パリ旅行記3日目
2006年12月13日■11月30日(木)大会2日目 ブースタードラフト
7時起床。
8時にホテルを出て、昨日見つけたマクドナルドに行く。
カフェの朝食セットはどこも高いので。
朝マックを食べる。普通のエッグマフィンもあるけど、
フランスらしくパンケーキやデニッシュなどが選べて、
コーヒーとセットで2ユーロ。それに0.95ユーロ足すと
ヨーグルトなんかもつけられる仕組み。
ベーコン入りパンケーキとコーヒーを頼む。
パンケーキは手のひらサイズで、小さかった……。
ちょっと油っぽいけど、味はまあまあ。
コーヒークリームには4か国語でクリームと書いて
あるけれど、オランダ・フランス・ポルトガル・
スペイン語で、英語はない。
数少ない客は、誰もトレイを下げようとしない。
マクドナルド専用ラジオ番組みたいのが流れて
いるんだけど、ジングルの「マクドナルド」が
フランス語発音では「メンドール」と聞こえる。
あとかかってる歌の中で「トレビアン」とか「トワエモア」
と言ってるのが聞き取れた。テレビでも「オスクール」
だけわかった(助けて、の意味)。
しかし、いつでもどこでも、掃除してる人って必ず黒人だ。
フランスでは黒人をよく見かけるけれど、みんな移住者、
出稼ぎ労働者なのか?
会場で黒人のプレイヤーはまったく見なかった。
一瞬だけ2人通ったけど、プレイヤーかどうかは謎。
髪を複雑な編みこみにしたお洒落な2人だった。
9時前に会場に行き、ドラフトを見る。
ドラフト用のパックは、カード15枚を束ねて紙のリボンで
留めたものを3つセットにして、さらに全部を上から紙の
リボンでまとめた形になっている。ドラフト開始時に、
3つのカード束をまとめた紙をはずそうとして、それぞれの
束の紙も一緒に取れてしまい、結果として45枚のカードが
全部ひとかたまりになってしまった人が大勢いた。
おかげでジャッジコール連発。
「上から15枚数えて使え!」と言われていた。
ローリーさんのデッキが強いというので見に行く。
ガブリエル・ナシフとのフィーチャーマッチで、
1本取られているところから見始めた。
2本目、《硫黄破》が見事にハマって(ナシフがうひゃー
って顔をしていた)取り返し、3本目は《突然の俗化》
2枚がずさーっとハマって勝った。
ナシフが「それ、レアだよね?」という感じで何度も
確認していた。
PT神戸の決勝で黒田さんに負けたときのように、静かに
微笑みながら首を振る負けモードを存分に披露していた。
私がナシフのゲームを直接見ているときって、ほとんど
必ず負けている。勝っているのをこの目で見たことが
ほぼない。私から見たら「この人強いの?」って感じ(笑)
ローリーさんに「素晴らしいデッキですね」と声を
かけたら、「ノースキル!」という返事だった。
射場本さんの3戦目延長3分を見ていたが、追加5ターンに
入ったところで《アーボーグの吸魂者》と《心霊破》を
トップデッキし、5ターン目にちょうど相手のライフを
0にして勝っていた。お見事。
格さんと、ヤマショーこと山本さんの試合を見ていて、
山本さんが大学サークルの後輩SS氏にすごく動きが似て
いることに気づく。これで実は軍事オタだったりすると
完璧なのだが……。
山本さんは団体戦の日に日本チームの小旗を持って
歩いているところが、そこらへんの観光客みたいで
とても似合うと言われていた(笑) パスポートを
無造作に胸ポケットに入れているし。
8ラウンド目のフィーチャーを見に行ったら、
ゲイリー・ワイズのテーブルが0-0のままからっぽ。
アメリカのサイドボードの人たちが「またもやDQ!
今度は日本のスズキだってさ」と教えてくれた。
朝に韓国のプレイヤーが4人目のDQPになっているから、
これで5人目。このままの勢いで増え続けるのか……?
