パリ旅行記2日目

2006年12月13日
■11月29日(水)大会1日目 スタンダード

夜中の2時(日本では朝10時)に目を覚ましたりしつつ、
7時起床。昨日の飛行機でもらったパンをもそもそと
食べながら、テレビをつける。チャンネルは15くらい。
子供用のアニメチャンネルが2つほどある。

フランス語では何を言っても優雅な感じがするもので、
CMで「プレイステーション・ポータブル」って
フランス語で発音しているだけでなんかエロイ(笑)
あとWiiのCMもある。ボーリングやってたらお父さんが
帰ってきて……というやつは、家族がフランス人である
こと以外、作りは一切同じだった。

忍者学校を舞台にした、「忍たま乱太郎」みたいな
雰囲気のアニメをやっていたんだけど、忍者学校の
グラウンドなのにバスケのゴールがある。シュリケン
とかセンセイとかいう単語だけが聞き取れる。
しかし、すごくよく動くアニメだ。

それが終わったら次は「チームギャラクシー」という
日本っぽい顔つき(でもやっぱり明らかに違う)の
番組が始まった。

8:40にホテルを出て、角にあるカフェに入り朝ご飯。
ガイドブックに書いてあるとおり、ウェイターは
席に案内してくれないので、適当に座って注文を
取りに来るのを待つ。

オレンジジュースとカフェ・クレーム(泡立てたミルク
入りコーヒーのこと)とクロワッサンと縦に切ったバター
付きバゲット+イチゴジャムのセットで、8ユーロ。
これからクロワッサンを抜いて卵とベーコンをつけると
10ユーロになったはず。
1ユーロ150円強だから(私が両替した時のレートは
155.57円)、1200円以上。パリは物価が高い……。

クロワッサンはかなり大きくてずっしりしていて、
ややしょっぱい。お菓子ではなくご飯、という感じ。
コーヒーはやっぱり美味しい。
隣にウィザーズのシャツを着てフランス語を喋る
集団がいた。

カウンターには次から次へとコーヒーを飲む客が
やってくる。足元の床に砂糖の袋と吸殻がいっぱい
投げ捨ててある。
ウェイターは2人しかいないんだけど手際がいい。

9時半ごろにルーブル美術館へ。
ガラスのピラミッド前にすごい行列ができていたので、
また昨日の入り口へ回る。
逆さピラミッドの上にフードコートがあるのを発見。
エスニックやイタリアンなどいろいろあって、自分で
注文したものをトレイに載せてその場で食べる式。

会場はすごい人出。昨日は閉まっていた大きな部屋を
2つ使って、片方で本戦、片方でサイドイベントを
やるのだが、そのサイドイベントの行列がはるか
通路まで延びている。

10時になる。開会式が始まる予定の時刻だが、
フラッグ・セレモニーで行進する各国の代表が揃わない。
ボリビア、オーストラリア、コロンビア、サウスコリア、
そしてフランス(笑)……が場内アナウンスで呼ばれる。

結局来なかった国の旗はジャッジに持たせて、行進開始。
大勢の客がこの部屋に集まっているので、最後に開催国
フランスが登場しときに「うおーっ」という歓声が湧き
起こったのが、オリンピックの開会式みたいでよかった。
今まで3回見た中では一番良いフラッグセレモニーだった。

その後、Hall of Fameの受賞式。
地元のラファエル・レヴィはさすがに大人気。
ドハティの黒いシャツ&スーツ姿がカッコよかった。
ボブ・メイヤーが連れてきていた子どもは双子かな?
お揃いの靴を履き、「お父さんは誰?」Tシャツを着ている。
名前を聞いたら片方はエイニーちゃんだとわかった。

1回戦はHall of Fameの5人と、カイ・ブッディの卓が
フィーチャーマッチ。6卓もあるのはうれしい。
2階から覗き込んで見るのがけっこういい感じ。
ここでフィーチャーに呼ばれた小倉さんが、いつもの
タペストリーを背中にしょったら、通る人がみんな
ぎょっとしてまじまじと見ていくのがすごく面白い。

