アラスカ旅行記その2
2006年1月4日
(下から続いてます)
ホテルの部屋は広く、クイーンサイズのベッド。
飲み放題のコーヒーメーカーとチャンネルがいろいろ
入るテレビがある。
部屋にポーターがスーツケースを届けに来るのを
待つが、なかなか来ないので自分で取りに行き、
少し昼寝してから17時ごろ外へ散歩に出る。
雪はさらさらであまり積もってなくて、0度以上に
なることがないので凍っていない。車道には砂利も
撒いてあり、冬の札幌のように滑ることはない。
夕食を食べられるところを探そうと、碁盤の目状に
なっているダウンタウンを歩く。
ホテルがあるのは10thアベニューあたりで、ガイド
ブックによると2ndアベニューあたりが繁華街らしい。
しかし外を歩いている人は全然いない。
横断歩道で胸もとを大きく開けた服の女性(相当
肌が寒さに強いのだろう)にすれ違ったりしたくらい。
街にははっきりいってなんにもない。
見通しが良くだだっ広い土地にぽつぽつと建物があり、
小さなレストランまで全部ガイドブックに書いてある
くらい、店が少ない。
レストランや土産屋を外から覗いても人がいない。
寒くて口元がこわばり、ろれつが回らなくなってくる。
シティホールの入り口で、アメリカ国旗とアラスカ州旗
(北斗七星が描いてある)が凍り付いて固まっていた。
銀行の電光掲示板に11Fと書いてあったので、摂氏だと
マイナス11度くらいか。
人気のない道をとぼとぼ歩いてホテルに帰り、ホテルに
ついているアメリカ料理のレストランで18時ごろ夕食。
量が多いということは聞いていたので、サーモンの
フィットチーネとサラダを1つずつ頼んでシェアする。
チキンのサラダはドレッシングがちょっと中華風。
フィットチーネはチーズこってりで、サーモンの味が
チーズにかき消されていた。
あとしょっぱい野菜スープと山盛りのパンがついてきた。
シェアしても多すぎでかなり残してしまった。
チップ込みで26ドルくらい。
自販機で500mlペットボトルの水を1ドルで買う。
コカコーラのSALIDAという名前のミネラルウォーター。
1ドル札が自販機になかなか入らなくて苦労した。
部屋に戻ってその水でお湯を沸かし、ティーバッグで
お茶を飲む。コップに水を入れ、そこにセラミックの
棒を突っ込んで電源を入れると1分くらいでお湯が沸く
という持ち運び湯沸かし器を持ってきたら大変役立った。
21:30までまた少し寝て、防寒着を着こんでロビー集合。
ごわごわしてたいへん動きづらい。服の色が青いので
ちょっとドラえもんみたいでもある。
ここで着る服を紹介。
上半身に以下の順番で着る。
・ヒートテックの長袖下着
・はらまき
・綿の長袖タートルネック
・フリース素材のタートルネック
・タートルネックのセーター
下半身に以下の順番で着る。
・ストッキング
・ウールの靴下
・ウールのタイツ
・ズボン
・貸与防寒着の下半身、オーバーオールみたいな
形で胸くらいまである
・貸与防寒靴に靴用カイロを入れて履く
仕上げ
・毛糸の帽子を耳までかぶる
・フリースのネックウォーマーを目の下から
首元までおおうようにかぶる
・貸与防寒着の上半身をかぶって首元を締める
・フードをかぶる
・スキー用の二重になった手袋をはめる
出発前に集まってガイドさんに星野道夫の話を聞く。
33年前からアラスカに住んでハンターの仕事をしている
というそのガイドさんの人生経験が面白くない
わけがなく、話もうまかった。
星野氏がテレビの仕事でカムチャッカに行き、熊に
襲われて亡くなったとき、そのガイドさんはノエビアの
社長一行と釣りを終えてアンカレジの熊五郎という
日本料理屋でラーメンを食べていたらしい。
その場にいた人は星野氏が寝袋のまま熊に引きずられて
森へ入っていくのを見たがたまたま銃を持っておらず、
川向かいにいるレンジャーに出動を要請したら彼らが
怖がってしまって「お前たちがこっちに来い」と
言われてしまったとか、そんな話は初耳だった。
オーロラツアー客でまとまってバスに乗り、
ガイドさんの話を聞きつつ山上のスキー場に向かう。
大通りの角に氷の天使像があって、去年はもっと大きい