9ラウンド目のフィーチャーマッチは、唯一のここまで
全勝であるローリーさんとブラジル人の対戦。
別名「デッキ強い対決」ともいうが、ローリーさんが事故。
「1ゲーム目のラストは、もう少し粘れたよね?」と
サイドボードライターに言われて気づくという場面があった。
さすが元PTチャンプのライターさんである。
中修さんとラファエル・レヴィのフィーチャーも
大変面白かった。
2ゲーム目に、《疫病スリヴァー》をチャンププロックして、
こちらの《吸血スリヴァー》の能力で+1/+1カウンターを
載せてやるという屈辱を受けながら、なぜかそのあと
いつの間にか勝っていた。3ゲーム目は相手の手札が
強すぎて《ベラドンナの暗殺者》が何度も戻ってくるので
さすがにこれは無理だと思ったが、そこから頑張る。
復活させた《エンドレク・サール》を除去され、
二段攻撃の《憤怒スリヴァー》でなんとか生き延びたかに
見えたが、《アーボーグの吸魂者》を出されて終了風味。
しかしそこで《結核》をトップデッキして倒す。
そして、《死胞子のサリッド》がある状態で《サーペイ
ディア諸帝国史》をドロー。ライフは残り2。
出された《マナを間引くもの》を苗木トークンで除去。
レヴィは《奈落を守る者》で墓地から《奈落を守る者》
と《ベラドンナの暗殺者》を戻すが、それもこちらの
《ベラドンナ》で除去と、息もつかせぬ試合展開。
《コー追われの物あさり》が出てまた危なくなるが
これを排除し、ついに反撃を始めるに至る。
しかし《疫病スリヴァー》が出てしまい、残りライフ1に。
《レンの蝋燭》のため残りライブラリーもわずか5枚ほど。
こちらのスリヴァーをサクって《エンドレク・サール》
をフラッシュバックで《戦慄の復活》するが……
レヴィがカードを1枚、ひらりと投げて寄越す。
それをそっとめくってみて、除去だとわかって投了。
サイドイベントの部屋は狭すぎ、人多すぎ。
あと本戦トップ卓のあたりは照明が暗すぎ。
ドラフトの2回目。
今度はコールジャッジが「まず最初に、3つの束をまとめて
いる紙を、とーっても慎重に外してください」と言っていた。
しかしそれでも「ジャッジー」と呼ぶ人がいて笑える。
11ラウンド目、ゲイリー・ワイズが《精神撹乱》を
待機して《拷問台》を張り、楽しそうだった。
とある試合を見ていた時、その奥にいたプレイヤーの尻が
気になってしかたがなかった。
ズボンがズリ落ちた状態で椅子に座っており、
半ケツ状態。こっそり写真も撮ってある(笑)
12ラウンド目の前、モリカツが「ここまで相当苦しい
相手に勝ち続けてきた」という話をしていて、次は
ジュリアン・ヌイテンだという。
「次勝ったら俺絶対ワールドチャンプだよ!」
モリカツ対ジュリアン戦はデッキチェックが入り、
その間に「写真を撮るから腕相撲でもして」と言われる。
モリカツが楽勝。
横の成績表示板を「1-0にしてよ」と主張する。
2日間終わったところで、モリカツ・ローリーさん・
射場本さんが2敗で日本勢トップとなった。
モリカツは《コー追われの物あさり》を《アトランティス
の王》で強化して殴っていた。
ローリーさんは相当押されていた場面から《イクシドロン》
と《大いなるガルガドン》で逆転。
射場本さんは格さんに勝ったあと、明日最低でも3-2-1
必要だが、デッキをどうするかという相談をしていた。
この日、途中から会場内の通路をついたてで仕切っており、
何かなあと思っていたら、ぞろぞろと正装した人々が
やってきた。男性は蝶ネクタイで、女性はきらびやかな