あとフィーチャー卓には金属製のボードが立っていて、
そこにプレイヤー名と国を印刷したマグネットシートを
貼り付ける仕組みになっている。
このシートがものすごく大量にあって(権利持ち全員の
名前がある)、しかもあまり整理されていないので、
毎回ジャッジがこの中から名前を探し出して貼るまでに
すごく時間がかかり、苦労していた。
非効率的……。

フードコートエビアンのペットボトルを買う。
500mlペットボトルは、日本だとたかだか150円ですむのに、
フードコート価格では2.3ユーロもする。高っ。
ちなみに世界選手権会場では同じものが3ユーロ。
モノプリというスーパーが底値で2.13ユーロだった。
なんにしろ300〜450円はするわけで、日本よりずっと高い。

あと会場の売店でミニ・ハンバーガーというのを売って
いたんだけど、小さいの2つで3.5ユーロもする。
最初に見たとき、マカロン?と思ったら5cmくらいの
ハンバーガーだった。

ラウンドとラウンドの合間にかなりゆとりがあって、
非常にのんびり進行する。1日6ラウンドしかないしね。

3ラウンド目が始まるまでの空き時間に、塩津さんや
射場本さんとだべる。最初は「今の生活において欲しい
ドラえもん道具はどこでもドアと翻訳コンニャク」と
いう話から始まり、塩津さんが「タイムマシンがあったら、
ドラフトのパックを覚えておく」という地味な使い方を
言い出して、それだったら時間を1分戻せるスタンド能力が
あればマジック最強じゃん、という話に行き着く。

ミスったら1分戻し、カウンターされたら1分戻し……
しかし相手がいずれ「こいつ、1分戻してやがる」という
ことに気がつき、1分待ってから次の一手をプレイする
ようになる(笑)
っていうか「ジャッジー! 相手が時間戻してます!!」
って言われるね! そしたら言われる前に時間を戻せば
いいんだよ!「ふっ、時間を戻せるのがお主ひとりだけ
だと思うな」とか言ってお互い時間を戻し続けると、
世界の歴史が一歩も前に進まない(笑)

そんなくだらない話の中で、マジックプレイヤーが今後
けっこう就職して減っていくらしいという話を聞く。

3ラウンド目は鍛冶さんのフィーチャーマッチを見ていた。
何度も追い込まれつつ、ライフ残り1から華麗に
盛り返す戦いぶりがたいへん面白いデッキだった。

おやつを食べようと思い、再びフードコートへ。
ミニマフィン10個入りで2.5ユーロ。
ついでにコーンのアイスも食べる。
黒白茶色のチョコが渾然一体となった「トリプル
チョコレート」2.5ユーロ。美味しい。

しかし、コーヒーは1.3ユーロで飲めるので、
ペットボトルはその2倍以上するということか……。
ただのコーヒーなら安いんだけど、ミルク入りにすると
一気に値段が3〜4ユーロに跳ね上がるのも厳しい。

4ラウンド目に帰ってきたら、浅原さんがドラゴンストームで
4連勝していた。ゴロゾスがすごい横のほうから勝ちに
行っているところが愛らしいデッキ。
このへんでカメラの蓋をなくしたことに気づく。
アイスを食べてたあたりまではあったんだけど……。

そのあと、ルーブルの外へ散歩に出かける。
チュイルリー公園のほうの、迷路じみた生垣の庭で子どもが
遊んでいるところを眺めていたら、突然フランス語で話し
かけてくる中年の男の人がいた。金の無心かナンパか!?
と警戒して、人の多いほうへ逃げる。

リヴォリ通りに立ち並ぶ土産物屋を見て回る。
チープでセンスのないお土産はパリにもちゃんとあるのだな。
エッフェル塔の置物と、パリの文字が入ったTシャツが多い。

絵はがきを見ていたら、私と同じタイミングで行動している
男の人がいたので、また話しかけられたら嫌だなとバリバリ
警戒していたが、その人は単純に私と同じように絵はがきを
探していただけだったようだ。