像だったんだけど気温が上がって溶けてしまい、それでも
やたらグラマーに作ってあったので胸だけが溶けずに
残ったとかそんな話をしていた。
途中に氷の塔があった。給水塔から出る水が自然に
凍ったもので、アイスクライマーが登りに来るらしい。
山を登るにつれて空に星が見えてくる。
22時半ごろ到着。
スキー場にはロッジが2つあり、上のほうのロッジには
スタッフがいてコーヒー、紅茶、ココアが飲み放題。
電灯は赤く、暗がりに慣れた目にやさしい。
待ち時間に本を読もうと思って持ってきたが、
とても本が読める明るさではなかった。
下のほうのロッジはもともとレンタルスキーの貸し出し所
らしく、中が暗くて大きなガラス窓があるので
室内で座ったままオーロラが見られる。
着くなりガイドさんが「あっちにオーロラの卵が
見えますね」と言うが、どれがそうなんだかわからない。
とりあえずロッジに入ってカメラに三脚とレリーズを
とりつけ、冷えないように服の中にしまって準備する。
外はあまり寒くない。
冷えた空気は盆地のフェアバンクス市内に下りて、
山の上のほうが暖かいということらしい。
マイナス5度くらいしかなく、風もないので最初は
セーターを着ずに腰に巻いていたら、落としてしまい
ロッジに届けられていた。
オーロラツアーの客は我々のほかにも赤い服の団体と
台湾の団体がいて、総勢6、70人はいたと思う。
みんなして外で記念写真のフラッシュたきまくり。
フラッシュをたくとオーロラ撮影のために長時間露光
してる人に迷惑がかかるから、本当にやめてほしい。
森に囲まれ、ぽつぽつ遠くに明かりが見えるだけの
スキー場の駐車場で立ったり座ったりしてオーロラを待つ。
プラネタリウムのように満天の星が出ており、
星座をひとしきり眺め感動。
天の川もおぼろにわかるし、すばるも見える。
ロッジの人がレーザーポインターを使って「これが火星」
などと指し示してくれ、リアルプラネタリウムだった。
北極星がかなり高い位置にある。
このまま北極点まで行けば北極星が真上に来るわけだ。
(続きます)
ホテルの部屋は広く、クイーンサイズのベッド。
飲み放題のコーヒーメーカーとチャンネルがいろいろ
入るテレビがある。
部屋にポーターがスーツケースを届けに来るのを
待つが、なかなか来ないので自分で取りに行き、
少し昼寝してから17時ごろ外へ散歩に出る。
雪はさらさらであまり積もってなくて、0度以上に
なることがないので凍っていない。車道には砂利も
撒いてあり、冬の札幌のように滑ることはない。
夕食を食べられるところを探そうと、碁盤の目状に
なっているダウンタウンを歩く。
ホテルがあるのは10thアベニューあたりで、ガイド
ブックによると2ndアベニューあたりが繁華街らしい。
しかし外を歩いている人は全然いない。
横断歩道で胸もとを大きく開けた服の女性(相当
肌が寒さに強いのだろう)にすれ違ったりしたくらい。
街にははっきりいってなんにもない。
見通しが良くだだっ広い土地にぽつぽつと建物があり、
小さなレストランまで全部ガイドブックに書いてある
くらい、店が少ない。
レストランや土産屋を外から覗いても人がいない。
寒くて口元がこわばり、ろれつが回らなくなってくる。
シティホールの入り口で、アメリカ国旗とアラスカ州旗
(北斗七星が描いてある)が凍り付いて固まっていた。
銀行の電光掲示板に11Fと書いてあったので、摂氏だと
マイナス11度くらいか。
人気のない道をとぼとぼ歩いてホテルに帰り、ホテルに
ついているアメリカ料理のレストランで18時ごろ夕食。
量が多いということは聞いていたので、サーモンの
フィットチーネとサラダを1つずつ頼んでシェアする。
チキンのサラダはドレッシングがちょっと中華風。
フィットチーネはチーズこってりで、サーモンの味が
チーズにかき消されていた。
あとしょっぱい野菜スープと山盛りのパンがついてきた。
シェアしても多すぎでかなり残してしまった。
チップ込みで26ドルくらい。
自販機で500mlペットボトルの水を1ドルで買う。
コカコーラのSALIDAという名前のミネラルウォーター。
1ドル札が自販機になかなか入らなくて苦労した。