イブニングドレス。高級感あふれるパーティのムードと
世界のオタク大集合といったこちらの世界はあまりにも
かけ離れている。しかしついたて1枚で仕切られ、2階から
向こうが覗き込めてしまうのが面白い。
お互いに怪訝な顔をしてすれ違いながら、20時すぎに撤収。
みんなで晩ご飯を食べに行くというのでついていく。
大所帯になって、メンバーは計8名。
ヴェロ=ドダというレストランへ、20ユーロのコースを
食べに行こうという話が決まっていた。
昨日も行こうとしたのだが、道に迷ったという。
ギャラリー・ヴェロ=ドダというパッサージュ(ガラス
天井のアーケードのようなところ)の中にあるというので、
地図を見ながらそちらへ向かう。
しかし、パッサージュ内の店は全部閉まっていた。
ヴェロ=ドダの前で、メニューと暗い店内を物欲しそうな
顔で覗き込んでいたら、奥からお店の人がいぶかしげな
表情で出てきた。
「わざわざ来たのか、じゃあ特別に開けてやるよ」と
なったら面白かったのになあ。
突き当たりにピザ屋の看板が見え、みんな「正直面倒
だからもうどこでもいい」と言い出し、パッサージュの
入り口にあったカフェに入る。
友晴さんのコミュニケーション能力により、ほとんど
英語の通じないウェイターに「あなたのお勧めを選んで
ください」と伝えることに成功。
黒板に手書したメニューを見せてくれ、「ここからここまでは
オードブル。お勧めはここからここまでのプレート。
私のお勧めはこの肉。あと、これは胃袋。これは脳みそ」
といった感じで説明してくれる。
しかしなかなか要領を得ない。
※このとき、生の肉の実物を見せてくれ、「フランスで
生肉なんか食べるのか?」と首をひねったのだが、後日
別のレストランで、生ひき肉に生卵をのせ、ぐちゃぐちゃに
混ぜて食べるというメニューを見かけた。
英語のメニューを持って来てくれ、と言ったらすぐ出てきた
ので、「あるのかよ! 最初から出せよ!」と突っ込みを
入れたが、そのメニューには軽食しか載っていなかった。
ビニールのカバーをめくったら、裏から別の紙が出てきて
裏メニューがあるのかと思った。
しばらくするうちに、隣のテーブルにステーキとフレンチ
フライの盛り合わせが運ばれてきたので、「あれでいいよ」
とみんな言い出す。
結局、そのステーキを選んだ人が半分。ウェイター
お勧めのメニューを選んだ人が半分。
私は後者。「何かのソテーと、パプリカと、ペンネ」と
メニューには書いてあったような気がする。
あと、ヴィッテルの1リットルを2本頼む。
パンがひと籠運ばれてきて、「食べ放題じゃなかったら
どうしよう」と恐れつつ、遠慮がちに手を出す一同。
そんな中で2つ、3つと食べる中修さんはさすが。
パンはややしょっぱく、賛否両論だった。
私のところにやってきた料理は、ペンネの上にクリームで
柔らかく煮込んだ牛バラ肉が載った感じのもの。
おいしかったが、量がかなりあったので食べ切れなかった。
ステーキのほうは、みんな「ミディアムレア」と言ったのに、
肉がかなり焦げていて、固かったらしい。
フランスの肉は全般に固いという話もある。
食べている人たちの顔を見るかぎりでは、外れっぽかった。
しかし鍛冶さんが全部きれいに食べきっていてすごかった。
食後に「甘いものは別腹」と中修さんが言い出し、
1人リンゴのタルトを頼む。甘くないクリームチーズを
添えて食べる。おいしいけど7ユーロはどうかな、という
感想だった模様。
フランスではやっぱり普通のリンゴのタルトじゃなくて、
タルトタタン(後述)を食べなくちゃ!