観光地の風景にヘンテコなコラージュを施した絵はがきが
面白かった。英語で書き添えてあるニュアンスは「パリが
こんな風景であっても別にいいよね?」という感じだと
思うのだが、日本語でつけられた訳は「なぜいけないのか」。
しかも縦書きで。

5ラウンド目の終わるタイミングで会場に戻り、のんびりと
6ラウンド目が始まるのを待つ。
アミール・テネンバウムがDQになっていると知り残念。

ガンスリンガーで対戦し、スタンプを集めて応募すると、
抽選でカイ・ブッディら有名人とチームを組んで
双頭巨人戦トーナメントに出られる権利が当たる、
という企画をやっていた。すごいなあ。
カイ・ブッディもよく引き受けるなあ。

6ラウンド目はローリーさんと格さんが6連勝。
タイムシフトな流れで素晴らしい。

フレンチ・テクに出てくる《ドラルヌ》のオラクルを
たびたび要求されると進藤さんが言っていた。

来ないだろうと思っていた諸藤さんが来ていたので、
「よくおいでになれましたね」と声をかけたら、
「ええ、突然のお越しで……」と返事がかえってきた。
「でも、ドラゴンストームってデッキ選択は駄目
でしたね。引きの細さを証明しちゃいました」とのこと。
1-5だったらしい。三原さんに全部吸い取られたか。

フィーチャーされていたドイツのマクシミリアン・
ラチェットを見物する。
変なデッキで、《昨日の首飾り》を並べ、ライブラリーを
引ききって《ガイアの祝福》とタイムウォークで無限
ターンを獲得し、相手に4枚ずつドローさせて勝つ。
ギャラリーも大注目。

相手はオルゾフウィニーっぽい。律儀に最後まで付き合い、
ライブラリーを全部引ききるところまでプレイしていた。
残り時間が数分しかなくなって3戦目に突入するが、
マクシミリアンがやたら入念にシャッフルをし、
トリプルマリガンまで行って時間を使う。
相手が速いデッキだから、引き分け狙いなのだろうか。
だったら相手もさっきのゲームで最後までライブラリー
アウトに付き合わないで、途中で切り上げて3ゲーム目に
進めばよかったのに……などという素人考え。

手は(のんびりだけど)動かしているので、ジャッジに
怒られたりはしていなかったけれども、明らかに雰囲気は
時間稼ぎで、残り時間を何度もジャッジに聞いていた。
引き分けになったあと、ヘッドジャッジに呼ばれていて、
その後最終的にDQPになったのは周知の通り。
今日1日で3人DQが出て、うち2人がドイツチームだった。

そのあと写真をPCに移して、21時に会場を出る。
フードコートで晩ご飯を探すが、どの店も片付けモード。
イタリアンの店に、フライドチキンとパスタのセットで
7.7ユーロというのがあり、なんとなくパスタが食べたかった
のでそれにする。しかしパスタには何の味もついていない。
これならエスニック料理屋のクスクスでも食べていた方が
健康的ではあったが……まあいいや。

テレビでチェルシー対ボルトンを流していた。
サイン会に出ていたフランス人アーティストも一人で
ご飯を食べていた。

朝、津村君と「Pesetが坊主頭になるとものすごい
威圧感があるよねぇ」と話していたのが遠い過去の
ような気分。といっても12時間前のことなんだけど。
ちなみにPesetはあの笑顔でゲバ棒持って暴動に参加
してたとしてもおかしくない雰囲気を醸し出していた。

22:30就寝。

この日の支出:
朝ご飯8ユーロ
エビアン2.3ユーロ
マフィン2.5ユーロ
アイス2.5ユーロ
絵はがき1.5ユーロ
晩ご飯7.7ユーロ

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