出すけっこう難しいクイズに答える形式。
2チームで解答用紙を交換して採点し、勝ち負けを決める。

AからZまで、それぞれのアルファベットで始まるタイム
シフトカードの名前を羅列せよとか、これから言うカードの
クリーチャー・タイプを全部書けとか、そういう問題。
問題を聞きながら、今日一日の歩き疲れが出て居眠りする。

目が覚めたらもう日本人も誰もいない。もう22時で、
フードコートも開いていない。
ホテル・ド・ルーブルの隣のラーメン屋「ひぐま」は
開いていてけっこう客が入ってたけど、わざわざパリまで
来て7ユーロもするラーメンを食べるのはさすがにないと
思い、明日の朝ご飯をしっかり食べることに決めて寝る。
23時すぎ、すきっ腹を抱えて就寝。

この日の支出:
タルトタタンとカフェ・クレーム11ユーロ
絵ハガキの送料:1.7ユーロ
モノプリで買い物:13.14ユーロ
 うちパスタサラダは3.65ユーロ
ルーブル入館料6ユーロ

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

日記内を検索