料金はチップ込みで1人20ユーロずつ。
その後、帰りになぜかハーゲンダッツに行くことになる。
「寒いときこそアイス!」ということらしい。
5人で、2.8ユーロのカップアイスでだべる。
私はシトロンソルベ(レモンシャーベット)。
「マーサラのフィズ」?なるメニューがあり、訊ねたら
イチジクに似た謎の果物のアイスだった。
スプーンにひとすくい、味見させてくれた。プチプチ
していて、不思議な味だった。
この中で、明日のエクテンで一番負けた人が「わんこ
ダッツ」をやろうという企画が持ち上がる。
私だけかやの外で安心なので、「一番負けそうな人」に
賭けて一蓮托生になったらどう?という案も出るが、
「誰だって『負けそう』だなんて言われるのやだよ」
ということでナシになる。結局やらないのかなぁ。
23:30まで、かなり長い時間だべったのち、みんな
エクテンのデッキを組みに帰った。
24時就寝。
この日の支出:
朝マック2ユーロ
昼サンドイッチ5ユーロ
夜20ユーロ
アイス2.8ユーロ
7時起床。
8時にホテルを出て、昨日見つけたマクドナルドに行く。
カフェの朝食セットはどこも高いので。
朝マックを食べる。普通のエッグマフィンもあるけど、
フランスらしくパンケーキやデニッシュなどが選べて、
コーヒーとセットで2ユーロ。それに0.95ユーロ足すと
ヨーグルトなんかもつけられる仕組み。
ベーコン入りパンケーキとコーヒーを頼む。
パンケーキは手のひらサイズで、小さかった……。
ちょっと油っぽいけど、味はまあまあ。
コーヒークリームには4か国語でクリームと書いて
あるけれど、オランダ・フランス・ポルトガル・
スペイン語で、英語はない。
数少ない客は、誰もトレイを下げようとしない。
マクドナルド専用ラジオ番組みたいのが流れて
いるんだけど、ジングルの「マクドナルド」が
フランス語発音では「メンドール」と聞こえる。
あとかかってる歌の中で「トレビアン」とか「トワエモア」
と言ってるのが聞き取れた。テレビでも「オスクール」
だけわかった(助けて、の意味)。
しかし、いつでもどこでも、掃除してる人って必ず黒人だ。
フランスでは黒人をよく見かけるけれど、みんな移住者、
出稼ぎ労働者なのか?
会場で黒人のプレイヤーはまったく見なかった。
一瞬だけ2人通ったけど、プレイヤーかどうかは謎。
髪を複雑な編みこみにしたお洒落な2人だった。
9時前に会場に行き、ドラフトを見る。
ドラフト用のパックは、カード15枚を束ねて紙のリボンで
留めたものを3つセットにして、さらに全部を上から紙の
リボンでまとめた形になっている。ドラフト開始時に、
3つのカード束をまとめた紙をはずそうとして、それぞれの
束の紙も一緒に取れてしまい、結果として45枚のカードが
全部ひとかたまりになってしまった人が大勢いた。
おかげでジャッジコール連発。
「上から15枚数えて使え!」と言われていた。
ローリーさんのデッキが強いというので見に行く。
ガブリエル・ナシフとのフィーチャーマッチで、
1本取られているところから見始めた。
2本目、《硫黄破》が見事にハマって(ナシフがうひゃー
って顔をしていた)取り返し、3本目は《突然の俗化》
2枚がずさーっとハマって勝った。
ナシフが「それ、レアだよね?」という感じで何度も
確認していた。
PT神戸の決勝で黒田さんに負けたときのように、静かに
微笑みながら首を振る負けモードを存分に披露していた。
私がナシフのゲームを直接見ているときって、ほとんど
必ず負けている。勝っているのをこの目で見たことが
ほぼない。私から見たら「この人強いの?」って感じ(笑)
ローリーさんに「素晴らしいデッキですね」と声を
かけたら、「ノースキル!」という返事だった。
射場本さんの3戦目延長3分を見ていたが、追加5ターンに
入ったところで《アーボーグの吸魂者》と《心霊破》を
トップデッキし、5ターン目にちょうど相手のライフを
0にして勝っていた。お見事。
格さんと、ヤマショーこと山本さんの試合を見ていて、
山本さんが大学サークルの後輩SS氏にすごく動きが似て
いることに気づく。これで実は軍事オタだったりすると
完璧なのだが……。
山本さんは団体戦の日に日本チームの小旗を持って
歩いているところが、そこらへんの観光客みたいで
とても似合うと言われていた(笑) パスポートを
無造作に胸ポケットに入れているし。
8ラウンド目のフィーチャーを見に行ったら、
ゲイリー・ワイズのテーブルが0-0のままからっぽ。
アメリカのサイドボードの人たちが「またもやDQ!
今度は日本のスズキだってさ」と教えてくれた。
朝に韓国のプレイヤーが4人目のDQPになっているから、
これで5人目。このままの勢いで増え続けるのか……?