部屋に戻ってその水でお湯を沸かし、ティーバッグで
お茶を飲む。コップに水を入れ、そこにセラミックの
棒を突っ込んで電源を入れると1分くらいでお湯が沸く
という持ち運び湯沸かし器を持ってきたら大変役立った。
21:30までまた少し寝て、防寒着を着こんでロビー集合。
ごわごわしてたいへん動きづらい。服の色が青いので
ちょっとドラえもんみたいでもある。
ここで着る服を紹介。
上半身に以下の順番で着る。
・ヒートテックの長袖下着
・はらまき
・綿の長袖タートルネック
・フリース素材のタートルネック
・タートルネックのセーター
下半身に以下の順番で着る。
・ストッキング
・ウールの靴下
・ウールのタイツ
・ズボン
・貸与防寒着の下半身、オーバーオールみたいな
形で胸くらいまである
・貸与防寒靴に靴用カイロを入れて履く
仕上げ
・毛糸の帽子を耳までかぶる
・フリースのネックウォーマーを目の下から
首元までおおうようにかぶる
・貸与防寒着の上半身をかぶって首元を締める
・フードをかぶる
・スキー用の二重になった手袋をはめる
出発前に集まってガイドさんに星野道夫の話を聞く。
33年前からアラスカに住んでハンターの仕事をしている
というそのガイドさんの人生経験が面白くない
わけがなく、話もうまかった。
星野氏がテレビの仕事でカムチャッカに行き、熊に
襲われて亡くなったとき、そのガイドさんはノエビアの
社長一行と釣りを終えてアンカレジの熊五郎という
日本料理屋でラーメンを食べていたらしい。
その場にいた人は星野氏が寝袋のまま熊に引きずられて
森へ入っていくのを見たがたまたま銃を持っておらず、
川向かいにいるレンジャーに出動を要請したら彼らが
怖がってしまって「お前たちがこっちに来い」と
言われてしまったとか、そんな話は初耳だった。
オーロラツアー客でまとまってバスに乗り、
ガイドさんの話を聞きつつ山上のスキー場に向かう。
大通りの角に氷の天使像があって、去年はもっと大きい
像だったんだけど気温が上がって溶けてしまい、それでも
やたらグラマーに作ってあったので胸だけが溶けずに
残ったとかそんな話をしていた。
途中に氷の塔があった。給水塔から出る水が自然に
凍ったもので、アイスクライマーが登りに来るらしい。
山を登るにつれて空に星が見えてくる。
22時半ごろ到着。
スキー場にはロッジが2つあり、上のほうのロッジには
スタッフがいてコーヒー、紅茶、ココアが飲み放題。
電灯は赤く、暗がりに慣れた目にやさしい。
待ち時間に本を読もうと思って持ってきたが、
とても本が読める明るさではなかった。
下のほうのロッジはもともとレンタルスキーの貸し出し所
らしく、中が暗くて大きなガラス窓があるので
室内で座ったままオーロラが見られる。
着くなりガイドさんが「あっちにオーロラの卵が
見えますね」と言うが、どれがそうなんだかわからない。
とりあえずロッジに入ってカメラに三脚とレリーズを
とりつけ、冷えないように服の中にしまって準備する。
外はあまり寒くない。
冷えた空気は盆地のフェアバンクス市内に下りて、
山の上のほうが暖かいということらしい。
マイナス5度くらいしかなく、風もないので最初は
セーターを着ずに腰に巻いていたら、落としてしまい
ロッジに届けられていた。
オーロラツアーの客は我々のほかにも赤い服の団体と
台湾の団体がいて、総勢6、70人はいたと思う。
みんなして外で記念写真のフラッシュたきまくり。
フラッシュをたくとオーロラ撮影のために長時間露光
してる人に迷惑がかかるから、本当にやめてほしい。
森に囲まれ、ぽつぽつ遠くに明かりが見えるだけの
スキー場の駐車場で立ったり座ったりしてオーロラを待つ。
プラネタリウムのように満天の星が出ており、
星座をひとしきり眺め感動。
天の川もおぼろにわかるし、すばるも見える。
ロッジの人がレーザーポインターを使って「これが火星」
などと指し示してくれ、リアルプラネタリウムだった。
北極星がかなり高い位置にある。
このまま北極点まで行けば北極星が真上に来るわけだ。
(続きます)
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