9ラウンド目のフィーチャーマッチは、唯一のここまで
全勝であるローリーさんとブラジル人の対戦。
別名「デッキ強い対決」ともいうが、ローリーさんが事故。
「1ゲーム目のラストは、もう少し粘れたよね?」と
サイドボードライターに言われて気づくという場面があった。
さすが元PTチャンプのライターさんである。
中修さんとラファエル・レヴィのフィーチャーも
大変面白かった。
2ゲーム目に、《疫病スリヴァー》をチャンププロックして、
こちらの《吸血スリヴァー》の能力で+1/+1カウンターを
載せてやるという屈辱を受けながら、なぜかそのあと
いつの間にか勝っていた。3ゲーム目は相手の手札が
強すぎて《ベラドンナの暗殺者》が何度も戻ってくるので
さすがにこれは無理だと思ったが、そこから頑張る。
復活させた《エンドレク・サール》を除去され、
二段攻撃の《憤怒スリヴァー》でなんとか生き延びたかに
見えたが、《アーボーグの吸魂者》を出されて終了風味。
しかしそこで《結核》をトップデッキして倒す。
そして、《死胞子のサリッド》がある状態で《サーペイ
ディア諸帝国史》をドロー。ライフは残り2。
出された《マナを間引くもの》を苗木トークンで除去。
レヴィは《奈落を守る者》で墓地から《奈落を守る者》
と《ベラドンナの暗殺者》を戻すが、それもこちらの
《ベラドンナ》で除去と、息もつかせぬ試合展開。
《コー追われの物あさり》が出てまた危なくなるが
これを排除し、ついに反撃を始めるに至る。
しかし《疫病スリヴァー》が出てしまい、残りライフ1に。
《レンの蝋燭》のため残りライブラリーもわずか5枚ほど。
こちらのスリヴァーをサクって《エンドレク・サール》
をフラッシュバックで《戦慄の復活》するが……
レヴィがカードを1枚、ひらりと投げて寄越す。
それをそっとめくってみて、除去だとわかって投了。
サイドイベントの部屋は狭すぎ、人多すぎ。
あと本戦トップ卓のあたりは照明が暗すぎ。
ドラフトの2回目。
今度はコールジャッジが「まず最初に、3つの束をまとめて
いる紙を、とーっても慎重に外してください」と言っていた。
しかしそれでも「ジャッジー」と呼ぶ人がいて笑える。
11ラウンド目、ゲイリー・ワイズが《精神撹乱》を
待機して《拷問台》を張り、楽しそうだった。
とある試合を見ていた時、その奥にいたプレイヤーの尻が
気になってしかたがなかった。
ズボンがズリ落ちた状態で椅子に座っており、
半ケツ状態。こっそり写真も撮ってある(笑)
12ラウンド目の前、モリカツが「ここまで相当苦しい
相手に勝ち続けてきた」という話をしていて、次は
ジュリアン・ヌイテンだという。
「次勝ったら俺絶対ワールドチャンプだよ!」
モリカツ対ジュリアン戦はデッキチェックが入り、
その間に「写真を撮るから腕相撲でもして」と言われる。
モリカツが楽勝。
横の成績表示板を「1-0にしてよ」と主張する。
2日間終わったところで、モリカツ・ローリーさん・
射場本さんが2敗で日本勢トップとなった。
モリカツは《コー追われの物あさり》を《アトランティス
の王》で強化して殴っていた。
ローリーさんは相当押されていた場面から《イクシドロン》
と《大いなるガルガドン》で逆転。
射場本さんは格さんに勝ったあと、明日最低でも3-2-1
必要だが、デッキをどうするかという相談をしていた。
この日、途中から会場内の通路をついたてで仕切っており、
何かなあと思っていたら、ぞろぞろと正装した人々が
やってきた。男性は蝶ネクタイで、女性はきらびやかな
イブニングドレス。高級感あふれるパーティのムードと
世界のオタク大集合といったこちらの世界はあまりにも
かけ離れている。しかしついたて1枚で仕切られ、2階から
向こうが覗き込めてしまうのが面白い。
お互いに怪訝な顔をしてすれ違いながら、20時すぎに撤収。
みんなで晩ご飯を食べに行くというのでついていく。
大所帯になって、メンバーは計8名。
ヴェロ=ドダというレストランへ、20ユーロのコースを
食べに行こうという話が決まっていた。
昨日も行こうとしたのだが、道に迷ったという。
ギャラリー・ヴェロ=ドダというパッサージュ(ガラス
天井のアーケードのようなところ)の中にあるというので、
地図を見ながらそちらへ向かう。
しかし、パッサージュ内の店は全部閉まっていた。
ヴェロ=ドダの前で、メニューと暗い店内を物欲しそうな
顔で覗き込んでいたら、奥からお店の人がいぶかしげな
表情で出てきた。
「わざわざ来たのか、じゃあ特別に開けてやるよ」と
なったら面白かったのになあ。
突き当たりにピザ屋の看板が見え、みんな「正直面倒
だからもうどこでもいい」と言い出し、パッサージュの
入り口にあったカフェに入る。
友晴さんのコミュニケーション能力により、ほとんど
英語の通じないウェイターに「あなたのお勧めを選んで
ください」と伝えることに成功。
黒板に手書したメニューを見せてくれ、「ここからここまでは
オードブル。お勧めはここからここまでのプレート。
私のお勧めはこの肉。あと、これは胃袋。これは脳みそ」
といった感じで説明してくれる。
しかしなかなか要領を得ない。
※このとき、生の肉の実物を見せてくれ、「フランスで
生肉なんか食べるのか?」と首をひねったのだが、後日
別のレストランで、生ひき肉に生卵をのせ、ぐちゃぐちゃに
混ぜて食べるというメニューを見かけた。
英語のメニューを持って来てくれ、と言ったらすぐ出てきた
ので、「あるのかよ! 最初から出せよ!」と突っ込みを
入れたが、そのメニューには軽食しか載っていなかった。
ビニールのカバーをめくったら、裏から別の紙が出てきて
裏メニューがあるのかと思った。
しばらくするうちに、隣のテーブルにステーキとフレンチ
フライの盛り合わせが運ばれてきたので、「あれでいいよ」
とみんな言い出す。
結局、そのステーキを選んだ人が半分。ウェイター
お勧めのメニューを選んだ人が半分。
私は後者。「何かのソテーと、パプリカと、ペンネ」と
メニューには書いてあったような気がする。
あと、ヴィッテルの1リットルを2本頼む。
パンがひと籠運ばれてきて、「食べ放題じゃなかったら
どうしよう」と恐れつつ、遠慮がちに手を出す一同。
そんな中で2つ、3つと食べる中修さんはさすが。
パンはややしょっぱく、賛否両論だった。
私のところにやってきた料理は、ペンネの上にクリームで
柔らかく煮込んだ牛バラ肉が載った感じのもの。
おいしかったが、量がかなりあったので食べ切れなかった。
ステーキのほうは、みんな「ミディアムレア」と言ったのに、
肉がかなり焦げていて、固かったらしい。
フランスの肉は全般に固いという話もある。
食べている人たちの顔を見るかぎりでは、外れっぽかった。
しかし鍛冶さんが全部きれいに食べきっていてすごかった。
食後に「甘いものは別腹」と中修さんが言い出し、
1人リンゴのタルトを頼む。甘くないクリームチーズを
添えて食べる。おいしいけど7ユーロはどうかな、という
感想だった模様。
フランスではやっぱり普通のリンゴのタルトじゃなくて、
タルトタタン(後述)を食べなくちゃ!
料金はチップ込みで1人20ユーロずつ。
その後、帰りになぜかハーゲンダッツに行くことになる。
「寒いときこそアイス!」ということらしい。
5人で、2.8ユーロのカップアイスでだべる。
私はシトロンソルベ(レモンシャーベット)。
「マーサラのフィズ」?なるメニューがあり、訊ねたら
イチジクに似た謎の果物のアイスだった。
スプーンにひとすくい、味見させてくれた。プチプチ
していて、不思議な味だった。
この中で、明日のエクテンで一番負けた人が「わんこ
ダッツ」をやろうという企画が持ち上がる。
私だけかやの外で安心なので、「一番負けそうな人」に
賭けて一蓮托生になったらどう?という案も出るが、
「誰だって『負けそう』だなんて言われるのやだよ」
ということでナシになる。結局やらないのかなぁ。
23:30まで、かなり長い時間だべったのち、みんな
エクテンのデッキを組みに帰った。
24時就寝。
この日の支出:
朝マック2ユーロ
昼サンドイッチ5ユーロ
夜20ユーロ
アイス2.8ユーロ
コメント